「少女終末旅行」で考えてみる記号論 | クラスタ民主主義システム研究室

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☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

どういうわけか知らないうちにAmazonプライムに加入していた。昔、Amazonを使い始めた頃、よくわからず加入していたようで、最近になってプライムビデオなどの優遇があることを知り、ちょっとプライム番組を見るようになった。

 

そんなわけで見た番組の中で「少女終末旅行」というアニメにとても衝撃を受けた。

 

アニメのサイトはこちら。http://girls-last-tour.com/

 

 

内容は、人類の終末が間近で最後に残った二人の少女が続ける旅のお話し。星の王子様や青い鳥のようで、メタファーが溢れ人生の流れを集約したような感覚を受ける。「住居」「螺旋」といった一話一話にいろいろと考えさせられる。

 

 

二人の少女は、生きて、探検し、上をめざす……。きっと、人生はその螺旋(繰り返し)で、それが全てなのだろう。

 

私たち人は、自分の外に出ることはできない。私が見ている世界は私の認識でできており、外界を脳に写像し、その脳が認識していることが全て。

 

私たちの脳は、脳細胞の連鎖と情報(因子)の伝達で作動しているため、因子の繋がりと流れでできている。だから、私たちの脳の中に写像される因子で人間が認識する世界は構築されており、【記号】を介して因子化、有向フロー化、グラフ化していると言える。

 

私たち人を起動している旧皮質の設計に基づき、生きて食べ眠り、住居(home)に戻り、親の下にいれば安心し、子供を持てば可愛がる…といった行動を繰り返す。

 

記号、シンボル、象徴…、それが全て。そんなことに気づいたら、その辺りを詳しく解説しているサイトに出会った。

 

記号工学研究室

http://www.wind.sannet.ne.jp/masa-t/semioeng/sign-eng.html

初心者のための記号論

http://www.wind.sannet.ne.jp/masa-t/hajimeni/hajimeni3.html

 

認知言語学も、心理学も、論理学も、全ては、この記号論の工学で解明することができるに違いない。

 
もちろん、人工知能も、ディープラーニングも、政治学も、底流は共通している。人間が認識している限り、記号(シンボル)で作動するのだ。したがって、現実社会もネット社会もシンボルで操作されている。
 
シンボル操作とは
 
こうして論考を因子化、フロー化、グラフ化すると、ヒトの認識の歪みが見えてくる。
 
つまり、固定化されてしまい、流動性を失うと、思考の幅を失うのだ。
 
臨機応変に賢明に論考するためには、表裏をみて、不定を保たなければいけない。
 
固体のようにガチガチな考え方の社会ではダメで、もっと流動的に液体(リキッド)のような状態でなければ、正しい方向へと流れることができず、ヒトの脳も、プログラミングも、論理や道理も、上手く機能しない。
 
私たち一人一人の集まり、私たちの論考、私たちの社会…などは、コンプレックス(complex = 相互作用の複合)で出来ており、『固体⇔液体⇔気体』でグラフ化できるんだろうと思う。固体から飛び出し気体になったり、液体になり可塑性を保ち流動化したり…、そんな動的なダイナミクスこそがあるべき本来の姿。
 
 
 
 
 
朝日はダメとか、産経はダメとか、そんな固まった頭では、日本が前に進むことはできません。
 
よく朝日の非を罵倒する人々に出会いますが、彼らは産経の非に目を向けないだけ…
 
 
先日の噴火で自衛隊員が民間人を救助した拡散と同じで、誰でも過ちは犯しますし非はあります。
 
そして、米兵の善行がウソだったから、全ての米兵が善行を行わなかったわけではありませんし…
 
朝日の慰安婦報道がウソだったから、全ての慰安婦問題を否定できるわけでもありません。
 
なんとかして、もっと流動的かつ臨機応変な論理的思考力を取り戻さなければ…。
 
 
 
 
 
そのために…
 
しばらく、この記号工学研究室で記号論を学習し、その成果をこのブログに記していこうと思っています。
 
その中の<民主政治システム>と記号のシリーズは社会学や政治学との関連性を学び応用する上で特に役立つと思います。
 
うさぎ
 
追伸:
 
少女終末旅行の中の名言は 「きっと絶望と仲良くなったんだよ…」
 
これ、極意です。 きっと。