口蹄疫で・・・徳島県農林水産部御中 | クラスタ民主主義システム研究室

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徳島県農林水産部御中

突然のメールをお許しください。
口蹄疫での1000倍希釈酢消毒の推奨を中止して頂きたくメールいたします。

徳島県家畜保健衛生所では、下記の通り、1000倍希釈酢を口蹄疫ウィルスの消毒に用いるよう推奨していますが、これは重大な誤りです。


この1000倍希釈酢による消毒は、十分な消毒学の知識を持たない東京農工大学教授が塩酸の実験結果から類推して提案しただけの方法であって、科学的には間違った消毒方法です。農林水産省のホームページでは10倍希釈酢を消毒に用いるように記載されていますし、日本以外の海外の全ての国では、食酢を口蹄疫に用いる場合、食酢の原液か二倍希釈酢で消毒するように行政指導しています。
農林水産省も、動物衛生研究所も、世界でも、1000倍希釈酢の消毒効果は認めていません。

下記のサイトを御確認ください。

農林水産省「車両で訪問する際の防疫措置」・・・10倍希釈酢代用でもよい

カナダ政府の口蹄疫消毒の行政指導・・・2倍希釈まで
http://www.inspection.gc.ca/english/anima/heasan/man/fmdfie/fmdfie-ae.shtml

「acetic acid FMD」で検索して頂ければ世界の動向が判ります。
カナダ政府だけでなく、アメリカ、イギリスも同様に2倍希釈酢までです。

このように、口蹄疫の消毒に使用できる溶液かどうかを、ただ単にPHだけで決定することは科学的に間違っています。1000倍希釈酢は0.005%酢酸であって、水と殆ど変わりません。たとえPHが5以下だったとしても、このような非常に薄い酸性溶液は異物と接すると簡単に中和されてしまいますし、その0.005%酢酸溶液には何の緩衝液すらも入っていないわけですから、化学的に考えて、瞬時にPHが変化する溶液を消毒に使用できるわけがありません。

一度、冷静になって1000倍希釈酢を舐めてみてください。1000倍希釈すれば、ただの水です。

こうした世界的に間違った知識を、公的機関である徳島県がホームページ上に公表するのは問題です。今後、口蹄疫が再流行した際に、徳島県のホームページを参照して畜産農家が1000倍希釈酢を使用してしまい口蹄疫の防疫に失敗した場合は、徳島県は訴訟対象になると思います。
詳細については下記文章をご参照ください。
http://ameblo.jp/u-sa-kichi/entry-10602001756.html


どうか農林水産省、動物衛生研究所、FAOに問い合わせた上、直ちにホームページへの公表を中止し訂正文を公開して頂きますよう、切にお願い申し上げます。