ちぇきの唾吐きについて、どうやって対応していくかを連絡帳に書いたところ、「引っかき、唾吐きについては、「何が嫌だったの?」というと~が嫌だったのなどと答えてくれるので、話をしていく中で言葉で伝える形に切り替えてくれれば・・と、思っています」とのこと。

この返事を読んで、がっくり・・・。というか、あまりの理解のなさに焦りを覚えました。


ちぇきの障害について、特性についてわかってる??


おじさん先生が2年前、一番最初に家庭訪問に来て、まず私に言った事。

「ちぇきちゃんは、よくおしゃべりするけど、話しているほど理解はしていない。だいたい自分で言ってることの、半分くらいの理解かな・・」と。私もそれは感じていたので、わかっていると話すと「お母さんがわかってくれてるならいいです」と・・。

おじさん先生は、ちぇきが話しているほど理解していないということを私に伝え、誤解のないようにちぇきを理解できるようにしようとしたのです。


今までは家で「?」と思うことがあって、一言でも連絡帳に書くと、園でも「?」というところを報告してくれたり、もしくはちぇきの状態を教えてくれたり・・・そして、お互いに話すことでより今のちぇきの状況をお互いに把握しあっていました。

が、今年はやっぱりそれは期待できないようです。

今まで2年間おじさん先生から教えてもらってきたこと、気づいてきたことを、今度は私が一からクラスへ伝えていかなければならないようです。

昨年同じクラスだったママさんも、やはり同じように感じていて、今とても不安に思っているそうです・・・。

クラスは違っても、どこも同じ感じのようです。


昨日の連絡帳の返事は長くなりました。

ちぇきの障害の特性として、話しているほど理解がないこと。言葉で自分の思いや気持ちを伝えるのが苦手であること。そしてそれらの特性はこの先ずっとなくならないこと(だからこそ障害といわれている)

ちぇきの言葉に頼りすぎると間違えること。

ちぇきの言葉を頼りに、環境を整えていくことが一番大事であること。


彼も自分の気持ちや要求を言葉で表現していることはしているが、とても弱いため、先生に気づかれないことが多々あること。何度も見学に行っている中で、毎回そういう場面に遭遇し、情緒が軽く乱れた状態になっていること。先生がうまく対応して、引き上げてもらっていることもあったということ。


そして、ちぇきはあまりにもささいな事につまづいてしまうこと・・。

だからこそ、ずべてを気づいて取り除くことは不可能なので、唾吐きや引っ掻きを止めさせようとするのではなく、まずは受け入れてあげることも必要だということ。

唾を吐いていい場所を教えてあげたり、ぬいぐるみを引っかいて発散する方法を教えることで、彼の気持ちを受け止めていくことも必要だと考えていること。



「今まで引っかいていた場面で唾吐きが出ているようです」

と、連絡帳に書いた返事が、「園では引っかきはほとんど見られません。唾吐きも連休前に1,2度集まりのときにありました」でした・・・。

そうじゃないでしょう??と、思いました。

今まで引っかいていた場面で出ているということは、引っかくことを我慢しているから代わりに出てきてしまった行動だと、どうして気づかないのかな?彼にとって我慢しがたいことがなくなって、もしくは我慢できるようになって引っかきがなくなったのではなく、引っかくことはいけないことと理解できたことで、違った行動になってしまったのかもしれないと、どうして考えられないのかな?

少なくとも療育のプロとして通園施設にいるのだから・・・。


おじさん先生の名前を出すと、今いる先生も嫌だと思うので、ここから先のことは書いていませんが(いつか書いてしまうかもしれないですけど)

ちぇきはおじさん先生を好きか嫌いかは別として、自分を理解してくれる人として信頼していたのだと思います。

だから、時々おじさん先生の腕に爪をたてていたのだと思います。そうすることで自分の気持ちを吐き出し、落ち着けたのだと思います。傷が残るほど爪をたてることは、後半はほとんどなく、ほんとに軽く立てていたそうです。それでもちぇきは安心できた。それは、ちぇきに言葉で気持ちを伝えさせようとしたのではなく、引っかくことを受け入れてくれた先生だったからこそだと思います。


今年は引っかける先生がいません。ちぇきが信頼している先生がいないのです。

なので、引っかくことを我慢してしまった。

そして、どんどん辛くなってしまった。

苦手な言葉での表現も強要されている。

精神的なことから唾吐きが始まるとされています。

ちぇきは、またしても静かに追い詰められていたのです。


連休明けは、唾吐きはしていません。

連休中、退屈だったのかな・・・ガーン

引っかかなくなったことを、喜んでいたけど、ちぇきの中で葛藤があったことがわかって、それはそれでよかったかな。

まだまだ摩訶不思議なちぇきですね。