カーテンの注文を頂いたお宅
自転車が置かれている。
上がり框は無い
床は柿渋を使い自分たちで塗装されている。
昔は
「杉の床なんて傷だらけになってクレームの元だよ
そんなの出来るわけが無い。」
と大工さんに言われたことがあるが、
踏み心地が良く温かいので最近は人気が高く
使う人が多くなってきた。
傷と家の強度は何ら関係ないのだが嫌われていた。
「・合板フローリング+断熱材
・杉無垢フローリング+断熱材
の御見積を持って来られましたが
断熱材を抜けば杉無垢フローリングが使えました。
ご覧の通り傷だらけですが・・・。
しかも吹き抜けだらけのワンルームみたいでしょ
住みながら徐々に工夫していこうと思ってるんですよ。」
微笑むお施主さんの笑顔が素敵だった。
宮崎で生産されている『シラス壁』
一部をお施主様が塗っている。
子供の手形が可愛い
一段低くなっている。
家族との視線を重視しているのだろうと
お伺いしたところ
天井の開放感が良いらしい。
普段は見えない所が見えるので
傷が入らないようにと大工さんは少し苦労されたらしい。
まだ少数派だと思われるが
自然素材を使った家が増えてきている。
コストが高く付くようでも工夫次第で手頃な価格になる
「自然素材にこだわった家ですね」
「いや、地元の材料を使えば家が長持ちする
と本に書いてあったんです。」
「 なるほどですねー。」
「ガラスからの風が冷たいだけで
そんなに寒くないです。」
コンセプトの違いがあるものの
健康に暮らすには
長持ちする自然素材の家を造ることが大切だ。
勿論、環境にも優しい。(廃材から毒が出ない)
消費者が求めれば素晴らしい家が出来る
(正直、あの工務店がこんなに素晴らしい家を
良い技術持ってたんじゃん)
最近は環境破壊なのか電気供給不足の懸念なのか
エネルギー消費節約ばかりがエコとして重視されていて
家はもはや電化製品だと言われている。
新建材により失われた自然素材の機能を
電気で補う
樹脂による断熱に、シックハウス対策は機械による気慰めの換気。
(窓開けの換気をしましょう)
失った健康も薬で補う
素材を見直せば快適で省エネに繋がるのに
健康で薬が減るのに
湿気を取ってくれる塗り壁はゴキブリが出ないから
殺虫剤は使わない。防かび剤も要らない。
気密性の基準が法案化され、家を建てるなんて無理
建てるなって事
とささやかれている。
建築基準法では昔ながらの伝統的な日本家屋は出来ない
と署名運動も起きている。
何を守りたい建築基準法なのかしら
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先月、北海道の観光客とラーメン屋で2時間盛り上がった
「宮崎は寒いよ。北海道の室内はいつも25℃に保たれて軽装なんだよ。」
「確かに寒いです
でも宮崎は夏がジトジトと長いんです。
寒冷地仕様の家はすぐに腐っちゃうかも。」
「そうなんだー」
人は如何に狭い範囲の温度の中で生きているか
四季を通じて実感出来るが・・・・・。
地産地消の自然素材の建材
地域の伝統の工法こそが長持ちする
健康的でエコな住宅だとは言うまでもない。