口蹄疫:鼻消毒は間違った方法では? | クラスタ民主主義システム研究室

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新型インフルエンザの時も、間違った感染予防が口コミで広がっていました


科学的に「うがい」の効果はインフルエンザに対して証明されていません。だから、外国では全く「うがい」は行われていなかったのに、新型インフル流行初期には、厚生労働省すら「うがい」を感染予防対策に挙げていました。その後、やっと間違いに気付いて、厚生労働省は「うがいの啓蒙」止めました。



さて、今、畜産農家の間で、家畜の体や鼻に薄めた酢を吹きかける感染予防方法が流行っています。


鼻や体に酢を吹きかけるのは、医学的、獣医学的に間違った消毒方法だと思います。


だって、感染予防に人間の鼻や体に酢(消毒液)を吹きかけますか?


赤ちゃんをウィルスから守るために、鼻に酢(消毒液)をスプレーしますか??


風邪のウィルスや、インフルエンザウィルスに感染しないために、鼻に酢(消毒液)を吹きかけますか???


だれが始めたのか知りませんが、公式な口蹄疫への感染予防方法に鼻スプレーはないはずです


感染していない牛の体に酢や消毒液を吹きかけても、感染予防効果はありません。


(もちろん、飛行機で地域に酢を散布しても、新聞に酢を吹きかけても、何の効果もありません。)



畜産農家の皆さんが頑ばっているのは判りますが、間違ったことを頑ばっても毒にしかなりません。鼻に酢を散布し続けたとすれば、医学的には鼻の粘膜を傷害してしまいます。酢を鼻に入れ続けると、生物が持っている感染防御のための免疫細胞を傷めますから、逆にウィルスが付着しやすくなる可能性の方が高いです。



獣医学的に正しい事をしなければ無意味でしょう。獣医さんたちの御意見を聞いてみたいです。獣医さんたちの中でも、ウィルスの流行を防ぐ学問である公衆衛生学を専門にしている獣医師は少ないそうです。したがって、医学界でもそうですが、公衆衛生を十分に理解していない医師が指導することには間違いも多いです。



ちなみに、海外での口蹄疫に対する感染予防方法は、日本とは違います。本来、正しい口蹄疫に対する感染予防方法を普及させるためには、FAOの指導や勧告を受け入れるべきでした。



畜産農家のみなさん、正しい口蹄疫の消毒方法と感染予防方法を学習してください。

そうしないと、一生懸命に努力しても、無駄になります。

鼻に酢を吹きかけていては、鼻を傷つけてしまい、逆にウィルスを感染しやすくしてしまいます。



アメリカの感染予防方法を「youtube」で学習することが出来ます。

ご参考になれば幸いです。(感染症診療の原則 サイトを参考にさせていただきました。)


講義1
http://www.youtube.com/watch?v=PoEAyJFzX5k&feature=related
講義2
http://www.youtube.com/watch?v=sMPQ5ICa-Z4&feature=related
講義3
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=upAfhXUzmwI
講義4
http://www.youtube.com/watch?v=Ny-LlBzbee4&feature=related
講義5
http://www.youtube.com/watch?v=4jUqouWGgAA&feature=related
講義6
http://www.youtube.com/watch?v=P8Y_i89YCU8&feature=related



そのうち、消毒液は品薄になります。


本当に必要な時、本当に必要な場所に使いましょう。


ウサギ