(*)これから述べることは公表されている資料のみから分析したものであり、岡山県立津山高等学校及び岡山県立津山中学校設立準備事務局の見解とは、一切関係ありません。また、現時点での情報であり、実際に開校されるまでに制度が変わることも考えられます。





岡山県内においては、県北の学校教育・文化については、いわゆる県北と県南の格差ということが、県の政治課題として長らくありました。



岡山県立津山高等学校(以下「津山高校」)に併設して設置される岡山県立津山中学校(現段階では仮称:以下「津山中学」)の、来る2015年4月の開校が決定しています。


このことについて考えるにあたり、津山市を中心とする、岡山県北部のかつて美作と呼ばれていた地域については、備前岡山や備中倉敷とは全く別の独立した強い文化があり、独自の発展を遂げていることを、まずは、念頭に置いておかなければなりません。





さてここで、津山高校の学校要覧より、現在の津山高校の学校要覧の生徒の通学状況の統計を見てみますと、




通学の方法 (合計836)

徒歩 93、自転車 390、バス 95、鉄道 221、その他 37 

片道通学時間 (合計836)  

30分未満 330、~60分 330、~90分 167、~120分 9、120分以上 0


となっております。

なお、現在の津山高校には、男女ともに寮があります。



さて、岡山県南部の岡山白陵中高や、県外も含めた私立の中高一貫校に、県北の優秀な中学生が流れているという事実もあります。


しかしながら、この津山中学の開設によって、岡山白陵中高、岡山中高そして朝日塾中等教育といった私立の中高一貫校は、少なからず影響を受けると思われます。

津山中学の新設は、おそらく、岡山全体の教育において、「台風の目」になるのではないでしょうか。






岡山県立新設中学校開校準備事務局が発行している、岡山県立津山中学校のパンフレットがあります。


これとは別に、現在の津山高校が発行しているパンフレットと、学校要覧もあります。

これらはネットで公開されています。




さて、どのような適性検査が行われるかについて考えてみるとき、こういうパンフレットの行間を読むことが、適性検査(入試)対策になると思われます。

そもそも、県立中学校の第一回の適性検査の問題が、現在の津山高校の先生方とは無関係に出題されるわけがありません。


                                   


また、現在の津山高校は学区制がありますが、県立津山中学は県内全域が学区となります。(予定)