先日、苔のセミナーがあるというので行ってみました。
宮崎県博物館の周りの散策をして苔を観察します。
宮崎県博物館には大きな木が沢山あり
街中とは思えないほど清涼感があります。
因って苔が沢山生えています。
水によって生命を維持するのが植物ですが
苔は水が無くなると仮死状態で少しの水分でも直ぐに生き返ります。
スポンジレベルの保水力があり森を守る絨毯です。
水を掛けるとあっという間に大きくなり
5時間後も大きくなったままでした。
空気中の湿気も逃しません。
これで家の床下の必要な高さが割り出せるかもですね。
苔は二酸化炭素を吸収して酸素を排出します。
苔が綺麗な所が気持ち良く
古民家が長持ちする場所のヒントにもなるかもしれませんね。
砂地は家の傷みが早いとはよく耳にします。
だから昔の人は庭に苔を生やそうと一生懸命だったのですね。

写真中心は宮崎にしかないというカタハマキゴケ
どれも同じに見えます。目はてなマーク
 
ゼニ苔
などなど見て回りました。
環境汚染の目安となる地衣類も沢山ありました。
 
午後からは元キノコカメラマンだった伊沢正名先生の講演です。
 
森の掃除をする微生物キノコのお話です。
小さなキノコ、菌類
それは正にエミールガレの芸術の世界です。
 
死んでしまったものや、動物の排泄物を
小動物に知らせる大切な役目も持っています。
それはそれは素晴らしいネットワークです。
解体、分解、などは
どの世界に置いても仕事が早いものです。
汚いと偏見を持って薬を使って微生物の役目を殺してはいけないと思います。
江戸時代は人の排泄物も売れたと言われるほどどんな物も役目があったのです。
微生物の分解があってこそ
命が繋がり循環する生態系があるのです。
土を汚さない事が一番ですね。