軍師官兵衛:第28回 本能寺の変 ~旧主との再会~ | ♪ DEAR MY LIFE ♪

♪ DEAR MY LIFE ♪

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

本能寺焼失
寺が焼け落ちた事を報告にやって来る斎藤利三明智秀満
「間違いなく信長は死んだのか?」と問う光秀だったが、
二人は目を伏せるのみで答える事はなかった。



信長の亡骸を探すように命じた光秀は、緊張の糸が切れたのか、
その場に座り込んでしまう。

京・御所
京の公家達の間でも、光秀謀叛の知らせが駆けめぐっていた。
勅使を送るべきか尋ねる吉田兼和に、
光秀勝利が確定するまで様子を見るべきと答える九条兼孝
しかし彼らの表情は、いつになく晴れやかだった。



近江・安土城
急報を受けた家臣達が、土田御前の部屋に駆け込んでくる。
明智光秀の謀叛、そして、信長、お濃、信忠の訃報を知らされ、
その場に崩れ落ちる、土田御前



近江・長浜城
街の商人から信長の死を知らされた、おねは、
すぐに城内の者を集める。
合戦の準備をすませた家臣達は、討ち死に覚悟で戦う気だが、
城に残っている、女と年寄りだけでは無駄死にするのみ。
即刻、この長浜城から逃げることを決断する。

近江・坂本城
居城に戻った光秀は、娘のから、荒木一族の無念、
だしを始めとする処刑された者たちの無念をはらした父を、
元・荒木家の嫁だった自分は誇りに思うと告げられる。



家臣を集め、評定を開いた光秀は、
秀吉や勝家は遠方にあり、しばし時間の余裕がある為、
今のうちに同心する者を集めるよう指示する。

>朝廷の御威光をもって、信長が打ち壊せしものをつくり直し、
>もとのあるべき姿に戻すのだ。
>さすれば、乱世は終わり、泰平の世が訪れる。(光秀)


堺付近
堺見物をすませ、京へ向かう道中にあった徳川家康は、
重臣の本田忠勝から信長の死を知らされていた。

逃げることを勧める、井伊直政だったが、
ぬかりのない光秀のこと、逃げ道など無い。
ここは潔く腹を斬ると言い出す家康。

この言葉に、猛烈に反対する三人の重臣達。
道が閉ざされているなら、道を通らず、
ここは山越えすべきと進言する本田忠勝だった。



摂津・国境付近
街道に設けられた光秀の警備兵。
このままでは、この検問で捕まると察した男は、
道をそれ、草むらの中に逃げ込む。

彼は、信長の家臣・長谷川宗仁から秀吉にあてた書状を預かり、
毛利より先に知らせる為に走る、辰蔵という男だった。

備中・石井山~秀吉の本陣
もうすぐ到着予定の光秀軍。その位置を確認する、
官兵衛蜂須賀小六のもとに、
官兵衛の旧主・小寺政職が発見されたことを報告する善助



政職がかくまわれていた、一軒の農家を訪れる
官兵衛、九郎右衛門、善助の三人。
元服をすませ、名を氏職(うじもと)と変えたが、
平伏して官兵衛を出迎える。

重い病の床にある政職は、官兵衛を騙したことを詫びるが、
政職の見抜けなかった自分の失策だったと答える官兵衛



石井山に戻った官兵衛は、政職との出来事を秀吉に報告。
>小寺政職が、そんな所におったのか・・・。(秀吉)
>はい。ご最後をみとれたのが、せめてもの幸いでした。(官兵衛)
>お人よしじゃの、官兵衛は。(秀吉)
夕暮れの中、にらみ合いの続く高松城。
秀吉と官兵衛は、光秀の率いる援軍の到着を待ち望んでいた。



姫路・官兵衛の屋敷
その頃、姫路では、職隆休夢が、
遠い備中に思いをはせながら、酒をくみ交わしていた。
いつまで続くのか~と不安を口にする
毛利との決戦が長びくことを予想している職隆

思案顔の休夢と光だったが、
すぐ近くから熊之助の泣き声が聞こえてきた。
>父親が恋しいのでしょう。父上は今、備中におりますよ。
>戦が終わったら、すぐに会えますよ。
>御機嫌が悪う、ございますねぇ~(光)

熊之助をあやす光の隣で、泣きやまない熊之助を見守る職隆

※補足
突然に起きた一つの事件。ホッとする者、喜ぶ者、驚く者、
誇りに思う者~と、その反応も、人それぞれ。
いま、この時、未来に向けて走っているのは、、
おねと辰蔵と家康・・というところでしょうか。

史実では、本能寺の2年後の1584年に没している小寺政職を、
あえてこの部分に登場させたのは、中々、面白い構成でしたね。

▼軍師官兵衛:第28回 本能寺の変 ~天下への道~