>明くる年、1594年(文禄3年)夏、
>朝鮮から長政と家臣団が帰国した。(ナレーション)
朝鮮での苦労をねぎらう官兵衛。堅苦しい挨拶がすむと、
あらためて官兵衛の頭を眺める家臣達。
>話には聞いておりましたが・・・。(太兵衛)
>男っぷりがあがりましたな。(九郎右衛門)
>からかうな。。(官兵衛)
![37](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/36/26/p/o0500029213113392454.png?caw=800)
土産物の虎の毛皮を取り出した長政は、
熊之助に朝鮮での「虎退治」の話しを聞かせる。
危ない真似をする長政の話しに呆れる糸。
お前は相変わらず猪武者だと、糸に同調する官兵衛。
もう、子供扱いはやめてくれと言う長政に、
「どんなに立派になろうとも、親にとっては、
子は、いつまでも子なのじゃ」と答える、光。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/5e/45/p/o0500028913113395729.png?caw=800)
酒がまわってきたのか、家臣達の話は、
朝鮮での戦の苦労話し、戦よりも飢えや病で死んだ者達や、
太閤殿下の黒田家へのなさりよう、そして三成の讒言へと転じる。
>いっその事、大殿が天下をお取りになればよいのじゃ。(九郎右衛門)
>九郎右衛門!よい事を言った!
>そうじゃ!大殿が天下人になればいいのじゃ!(善助)
大声をあげる善助。酒を一気に飲み干す太兵衛。戦から解放され、
久々に勢ぞろいした黒田家の家臣達の酒宴は続いていった。
◆◆◆家康の懐柔策◆◆◆
>そして、この男が動きだしていた。(ナレーション)
伏見にある徳川屋敷に招かれた黒田長政と福島正則。
朝鮮へ行くことの無かった家康は、
かの地の話しをじっくりと聞きたい~という名目だが、
家康の両脇に座る本多忠勝と井伊直政には、
事前に家康から一計を授けられている雰囲気が漂っているが、
それに気付かぬほど、長政や正則には不満が強い。
二年も戦いながら、何の恩賞も無いこと。
加藤清正の功を奉行衆が握り潰したこと、
兵糧や水軍に関するずさんな管理、そして保身に走る奉行衆。
極めつけは三成の讒言など、きりがない。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/1e/52/p/o0500029513113395911.png?caw=800)
家康の目配せで、酒をすすめる直政と忠勝。
飲みすぎて寝入ってしまった正則。ひとりになった長政に対し、
井伊直政は、「戦場育ちの自分達には、あの奉行衆より、
黒田様、福島様、加藤様のような方に親しみを覚える」と告げる。
わけても長政殿は、他人の様な気がせぬと、
人質として、織田家、今川家をたらい回しにされ、
長政が信長公に成敗されそうになった時も、
他人事とは思えなかった・・・と説く家康。
>あの辛さは、人質になった者でなければ分からん。(家康)
>はい・・。(長政)
>いや~、今宵は楽しい酒であった。(家康)
>次は是非、後学のため、徳川様の戦話しをお聞かせ下さい。(長政)
>うんうん、いつでも来られるがよい。(家康)
・ああ、なるほど!以前から、家康の側近として登場する武将が、
「なんで、井伊直政や本多忠勝など武闘派ばかりなのか?」
~と思ってたんですが、こういうオチだったとは。納得です。(*^ー^)ノ
◆◆◆将棋◆◆◆
京の聚楽第にて「将棋」をさす官兵衛と秀次。
北政所の口利きで秀次の相談に乗って以来、
時折、こうして将棋をさしながら、近況を語り合う習慣が出来つつある二人。
最近は、秀吉とうまくいっていると語る秀次。
「王手」と官兵衛を負かした秀次だったが、
ふと我に返ると、官兵衛が本気だったか?が気になる様子。
そんなくだらぬ事を考えてはいけない。
仕える者の顔色などうかがわず、勝ったことに喜ぶ、
それが天下人としての度量だと説く官兵衛。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/8a/a3/p/o0500014813113396049.png?caw=800)
しかし秀次にとっては、秀吉から譲り受けた天下人の座。
その秀吉に頼らず、まことの力を手に入れたいと答える秀次。
この危うい考えに複雑な思いを感じる官兵衛。
◆◆◆不安の種◆◆◆
泣きやまない拾をあやす秀吉。
侍女が拾を抱えて去った後、淀は秀吉の横顔を見つめる。
>天下人になれましょうか?(淀君)
>案ずるな、秀次は分かっておる。
>その為に、秀次の娘と縁組を決めたんじゃ。(秀吉)
>秀次様は若こうございます。
>殿下のお目が黒いうちはよろしいでしょう。されど。。(淀君)
>このわしが、死んでからということか?(秀吉)
![36](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/42/5d/p/o0500029613113396327.png?caw=800)
1595年(文禄4年)7月3日、京の聚楽第を訪れる奉行衆。
又兵衛を相手に剣術の稽古に汗を流す熊之助と、
太兵衛の嫡男・吉太夫の姿を、縁側で見守る官兵衛と光。
そこに、九郎右衛門が慌ただしくやって来る。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/3e/87/p/o0500028213113396486.png?caw=800)
>大殿、聚楽第に石田殿ら奉行衆が
>太閤殿下の使者として向かわれたようでございます。(九郎右衛門)
>何があった?(官兵衛)
>関白秀次公に、
>ご謀叛の疑いがあるとのことにございます。(九郎右衛門)
【次回予告:落ちゆく巨星】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141030/00/u-nation/38/ea/p/o0500028113113396700.png?caw=800)
・幾多の敵を相手に戦った秀吉が、自分の寿命を相手にしてどう戦うのか?
大河「秀吉」の終了後、主役の竹中さんが、
「出来れば、落ちていく秀吉を演じたかった」と語っていたそうですが、
次回は、まさに彼の希望通りの場面の連続!乞ご期待!
▼軍師官兵衛:第44回 落ちゆく巨星 第1幕