七〇二号型空中輸送艦(開発・秘匿名称:ヒ二十四)は皇国陸軍の空中輸送艦、すなわち輸送機である。
皇国が保有する航空機としては最大の機体規模と搭載量を誇る。七〇二号、七〇三号、七〇四号空中輸送艦の同型艦3隻。

 

○前史・開発
2015年に戦闘車輌の列車輸送を実現した陸軍は、次なる侵略運搬手段として固定翼機を目標としていた。(戦車を持ち上げる回転翼機はあったが、限定的な運用しかできなかった。)
しかしながら、陸軍で長らく使用されていた四四式輸送機は車輌などの大型の装備を運搬するのに向いていなかった。
そこで陸軍は8ポッチ幅の戦車の搭載・輸送を念頭に大型輸送機の開発を指示、2016年3月に開発が完了し4月に運用が開始された。
また、開発途中には強襲揚陸ならぬ「強襲着陸」も用途に追加された。これが本機が「天空の揚陸艦」と呼ばれる所以である。

 

名称は一番艦(ネームシップ)が七〇二号空中輸送艦であることに依る。

この「七〇二」は陸軍船舶兵の符号で輸送艦(7)の2番目であることを示す。採用時は輸送機として区分されていたが、あまりの大きさに驚いた陸軍首脳によって艦船として種別が変更された。(ただし運用は飛行兵)

 

 

(操縦席内部。機長、副機長、通信士が乗り込む。)

 

○性能
イ)輸送能力
本機種は陸軍の保有するほぼ全ての車輌を貨物室に格納することができる。
基本的に車輌は1輌ずつしか搭載できないが、小型乗用車であれば2輌まとめて搭載する。
また、人員(ミニフィグ)であれば70人近くを乗せることが可能である。
機体はプレートパーツの組み合わせでできており、重量を増さずに広いスペースを確保している。
また、本機の格納限界は戦車開発に大きな影響を与えており、陸海軍に鉢巻式アンテナの戦車が多いのは本機への搭載を考慮したものだと言われる。
タラップからは迅速に車輌・兵を機外に出すことができるため、強襲任務が可能となっている。

 

 

 

ロ)飛行
本機は四発機であり、主翼に推進式(後ろ向き)にプロペラが配置されている。
推進式であるのは、無駄な気流が翼面上に発生せず効率が良いからである。

 

(右翼内側の発動機と後部銃座。)

 

搭載する発動機はわりかし優秀であるが、本機の貨物に対しては力不足であると言われる。
なお、この発動機は五一式騎兵戦車とその派生の五一式十糎半突撃砲に転用されている。
最大時速は貨物満載時で200km、空虚状態だと250kmほどである。

 

(チソ車の発動機。外見は大きく変わったが、基本構造は同一だ。)

 

ハ)自衛装備・その他装備
操縦室の両側と胴体後部の銃座に7.7mm機関銃が各1丁の計3丁、機首の扉の部分に20mm機関砲が1門搭載されている。
7.7mm機関銃は車載機関銃の改造型で、20mm機関砲は戦闘機向けに開発されたものを転用したものである。
また、後部銃座は機体から分離して監視用の凧として使える。

 

 

(海軍陸戦隊の装甲自動車を降ろす様子。右側に20mm機関砲が写る。ちなみに、この装甲自動車の機関砲と本機の機関砲は同型である。)

 

○運用
多島海である皇国およびその周辺地域で大いに活躍している。
2016年、2017年と立て続けに勃発した共産国との戦争に投入された。
巨体を誇る本機はしばしば陸軍の宣伝活動に使用され、「超重輸送機」「天空の揚陸艦」などと呼称される。

2019年には五三式空挺戦車が配備された。同車は、本機より空中から投下することが可能な戦車(自走砲)である。

 

 

(操縦室へは梯子をつかってる。)

 

○同型艦

各艦の詳細な情報については個別のページ(編集中)を参照されたい。

七〇二号空中輸送艦:一番艦。製造中に強風で全壊した。

七〇三号空中輸送艦:二番艦。2016年に就役。2019年に退役。

七〇四号空中輸送艦:三番艦。2019年に就役。容積などを拡大したもの。

 

○諸元
艦によって差異があるので省略

 

 

-あとがき-

2016年の春に作った自分の航空機作品の中で最も大きい輸送機。モデルはドイツのMe323ギガントです。

戦車を発進させる侵略兵器そのものの姿はドキドキして我ながら好き…!

いつか拡張してさらに大きなものを運べるようにしたいなぁと思っています(笑)

 

2017-03-23 投稿

2019-02-12 改訂