軍師官兵衛:第43回 如水誕生 第2幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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◆◆◆如水誕生◆◆◆
広間に入ってきた官兵衛の姿を見て笑いだす秀吉
剃髪した官兵衛の姿に驚く、三成



>官兵衛、何のまねじゃ。(秀吉)
>この黒田官兵衛、本日をもって、
>名を如水円清と号しとう存じます。(官兵衛)

>如水じゃと?(秀吉)

>身は毀誉褒貶の間にあるも、心は水の如く清し。(官兵衛)
>人にどう思われようと、心は澄みきった水のように静かであると。
>ふふん、たわけた事を。それで身の潔白を訴えたつもりか?(秀吉)


じっくりと考えた結果、間違ったことをした覚えはない。
無断で帰国した事については、もはや言い逃れははしないが、
これまでの、おのが武功を考えても死に値するほどの事か、
どうしても思えない・・と説く官兵衛。

>利休殿も、おのれは間違った事はしておらぬと、
>お考えだったゆえ、意地を通して腹を召されました。
>それがしも、意地を貫くべき時かと考えもうした。

>されど、意地のために命を捨てるなど、
>それがしの性には合いませぬ。
>なんとしてでも生き残る、意気地が無いと言われようと、
>這いつくばって詫びをいれてでも生き残る、
>その方が、それがしに相応しいと思いまする。(官兵衛)


・思うに、この岡田如水はカッコ良すぎますね。(*^ー^)ノ
 この場面の官兵衛は「利休が意地を通して死んだ」と解釈してる様ですが、
 前々回「利休切腹のシーン」で、せっかく、利休の「意地を貫く」という、
 台本にあった台詞をカットしたんですから、

・利休と官兵衛の人格と、その心情を明確に対比させ、
 自分は利休殿の様な「高潔な死」は選ばない。それより何より、
 無様な命乞いをしてでも、とにかく生き抜くことだ~と。
 そういう俗物=「人間臭い官兵衛」にして欲しかったです。



何とぞこの命をお救い願いたいと平伏しながら、
如水の名の、もう一つの意味を説く官兵衛。

>水にどの様な形を与えるか。役に立つも立たぬも、
>器たる、この秀吉しだいというわけか。(秀吉)

>人は生かしてこそ、使い道があるのでございます。(官兵衛)
>よう、光っておる。人を食った男よ・・・。(秀吉)

官兵衛の態度が、面白くない様子の秀吉
しかし、彼の助命を願う数多くの書状を見せながら、
「幼子の誕生を血で汚してくれるな」という淀君の願いもあり、
官兵衛を許すことに決した秀吉。



ただ許してもらおうと思っていない、今日をかぎりに、
隠居することを願い出る官兵衛。
その隠居願いに対し、明確に答えない秀吉。
ただ「大坂に帰る」とだけ言い残し、部屋を去っていく。

>8月15日、秀吉は多くの兵を朝鮮に残したまま大坂へ帰った。
>そして再び、この名護屋城を訪れることはなかった。(ナレーション)


◆◆◆隠居の身◆◆◆
秀吉と前後して大坂の黒田屋敷に帰った官兵衛
生きて戻ったことへの喜びと、その剃髪した彼の姿に笑いだす、
光、お福、お道、熊之助



晴れて隠居の身となった官兵衛は、
自分の頭を差し出しすと、熊之助に触らせる。
「ざらざらしております」
~という、熊之助の子供らしい答えに笑いだす一同。

◆◆◆新たなる標的◆◆◆
大坂城・二の丸、拾の可愛さに微笑む秀吉。
息子の成長の為には何でもすると告げる秀吉に礼を述べる淀君

38

秀吉が部屋を去り、淀と二人きりになった三成は、
関白の座を譲り受けた秀次について語りだす。
この子が天下人になるのが我が望み。
邪魔だてるする者は、すべて退けるつもりだと説く

今回の助命嘆願の礼の為に、
大坂城の北政所のもとを訪れた官兵衛
逆に、申し訳ない気持ちだと答える北政所



隠居の身なれど、お役に立てることがあれば何なりと、
~と言う官兵衛に対し、その言葉を待っていたと告げる北政所
彼女の危惧は、関白・秀次のことだった。

京の聚楽第に住む秀次のもとを訪れた官兵衛に、
拾が生れてから叔父上(=秀吉)の態度が変わったと不安を口にする秀次



この国を五つに分け、そのうちの四つを秀次が治め、
残りの一つを拾に治めさせるのはどうか?と問う秀吉。
(生れたばかりの子供に国を任せるとは?)
こんな秀吉とどう付き合えば良いのか分からない秀次

拾君の元服後、関白の座を譲る事に異存はない様子の秀次に、
それを太閤殿下に伝え、安心してもらう事が肝心と説く官兵衛。
しかし、口約束だけでは信じて貰えないかも~と答える秀次に、
官兵衛が「策」を授ける。



一方の秀吉は、秀次は自分の心が分からない男ではないと、
秀次を信頼している様子だったが、
三成は「日本を統治する権利の五分の一でも難色を示す秀次」が、
安々と天下人の座を譲るとは思えず、いずれ、嫡男の仙千代丸に、
跡を継がせたいと考えるのでは?と秀吉に説く。

三成の説く「不安の種」に思いを巡らしている秀吉のもとに、
秀次から「二歳になる娘を拾にの嫁に」という内容の書状が届く。
「しゃれたことをやるではないか」~と喜ぶ秀吉

・三成としては、自分の視界から目障りな官兵衛が消えてくれて、
 ホッと一安心というところでしょうか?
 「猛禽は籠の中で飼うもの」という説がありますが、
 官兵衛の隠居は「虎を野に放った」ことになりかねない。
 目障りな奴は、側に置いておくに限るんですよ、三成君!w

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