「モテモテ」

である。


本日の俺は、

ただ事ではないな。

「オーラが輝き、

ヤル気がみなぎり、

他人任せで大成功」した上で、

モテモテである。

こんな日は、

一生に一度あるかないかのことである。


おお、モテモテ。


しかし、俺は、

俺の半生の中で、

モテたためしがないので、

どーゆーのがモテモテなのか、

わからん。

どゆの?


俺は、本日、

身体中の穴という穴から

オーラが出まくり、

ヤル気満々である。

しかも、大成功する予定である。

そんな状態で、

キャバクラへ行ったとする。

モテモテである。

しかし、その9割がたは、

俺如きの「オーラ」や「ヤル気」のせいではなく、

専らキャバ譲の「営業的手腕」によるものだとおもう。


も一度、

我が半生を振り返る。

もしかしたら、

どこかの時点でモテモテだったのかもしれん。

モテモテっちゅーのは言いすぎだな。

少しはモテてたのかもしれん。


しかし、俺は、

全く気付いていない。

それが「どの時点」であったか、

全く見当もつかぬ。


俺というゴトーちゃんは、

「何かに夢中になると、

そればっかり」

的体質の持ち主である。

たとえ、俺を慕ってくださる方がいらしたとしても、

俺は完全スルーしている可能性もあるな、

とおもったわけである。


つまり、俺が、

亀さんの玩具で夢中に遊んでいるときに、

「ああ、ゴトーちゃんてステキ恋の矢」と

おもってくださった人がいなかったとも限らん。

ああ、亀さんの玩具に夢中になるべきではなかった。


でも、ま、そんな感じで、

俺の人生は終わって行くのだとおもう。

俺というゴトーちゃんを生きるためには、

これもまた致し方なきことだと、

諦念しているのである。