唐突ですが、年長児ムスメK、国立小をお受験しました。
ブログでもお伝えしているように、6歳にしてねっからの勝負師、ムスメK。
結果はめでたく合格。
大喜びしたいところですが・・・・。
結果発表から二日たった今、実感がまったく湧きません。
たいへんな高倍率の中をがんばったKにはたいへん申しわけないのですが、
「なんで我が家が・・・・」というのが正直な感想です。
というのも、最近では国立小といえど、記念受験組さんというのは、ほとんどいないらしく。
すご~く、熱心なご家庭がほとんどなんですよね。
うちの場合、恥ずかしながら、お受験もまったく不純な動機でした。
年長になったムスメKが、かつて兄が通っていた「公文に通いたい!」と言い出し・・・・。
公文は週に二回も通わなくてはいけないので、
親のわたしが送迎がありえないな、・・・・、と思いまして。
受験した国立小は、駅の反対側にあります。
その関係で、幼児教室も近隣にいくつかあるんです。
公文と同じお勉強系でも週に一回ですむということで、
幼児教室に通い始めたのが受験のきっかけでした。
我が家としては、ほかの習い事の発表会や大会、
幼稚園の行事を最後まで優先したので
ムスメKはたいへんだったはずです。
途中、ハハ(私)が追突事故にあったり、
息子Uが手の平の指を2本折るハプニングやもあり、
通院のお供に忙しく、勉強どころではない時期が長くありました。
そんな逆境の中、最後までコツコツとよく頑張ってくれました。
なぜ習い事や園行事を優先したかというと、
受験一本で打ち込んでしまうと、不合格だったときに空しいだろうと思ったからです。
(要するに、合格するとは思っていなかったわけです)
お受験仲間は、みんな習い事は夏頃からお休みにしていました。
それどころか、他のお教室にもはしごで通っているような方もいましたから、
どうして最後まで残ったのがウチなんだろう、という素朴な疑問が今もぬぐえずにいます。
Kには失礼ですが、自分たちが見送る側だと、どこかでずっと思ってたんでしょうね。
御受験教室の先生に合格の一報と、複雑な心境を伝えたところ、
お教室に通って受験するというのは、そういうものです、というようなお返事が届きました。
先生もまた、生徒たちの合否の知らせに複雑な心境なのかもしれませんね。
ここ数か月、いろんなことがありました。
教室でのお勉強中に問題がとけず、
悔しさのあまり泣きだしてしまう子を何人もみました。
Kの幼稚園で受験したお友達の中には、
「もし附属小に行けないなら天国にいってしまいたい」とまで、口にした子もいたようです。
さすがにそれを聞いたときばかりは唖然としましたが。
小学校受験ごときで、子どもをここまで追い詰めてしまってよいわけがない、と。
受験本番の運動能力の考査では、
誰もが合格間違いないと思っていた子が、過度な緊張とストレスで固まってしまい、
一次で敗退という予想外のハプニングもありました。
まだ5歳か6歳そこらの幼稚園児をそこまで追い詰めてしまうお受験・・・。
のど元過ぎれば、といいますが、がんばっていた小さな彼女たちが今、どんな気持ちで過ごしているのかと思うと、とても手放しでは喜べない気分です。
一次試験は筆記と運動能力。
二次試験は行動観察と親子面談。
ここまで実力で残っても、最後の最後の抽選で落ちてしまう子もいます。
軽い気持ちで足を踏み入れたお受験でしたが、
最後はこんなに複雑な気分で終わるとは夢にも思いませんでした。
そんな中・・・・。
一緒に戦ってきた友達がほとんど消えてしまったことに複雑だったKですが、
気持ちを切り替えたようで、今は春からの小学校を心待ちにしています。
残念な結果に終わった友だちの分まで、
9年間、親子で驕ることなく、しっかりと過ごしたいと思います。
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これから小学校受験を考えている方へ。
我が家の場合、とにかく深刻にならないよう、
勉強だけでなく、他の習い事や遊びも、精いっぱい楽しむようにしました。
幼稚園児でも小さな胸で悩みますし、
受験直前にもなると、母子ともに想像以上のストレスがかかります。
最後はかならず二通りの結果がありますから。
お子さんの性格によく配慮した上で受験に臨んでくださいね。
小さな心に深い傷を残さないよう・・・。
春からはピカピカの一年生だね。
こちらはもうすぐ4歳のきぃ坊ちゃん。
月日がたつのはほんと、早いなー。