長くネイルサロンで店長をしてた知り合いが、独立しました。
30代のシングルマザーで学生の子供が二人いる女性です。
元々ネイルサロンだったお店を譲り受けたんだって。
銀行からだったか、開業資金の借り入れができて、
どーんと自分のお店をオープンしたの。
「すごーい！やるねー！」
って、みんながうらやましがったんだよね。
それが１年前のこと。
「そういえば、どうしてるんだろうね？お店はうまくいってんのかなあ」
って、連絡してみたら、
「
コンビニでバイトもしてる」
だそうで。
「 お店はそこそこだけど、借り入れの返済が大変で」
辛いよねー。
わたしがお店をはじめた時って、いくらかかったか、ちょっと思い出してみた。
いちばん最初、何か自分で商売しようって思ったときは、
私も女性起業支援とかの、
国や県がしてる開業資金の借り入れを借りれたらいいなあ
って思ってたんだよね。
結局、その時は開業資金は借りなくて、
起業もしなかったんだわね。
それで、その数年後に、働きながら週末起業することになった。
当時は、離婚して実家に居候をしてたから、
事務所がいるよなあって思って
事務所を借りることにした。
資金は、現金が10万円くらいあったけど、
借金がどっさりあったからさ、
もう、借金はしない。ってのと、
自分で自分を食べさせていくんだ。ってのは決めてたから、
借り入れはせず、
資金10万円でできることを考えたんです。
それで、化粧品はファンデーションだけを買って、
のこりは各自で用意してもらうことにした。
必要だったのは、
インターネットのプロバイダー代と事務所の家賃3万円。
事務所を借りたから嬉しくって、
インテリアとか何にしようかなーって楽しみにしてたんだけど、スタッフから、
「そんなお金があるなら、運営費にまわして」
と言われて、
そりゃそうだ。
って納得した。
貰って来たいただきものの机と椅子。
それから書類ボックスのみ買った。
3年くらいずっとそれで過ごしたよ。
毎月3万円の家賃なら、
本業のお給料からでも払えるんじゃないなあっ
て思って事務所を借りたんだよね。
お店をはじめたものの広告倒れで閉店って話を
よく耳にしてたから、
怖くて有料の広告なんて出せなかったわ。
最初の必要経費は少なかったけど、
それでも仕事をはじめたら、
あれこれと細かい出費は半年くらい必要だったよ。
だから、そんなに稼いでるって感じはなかったかな。
なんとかまわってるって感じ。
だから、開業資金が少なくてほんと良かったです！
3万円払えなくなったら、この仕事やめよーって
思ってたけど、それから10年が経っちゃっいました。
仕事を続けるには、経費も生み出していかないといけないなって本当思います。
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