「二つ」と多様性の向こうに | クラスタ民主主義システム研究室

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☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

宇宙は、たいがい「二つ」で出来ています。

性別は雌雄の二つ、電気はプラスとマイナス、磁力はN極とS極…、何で三つ目の磁力は無いのでしょう?

三つ目という様に、人間の目も二つだけです。なぜ三つないのか…?。漫才ではありませんが、気になると夜も眠れなかったり(笑)

手足も二本ずつ、耳も二つ、腎臓も二つですし、口や肛門や生殖器は一つですから、なかなか自然界に「三つ」は存在しません。

目が三つあって三方向を見ることが出来たら便利そうですが、なぜ遺伝子は「二つ」を多く作り出すのでしょう?

一つが不調でも予備が一つあればいいという基本設計なのか、二つあれば二元の相互作用で補完できるからか、答えは創造主に尋ねないと判りませんね。

人間は、右手と左手で認識しますから、文字通り、選択肢は「二つ」で思考します。右か左か、善か悪か、白か黒か…

この「二つ」の選択肢が、世の中に多くのいざこざや紛争を引き起こします。

巨人か阪神か、自民か民主か、右翼か左翼か、仲間か敵か、貴族か奴隷か…


「二つ」という選択肢と二択という人間の判断力は、宇宙で決まっている試練なのかもしれません。


人間は二択を超える事ができるか?


宇宙では、実は選択肢は無限に存在します。どちらに進むかは、二次元なら前後左右の360度を選べますし、三次元なら上下軸を加えた全方位を選べる訳です。

例えば「自由」という概念にしろ、「自由」と「非自由」の二択ではありませんし、「消費税増税」という政策も「増税賛成」「増税反対」の二択ではありません。それを敢えて「賛成と反対」の二択に矮小化し政局へと向かう行為は、政治家達が自己正当化して生き延びるための保身でしかありません。

言葉の概念、政策の範囲、システムの組合せは、現実には無限大の選択肢があり、「二つ」ではない多様性があります。

宇宙の法則は、多様性であり、多様性を尊重するために多数性が用意されています。

ですから、議論や判断は二択ではない多様性を反映できるシステムを構築して、社会全体や世界全体に反映させていく必要があります。

二択の社会から多様性を反映できる社会へと変貌してこそ、やっと真の二十一世紀が訪れるのでしょう。

あと88年、人類は「二つ」だけの社会から宇宙の「多様性」を応用できる社会へと成長できるのでしょうか。

人口増加と資源不足で窮地に立たされるであろう未来を私たち人類が切り開くためには、多様性を許し合う社会、多様性を包容した選択が行える社会システムを構築しなければならないでしょう。