こんばんは。「新潟×朝活」管理人の土屋裕行です。



昨日は高校のキャリア教育授業に
社会人ゲストとして参加してきました。

従来の学力偏重教育とは違い、
自分の生き方や仕事のビジョンなどを描くことで、
学ぶ意欲を高め、自分で考え選択しながら生きる力を
養うことを目的としています。

今回は高校1年生240人を対象に、
社会人ゲスト24人が参加。

各ゲストが1グループ10人程度の生徒に対し
自身の生き方を語り、生徒も自身の生き方について考える
という流れで進みました。

今回高校卒業以来、
初めて授業に参加してとまどうこともありましたが、
それも踏まえて報告と感想を2回に分けて書いてみます。



【伝えたいことを絞って伝わった!】

 午後2時間ほどを使ってのキャリア教育授業。

 まず前半は、社会人から高校生に対して
 自身の生き方を語りました。

 話す内容はかなりお任せされていましたが、
 仕事や勉強の内容というより、
 自分がどのような選択をしてきたか、
 その選択のきっかけは何か、
 という点を中心に話して欲しいということでしたので、
 当日はそれを中心に話しました。

 10人程度の生徒に対して、
 15分話して5分は質疑応答、
 それを生徒を変えて2回行いました。


 15分という短い時間の中で
 自分の31年の経験の全てを話すことは不可能なので、
 「昔の自分に伝えたいこと」=「生徒に伝えたいこと」として、
 どうしても伝えたいことを1つに絞りました。

 そして15分の中でストーリーを作り、
 高校時代に夢がなかった話、
 今の仕事を決めたきっかけ、
 なぜ朝活を始めたのか、を話して、
 最後に伝えたい言葉へとつなげました。


  夢は「まだ」なくてもいい


 自分が今回一番伝えたかったことです。

 高校時代は全く夢がなくてやりたい仕事もなくて、
 大学にいってもそれは続いていたけど、
 それでも今の仕事に就けた。

 そして朝活やgreen drinksのように
 「様々な人が集まる場を作る」という
 自分のやりたいことが
 30歳手前にしてようやく見つけられた。

 その経験から、
 高校生で夢がないからといって
 落ち込むことも悲観することもなく、
 むしろそっちの方が多数派で、
 大人になってから夢を見つけても叶うということを
 この言葉で伝えたかったんです。

 
 自分の話の後に生徒から感想を言ってもらったのですが、
 みんなこの言葉が心に残ったようで、
 次々と口にしてくれました。

 自分が伝えたかったことが伝わり、
 とても嬉しくなった瞬間です。

 
 夢はまだなくても、
 面白そうと思ったことを次々とやってみて、
 その中で自分の夢を見つけてもらえたら、
 そんなことを願っています。



【恵まれている普段の対話環境】

 後半は生徒が話しの中心になり、
 2人のゲストの話を聞いた感想、
 自分が大切にしたいと思ったこと、
 そして「今日から私は~」という宣言を発表しました。

 話を聞く時はやる気がなさそうにしながらも聞いてくれましたが、
 自分が話すとなると、中々話してくれませんでした。

 人前で自分の意見を言うことに慣れていないのか、
 話すことをためらってしまう生徒が多かったように思います。

 自分はそうした生徒たちの
 「言葉にならない思い」を
 うまく引き出すことができずに終了時間となってしまいました。


 後半の時間を体験して思ったことは、
 自分は普段いかに恵まれた環境で話しているかということ。

 
 仕事にしても朝活やその他イベントにしても、
 相手は自分で選択してその場に来ています。
 (仕事では強制の場合もあるでしょうが・・・)

 ですので、その方たちは自ら行動を起こそうとします。

 わからないことがあれば質問し、
 興味があることについてはより深く聞き、
 自分がわかる話なら、さらに広げるといったように。

 こちらから強く働きかけなくても
 相手が協力的、積極的なので
 こちらの負担はそれほど大きくありません。


 しかし、学校の場合は全く逆。

 生徒のモチベーションはバラバラで、
 多くの生徒は興味なさそうに聞いていました。

 その生徒に対していかに興味を持ってもらうか、
 話に参加してもらうかが重要だったのですが、
 彼らに興味を持ってもらうことはかなり大変でした。

 話を振っても全く答えてくれなかったり、
 隣の生徒と相談したり、
 会話のボールを投げても返ってこないこともありました。

 これは久しく体験していなかったことです。


 普段いかに恵まれた環境にいて、
 自分の話を聞いてもらっていたかを
 今さらながら感じました。

 そして自分にはまだ
 興味ない人に振り向いてもらうだけの
 スキルと経験がないこともわかりました。

 生徒に教える立場でしたが、
 こちらも多くの学びを得ることができた2時間でした。

高校キャリア教育1
キャリア教育授業の様子


高校キャリア教育授業の前半の記事でした。


後半は社会人ゲストとの振り返りと
全体を通しての感想を次回書いてみます。




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