マルモのおきて[第2回]|阿部サダヲは石立鉄男を超えられるか | テレビドラマに夢中!

マルモのおきて[第2回]|阿部サダヲは石立鉄男を超えられるか

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2011年4月24日 - 6月
日曜21:00 - 21:54(54分)
脚本:櫻井剛、阿相クミコ
音楽:澤野弘之、山田豊
プロデュース:橋本芙美
演出:河野圭太、城宝秀則
協力 - フジアール、バスク、ベイシス
ドッグトレーナー - 山口雄生
制作:フジテレビ
主題歌:薫と友樹、たまにムック「マル・マル・モリ・モリ!」(ユニバーサルミュージック)
挿入歌:谷村詩織「きみのとなりで」(dao)
オフィシャルサイト:www.fujitv.co.jp/marumo/

* cast
高木 護(38) - 阿部サダヲ
笹倉 薫(6) - 芦田愛菜
笹倉 友樹(6) - 鈴木福
ムック - ムック(ミニチュアシュナウザー)
畑中 陽介(50) - 世良公則
畑中 彩(25) - 比嘉愛未
鮫島 勇三(55) - 伊武雅刀
牧村 かな(30) - 滝沢沙織
真島 孝則(25) - 小柳友
塩沢 民子(45) - 千葉雅子
尾崎 凛花(22) - 外岡えりか(アイドリング!!!)
笹倉 純一郎(享年38) - 葛山信吾


テレビドラマに夢中!-マルモのおきて

犬が喋るのを聞いた高木護は、メンタルクリニックで「自分の心の声が聞こえているのかもしれない」と言われる。そのころ、薫と友樹は犬にムックという名前をつけ、友樹が冷凍庫のアイスを勝手に食べていた。代わりのアイスを買いに出た二人は迷子に。交番からの電話で慌てて駆けつけた護だが、迷子の原因が、父親からもらった大事なお金を使ってアイスを買うためだったと知って胸を締めつけられる。日曜、あっさりムックと二人が見つかってしまい、護は畑中陽介と彩に事情を説明する。その夜、護は薫が名字を書かないことに気付く。伯父に引き取られたら名字が変わるからだった。翌日、引き取られていく2人を見送った護は、「これで本当にいいのか?」とムックに問われ、部屋を飛び出し、二人を引き取る。安心して大声で泣き出す薫。翌朝、「子どもは子どもらしく!」と、“おきてノート”に書き出した。


犬が喋るという設定は、なんというか、一回りズレていると思うのだが、
ドラマ全体のトーンもなぜかズレた、ひねりのないドラマである。
今のところ、ミニチュアシュナウザーもあまり喋らないので、必然性がよくわからない。
独身男が子供を引き取ることになるというドラマは和洋を問わず数限りなくあって、
阿部サダヲは西田敏行やら石立鉄男やらとアタフタ演技を比べられることになる。
そう思うと、芦田愛菜が杉田かおるのようになる未来が思い浮かんで不憫になってしまった。
「パパと呼ばないで」では、杉田かおるは石立の死んだ妹の娘だった。
そのへんも大体事情は一緒である。

文具メーカーに勤める阿部サダヲは、広報の滝沢沙織を好きなようだが、
阿部サダヲがつぶやいたひとことから、
耳かきつきのボールペン商品が開発されることになるのではないか。
このアイディアの功績で阿部はお客様相談室から商品開発部へ異動になり、
広報との業務上の連携が多くなることから、滝沢との関係も深まる可能性がある。
一方で、芦田愛菜をはさんで比嘉愛未との関係も深まるだろうから、
少なくとも、石立鉄男の場合なら、ここに三角関係が生じることになるのだが、
昔と違って今はドラマは9週ないし11週のうちに結末を迎えねばならない。
このドラマがどんな結末を迎えるかを予想すると、
死んだ葛山信吾の妻、芦田らの母親が帰ってくるというのがクライマックスになりそうだ。

今回は交番巡査の役でアンジャッシュの児嶋一哉が出ていた。
お笑いの番組が少なくなってしまったし、バラエティを見ないので、
児島を見るのは「フリーター家を買う」以来である。
あのドラマでは、児島はハローワークの愛想のない窓口担当を演じていた。
今回もほぼ同じラインの演技だったが、
児島は木で鼻をくくるような対応の地方公務員の役が妙にマッチしている。

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