有名私大と連携効果あり(神奈川) 

今年の私立中学入試で、青山学院大学との提携を強化した横須賀学院中学校(横須賀市)と、10月から中央大学の付属校となる中大横浜山手中・高校(横浜市)の人気が上昇した。
有名私大進学への期待が背景にあるが、大学側にも少子化時代の生き残り策の側面があるようだ。(長谷部耕二) 
横須賀学院は1948年に発足した青山学院第二高等部が母体で、50年にそれを引き継ぐ形で創立された。
現在、小、中、高校に約2000人が学ぶ。
キリスト教教育を基本に据え、毎朝の礼拝に加え、週1回聖書の授業もある。 
2002年、横須賀学院の理事長に青山学院大の国岡昭夫元学長が就任したことで提携が進み、昨年1月、同学院高校から青学大への推薦入学の拡充や、同学院中・高校と青学大との連携授業の充実などを内容とする協定が締結された。 
青学大は本部キャンパスが渋谷、原宿、表参道に近く、特に女子の人気が高い。
推薦入学への期待から、横須賀学院中学校の人気も上昇した。
学習塾「中萬学院」(横浜市)によると、同校の入試偏差値は2年前まで38程度だったが、今年は43~44にアップし、倍率も3・4~4・7倍に達した。 
青学大側は「ミッション教育という青学のカラーを理解し、継承できる学生を望んでいる」(藤野利夫校長)といい、少子化で大学間競争が厳しさを増す中、提携校から良質の学生を確保し、大学の特色を強化する狙いがあるようだ。 
今月1日に中央大学横浜山手中・高となった横浜山手女子中・高校も中大ブランドの恩恵を受けた。 
同校は明治時代、日本最初の女子夜間学校として発足したが、1980年代以降、商業校の人気が下落。
92年に普通科を設置したが、特色をうまく打ち出せず、生徒数が減少した。
2年前は定員1383人に対し、生徒数は約500人だった。 
ところが、中萬学院によると、数年前までは中学入試の偏差値は35程度だったが、中大系属校となる予定だった昨年は40、今年は45以上にまで上がったという。 
中大は東京都文京区と杉並区、小金井市に付属高を持つが、県内は「空白状態」。
都心に本部キャンパスがある他の私大に比べ、東京都八王子市に本部を置く中大は立地面で弱い。
こうした事情が横浜山手女子中・高の付属校化に踏み切った背景にあるとみられる。 
同校は中高一貫教育を実施し、全体の60%を中大へ進学させる方針。
横浜市内の別の場所への移転や共学化も予定しており、田中好一校長は「カリキュラムの見直しや週6日授業制で、入学時に成績下位の生徒でも学力を上げて中大に入れるようにしたい」と話した。
(2010年4月2日 読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/06/20100401-OYT1T01214.htm)


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