堂山物語 第56話 | エラー|Ameba(アメーバーブログ)

堂山物語 第56話

※今回のお話の性的表現があります。苦手な方はご注意下さい。


堂山町に並んで1ヶ月もすると割り切って仕事ができた。


色商売では、お客様の個人情報から会話までを如何に

覚えているかで次への指名につながる。


あのヒトとはこんな会話した。


あのお客様とはお寿司をご馳走になった。


その時のデザートはこんな風だった。


些細な情報でもインプットするとしないでは次回の指名時に困る。

水商売や風俗で従事する方は、やたら記憶が良い方や

こまめに日記をつけたりする方は向いているのだと思う。


僕の所属した花花は体育会系のボーイばかりいるので

ジャニーズ系のお店に比べると、おそらくであるが

お客様の客層も幅が狭いと思われる。



どうしても屈強なガチ!ムチ!タイプの客層が多い。


しかし性癖はヒトによって様々なので違うタイプのお客様も来られる。

そんな、お客様はやはり特に印象に強く残っている。



そんなお客様の一人にエンドウさんがいる。


エンドウ 「たつや君。ごめんやけど、もうちょっと、ゆっくり歩いてくれるかな。」


堂山 「あっスイマセン!全然、気ぃ付かないで!」



僕は普通にお客様の歩調にあわしてたつもりだが早かった。

エンドウさんは推定70歳くらいのおじいちゃんなのだ。



勿論エンドウさんはロングで指名してくれた。



エンドウ 「たつや君。ごめんなぁ…ワシもう10年くらいイったことがないんじゃ」



堂山 「そんなん!僕にまかせて下さいよ!キモチよくなってもらいますから!」


とは言ってみたもの、今晩は苦労しそうだ…と腹の中で思った。


当時は堂山に店を構えていた割烹の入道で晩ご飯をご馳走になり

2人は扇町通り沿いにある大阪東急インに向かった。


さすがにココでは男性二人でダブルの部屋で泊まるわけにはいかず

僕はエンドウさんの孫とか身内っぽく装ってツインの部屋を取った。


考えてみれば僕とエンドウさんは、それくらいの年齢差があるのだ。



堂山 「お風呂入れてきますね」



エンドウ 「たつや君。実はキミにプレゼントがあるんだ」



堂山 「ホンマですか!ありがとうございます。嬉しいです。」



エンドウさんが自分のカバンから取り出したの物は

阪急百貨店の小さな紙袋だった。



僕はエンドウさんにこの日初めて指名してもらったので

僕個人へと選んでプレゼントを用意してくれたわけじゃないことは容易に想像できた。



只、お年もお年だし聞けば常連のお客様だので

誰が貰っても喜ぶ無難なモノを1ボーイである僕に用意したのだと思った。



エンドウ 「さっそく履き替えてくれんか?」



堂山 「はい?」



見慣れた阪急の紙袋の中身は新品の真っ白なブリーフだった。




堂山 「エンドウさん?コレ…履いたらいいんですか?」



エンドウ 「お願いしても良いかのぅ…よく若い子に断られるんじゃ…」



確かにプレゼントと言われたモノが

ブリーフでしかもそれを履けと言われれば普通は驚くしがっかりするだろう…


しかし阪急百貨店にも真っ白なブリーフが売っているのも驚きである。



僕は出来る限りのリクエストにはお応えする方だったので

ブリーフを履くくらいはお安い御用だ!



只、ブリーフはしかもメッシュでTバックだった…o(TωT )
コレにはエンドウさんよりも阪急百貨店のバイヤーのセンスを疑ってしまう…



堂山 「エンドウさん!履けました!どうですか!似合いますかね?」



エンドウ 「お~ぅ、キレイなカラダしてるなぁ。キミは」



堂山 「ありがとうございます。足はスネ毛とか多いんですけどね…」



僕の体のスペックを紹介すると上半身は胸毛は勿論ワキ毛も少ないのだ。

しかし下半身のモモから下はムダ毛が多いのだ。



堂山 「エンドウさん!ちょっと見てください!エンドウさん。おおきくなってますよ!」



驚くことに僕のブリーフ姿をみて興奮したのか約10年射精していないという

エンドウさんの男性自身が大きく成長していたのだ!



エンドウ 「ホンマじゃ!たつや君のおかげじゃ!それでもうひとつお願いがあるんじゃ…」



堂山 「エンドウさん!すごい大きいですよ!僕に出来ることなら言ってください!」



エンドウさんの次のリクエストはプレイ内容の指示だった。



堂山 「わかりました。今日はエンドウさんの為に頑張らせてもらいます!」




そして、部屋を暗くしてプレイが始まった…





大阪東急インのツイン部屋に僕のプレイセリフがこだまする…





堂山 「師匠!師匠!どうですか!師匠ぅ!」


エンドウさんのリクエストは僕に正座で師匠と呼びながらて

手でエンドウさんのチ○ポをしごいて欲しいというものだった。



堂山 師匠!キモチイイですか!スゴク大きくなってますよ!」



エンドウ 「そうか!ワシの教えたとおりじゃ!」



堂山 師匠!多分、もうすぐ出そうですよね?イイですか?」



エンドウ 「本当か?そんな感じもするなぁ!   オウッ!」



僕はエンドウさんを約10年ぶりの射精に導く事ができた!

射精と言っても、ほんの少しトローリと精液が流れ出ただけであった。


エンドウさんは昔、とある習い事のお師匠さんをしていたらしい。

それも約10年前に引退して現在は余生を静かに?楽しんでいるのだという。


正座で師匠と呼ばれるのに興奮するのは、過去が大きく影響しているのだろう。



エンドウ 「たつや君。ありがとう。一生の思い出になったよ」


堂山 「よかったですね。エンドウさん!」



エンドウさんが涙を流してお礼を言ってくるのでコッチも思わず泣けてくる。

世の中から、軽蔑視されがちな堂山町のウリセンでも

こんな、ちょっとイイ話でもある出来事もあるのだ。


エンドウさんには希望とあって、この日の記念に

僕が履いたメッシュTバックブリーフと僕が履いてきたトランクスをプレゼントしたので

次の日そのまま本業に出勤したらコック服に着替える時に非常に困った記憶がある。



続く