■代ゼミがSAPIXをグループ会社化した理由は?
ここまでの話で、察しのよい読者の方ならもうおわかりだろう。
つまり、代ゼミグループが、SAPIXをグループ小、中、高と一貫して、グループ会社化したのは、この「素養」を養成する体制を整えるためだと考えられる。

■一貫した教育体制のメリットは?
このような一貫した教育体制には、メリットはいくつかある。
まず、考えられるのが、合格実績の向上だ。
「合格」する「素養」を早期に育成し、その「素養」を持った受講生に大学合格に向けた講義を行えば、合格実績が向上するのは、自然の成り行きだろう。
また、一貫した教育体制を取れば、小、中、高と一貫して受講生を囲い込むことができるというメリットもありそうだ。
これは受講生の立場から考えてみるとわかりやすい。
小学校に通っていた塾の指導がよく、志望校に合格できたとしたら、できれば中学、高校でも同じ塾に通いたいと考える場合が多いだろう。
さらに、一貫教育であれば、その受講生に関する過去からのデータを持っており、その生徒にあったきめ細やかな指導が行いやすいという面もあるだろう。

■新しい社会の在り方を作って行くのは、子供たち
現在、日本を含めて世界は大きな変化のただ中にある。
グローバル化の進展、インターネットの普及、環境問題、経済格差など、これまでの我々の価値観が根底から見直され、新しい価値観による新しい社会のあり方が模索されている。
新しい社会を担っていくのは、子供たちだ。
彼らは、我々の常識にとらわれない、新しい発想で世界を切り開くことが求められてくるだろう。

■「考える力」の育成を目指す教育について
その意味では、知識や暗記重視ではなく、考える力を養成するという教育の方向性は妥当なものに思われる。
しかし、掛け声は立派でも、実際にそれがどこまで徹底できるだろうか。
まずは、子供たちに教えている大人の方が、自分たちが受けた知識や暗記に偏った教育の枠に囚われているのをやめる必要があるだろう。

-2010/6/1 業務提携ニュースより-

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■予備校に通う前の「素養」の段階で差がある
また、教育産業というものの本質的な性質であるが、教わる生徒次第という面も大きい。
実際に、個々の受講生を眺めてみると、大学受験予備校に通う前の段階で、「素養」のレベルで大きな差があることが少なくない。
その場合、予備校に入ってからの短時間の努力だけではその差を埋めるのが難しい。
「素養」のない生徒に、どんなに素晴らしい講義やカリキュラムを施しても、効果が期待できないことも起こってくる。

■難関大学への合格には、「素養」の差が現れやすい
特に東大、京大といった難関大学の場合は、その大学に合格する「素養」が持っている人が、予備校で合格に必要なことを学んだから、合格しているというケースが多い。
つまり、大学受験を開始する前の段階で、学習をする「素養」に差があり、その「素養」が合否を決めている部分があるのだ。

■大学入試問題が「思考力」を問うもの変化している。
また、近年大学受験で問われる内容が変わってきている点も、この傾向を強めるものと考えられる。
以前は、大学受験と言えば、知識の詰め込み(暗記)を中心としたものという印象が強かった。
しかし、近年は、自分の頭で考える力(思考力)があるかどうかを問うものに変わってきているのだ。

■「思考力」を磨くには、小さい頃からの積み重ねが大切
知識の有無を問題にする試験なら、一生懸命努力すれば、それまで成績の悪かった人でも、短時間に力をつけ一気に逆転を図ることができる。
けれども、「思考力」が問われるとなると、そういった一発逆転は難しくなる。
なぜなら、「思考力」は、小さい頃からの積み重ねがものをいうからだ。

■「素養」は「思考力」に近いもの
先ほど、もともとの「素養」が合否を左右していると書いたが、この「素養」は、「思考力」に近いもので、短期間で身に付くものではなく、長い間の積み重ねによって養われるものだ。(続く)

-2010/6/1 業務提携ニュースより-

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■どうして代ゼミは「総合教育機関」を目指すのか?
ところで、代ゼミグループがこのような「総合教育機関」を目指すのにはどのような背景や狙いがあるのだろうか?
以下、その点について、具体的に考えてみよう。

■予備校事業の基本とは?
代ゼミグループの本業は、ここまでに述べたように、大学受験予備校だ。
そして、この予備校事業は、受講生から授業料を受け取りことで、利益を得ている。
したがって、予備校にとっては、受講生をたくさん集めることが、もっとも基本的な事業方針になる。

■受講生は予備校に何を求めているのか?
予備校に通う受講生の立場に立った場合に、予備校選びの最大のポイントになると思われるのは「その予備校に通うと、ちゃんと志望校に合格できるかどうか」だ。
そのため、各予備校は、受講生の大学合格をサポートするために、「授業の質の向上」「指導体制強化」といった、企業努力を日々積み重ねている。

■予備校業界は競争が厳しく、差をつけるのが難しい。
しかし、大学受験指導の分野は、競争が極めて激しく、提供するサービスの面で、なかなか差がつきにくい部分がある。
予備校業界では、人気講師の引き抜き合戦など、シビアな話題が多く聞かれるのには、そういった事情が背景にあるように思う。(続く)

-2010/6/1 業務提携ニュースより-

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