予測と精神とその構造(その4) | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

研究していると方向性が見えてくるようになるターニングポイントがあります。つまり、あぁ、求めている答えはこの辺りだなぁと予測できるようになります。以前記事にしたことがあった毛髪の採集や口蹄疫の食酢消毒のような研究論考がそんな状況だったわけです。


これまで洗濯機に繋ぐ水道工事と揚水ポンプのトラブルについて書いてきましたが、これは単なる水道の話しではなく「流れ」と「繋がり(接続)」の構造の話しだった…。これはトポロジーになっていて、水道配管や漏水のトラブル解決は思考の繋がりと流れのトラブル解決と全く同じ構造であり、相似した問題でした。


え?、水道の配管と論考の考察が同じだって?、そんなバカなと思うでしょうね。


でも研究というものは、普通、そんなことを単に繰り返しているに過ぎません。ニュートンが木から落ちるリンゴを見て万有引力に気づいたようなように、研究とは記憶(知識)の中の要素と要素との間に新しい繋がりを見つけるにすぎないんですよね。


水道工事、思考論考、あみだくじ…、似た者同士を探していく…、その辺りを教育できたら本物の専門性を持っている教育者だと言えるでしょう。相似を追いかけることで脳の可塑性を高めることができ、新たな論理構造を獲得できるようになるのでしょうし、その過程を援助するのはシンプルだけど難しいスキルが必要で、そんな高度なアドバイスができる人はとても限られています。今回、私がここまで辿り着けたのも電子ネット上で素晴らしいアドバイザーの皆さんに恵まれたからです。


民主主義は人間が考え対話し議論によって解決策を探求していくわけですから、「言」「義」「理」「倫」「諭」といったイメージが必要で、この繋がりと流れをどんな風に構築していくか?が主要な作業になる…


知識やイメージを繋げる、そして、そこには流れのような方向性がある…


では、私たちは、その瞬間にどんなことを脳の中で続けているのでしょう?


水を漏らさないように網羅したり、アッチとコッチを繋げていったり、水を流したり止めたり、そんなことを繰り返しているだけです。


では、アッチとコッチとはドッチを選んだら良いのか?…その選択が繋がっていく方向性を決める…


つまり、ドッチ…、「AかBか」が基本型の一つだというが大切です。


そして、このAとBとの組合せと関係性の中には、男女とか善悪といった「二対」が多数含まれています。



AB
Aかな、Bかな、ドッチかな…、これが基本になります。



?


これは、好き嫌いや善悪も同じ脳内の仕組みを利用しているだけなんでしょう、きっと。


このAかBかは二択ですが「1、2、沢山」ですから、ツインの先にトリプルがあり、あとはその他たくさんということになります。まあ、人間の脳が認識して選ぶことができる選択肢の数は限られていますから、五つや六つの選択問題でも二択の繰り返しにしてしまえば良いわけです。


これを視覚化すると…


AB他

この中の「?」「他」というイメージは、実は脳の中で大差ない作業であり、脳内のシナプスが別の繋がり方を模索している状態であり、脳の可塑性を高めて新しい発見や改新を導き出すために極めて重要になります。


そして、AかBかドッチか選ぶという作業は、生命に於いて重要な機能(システム)であり、正に「要」ですね。


「?」や「他」という思考の先に中庸や止揚や発見が拡がっていくので、こうした流動化や可塑化を私たちは止めてはいけないのでしょう。疑問や自問を止めてしまい固定観念に固執していると、それは世界を崩壊へと駆り立てていく片棒を担いでいるようなものなんでが、この二軸や三軸の重要性を理解している人は少ないでしょうね。


私たち人間は、どうしても「A対B」にして互いを潰し合ってしまいます…


でも、揚水ポンプのシステムでわかるように、A(一号機)もB(二号機)も高台に水を送り出すことが目的(仕事、専門性、職業)です。


朝日も産経も読者に情報と知識を提供するジャーナリズムが仕事であってAとBが潰し合っていては仕事にならない…


これは、自民党の議員と民主党の議員でも同様ですし、自民党支持者と民主党支持者や右派と左派とでも同様です。


Aが機能不全に陥ってしまってはBの片肺飛行になってしまいAB二軸のツインシステム全体を危機に陥れてしまうのです。


これは好き嫌いでも同様で、好きだけ嫌いだけの片肺飛行になってしまうと、それは家庭や国家といった人間社会全体の崩壊へと向かい始めることになるのに…


AとBとは互いにバックアップであり、別の視点や解法を提供するために脳に組み込まれたシステムだということに私たち人間は気付いていません。好きと嫌い、善と悪、そういう二対は創造主が私たちの脳の中に組み込んで創造したシステムなのに…


AとBとが互いに悪魔狩りを始め潰し合う状況は創造主が私たちの脳に組み込んだシステムが組織や社会や世界にアポトーシスを発動している…。まあ…、もう人類が世界大戦でもおこして消滅した方がいいから、人々が下劣になり罵り合いを始めてしまうわけで、それも神様(創造主)が私たちの脳に組み込んだシステムが稼働しているのでしょうけど、そんなトランプのような連中に私たちの子孫が巻き込まれ消滅されてはたまりません。


ウサギ


次は、A、B、沢山の中の「山」の問題について論じてみることにします。