今回も再び屋久島の明日丸へ行ってきました。
３日前くらいから気象予報を見ていたのですが、出船、微妙～な状況
と思いましたが、飛行機は旅割で取っていたので変更も出来ずキャンセル扱いになってしまい、料金の６０％も取られてしまうので、それだったら１日でも出船出来ればいいさッ
ダメもと行ってしまえーーーッッ
と、半ばヤケになっての強行遠征。
＊１日目＊
そして案の定、初日から出船出来ず。。。。
屋久島に来ても山に登ろうという気は一切起きず、この日はガク船長を含め皆でラインシステムの強度テストを行う事に。
条件としては、滑りやすく締め込みがしにくいファイヤーライン2.5号でFGかPRのどちらが強いか試すもの。
いざッ
絶対の自信を持つ相方のPRと、独自の改良を加えたガク船長のFGで対決ッッッ
すると、PRで１４キロをたたき出した相方。方や、ガク船長のデジタル測りをみると、
さぁッ
これからッッ
という数値の時に、”パチーンッ
”って・・・・・
私達に散々期待させる事を熱弁していただけに爆笑でした。
しかし、その事に納得のいかないガク船長のスイッチを入れてしまう事に。
”今から船に行っていつも使っているライン取ってきますッ
”
って、そこからは皆でノット研究会。実際に水中での強度は解りませんがPRノットに軍配が上がりました。
それにしても、釣り熱心な相方とガク船長。海に出れずとも有意義で楽しい時間が過ごせました。
＊２日目＊
貴重な出船出来るこの日、トカラに焦点を置きAM６：３０出航。
大移動で一気にポイントへと向かいます。
最初のポイントでは２枚潮で、ジグをシャックていても入力が重くて途中がスカスカという何ともシャクリにくい状況。それでも、相方は何とかカンパチのバイトを拾っていきます。
一方ぽぽこに掛かるのは外道のハガツオ。。。。
そんな中、相方が高級魚のオナガダイをキャッチ――――ッッ
オオグチハマダイでは無く、しっかり尾びれの長いオナガダイ
”本物ですよーーッッ
本物ですよぉぉぉぉ――――”
と一気に船中が盛り上がる。
相方が喰わせたカンパチは、すべてフォールだったので
いつもはリアフックを付けないぽぽこもそれに従ってみる事にしたのですが
またしても外道のメダイ。。。。
そして、ようやく喰った～～～
本命だッッと思って上げてくるものの
痛々しい姿の半パチ状態。畜生ぉぉぉぉーーーッッ
こうなると、相方がシャクっていて
「エビになった・・・・」
という声が聞こえると、素の感情が表に出てしまいます。
”ニタ～～
”とほくそ笑む私を見て、ガク船長が
「ぽぽこさん笑ってますよッ
」
って、、、相方にチくるものだからタチが悪い。
（フェイスマスクしとくべきだったか）
相方とはチームであるけれども、時にはライバルでもあります。
その方が、お互いの向上心が高まるのでは
と・・・・
（何て言っておきながら本音、ただ単に自身が浅ましいだけ。。。。）
このまま厳しい釣りになるかと思ったのですが、次に移動したポイントでは５～９キロのカンパチ連発ーーー
一流し毎にHIT―――――
そして更にサイズアップを狙って移動するも、なかなか１０キロアップは超えられず３～６キロのカンパチがメインで釣れました。
今回２枚潮や喰いが渋い時の為に用意してきたPE１．５号のタックルが想像以上に活躍
トカラでPE１．５号は心のどこかで不安があったのですが、シャクるのは楽ですし、魚を掛けた時も相手を怒らせず、刺激を与えないやり取りをすれば十分通用するんだと感じました。（ただ、ポイントにもよりますが。。）
この日は根ズレによるブレイクやドラグの締め切れも一切無く
確実に掛けた魚をキャッチできました。改めてラインに合ったリールの微妙なドラグ調整が重要なのだという事を身をもって感じました。
飽きない程度に魚とのコンタクトもあり、数が沢山釣れた事に満足してこの日は終了。
＊３日目＊最終日
口之島に宿泊したのですが、強風がなかなか収まらず足止めを食らってしまい・・・・
結局出航できたのがお昼前。（民宿で作ってもらったお昼ごはんもしっかり港で完食）
釣りができるのも半日という中、反応が薄ければすぐ次のポイントへ。
ガク船長の見切りのいい判断で、ぽつぽつバイトを拾うも喰いが悪い。
そして、トカラを捨て大移動。最終決戦のポイントへ
すると、一流し目にして相方に今回一番の大物がHITッッッ
が、奇しくもリールのロック機能がオンの状態になってしまい高切れ。
”何やってんのぉぉぉぉ――――
”
と叫びたかったけど、それ以上に落ち込む相方にあの時は何て声を掛けていいのか解らなかった。。。。
（この事を機に、帰ってきてからオシアジガーを分解してロック機能を外していました。）
後ろ髪を引かれる様な思いでしたが、最後は悔いの残らない様
全力でのラストスパート
小型はすべてリリース。
途中、釣れると萎えるこの子に遭遇してしまったのですが・・・・・・
最後は気持ちよく本命を釣ってフィニッシュとなりました。
今回は、一日半の出船で釣れたカンパチはすべて１０キロ以下ですが
数も釣れて、新たに改善すべき点も見つかり、次に前進できる釣行となりました。
そして毎度の事ながら、ガク船長の人柄もあって明日丸で釣りをする事が心底楽しいと思えるのでまたリベンジに伺いたいと思います。
～最後に～
翌朝、釣った魚の梱包作業
＆
メインはお魚の配達。
屋久島で何度か利用させていただいている
”コテージ くつろき”
ここの女性オーナーさんはいつも愛嬌たっぷりで私達を迎え入れてくれ
そして部屋も清潔なのが何よりも嬉しい。（離島では重要な事です
）
しかも、部屋がアップグレードしていてベッドになってるしッ
ソファーも備え付けられているのが嬉しかったです。
もちろん、コテージなので車も横付け出来るのでタックルの持ち運びには最適。
おまけに、今回私達が離島泊していたので、一日分部屋の清掃をしなくても良かったからといって、、、三岳までくれるし。。。どれだけ人が良いんだろう。
そんな、気遣いをしてくださるオーナーにカンパチをおすそ分け。
そして、私達がロッドケースを送るヤマト運輸の取次店（松田商店）
へ行った際、お店のお母さんから
「何を釣ってきたの～」
と聞かれたので
「アカバラだよ」（島の人達はそう呼ぶ）
と言うと、、、、、
「アカバラーー
凄いねぇぇ～
、私達はお正月の時くらいにしか食べれないよー」
と大興奮するお母さん。
そんなお母さんの喰いつきが凄くて、、、反面、可愛くて、、、
松田商店にもカンパチを持って行くと・・・
「キャァァァァ――
アカバラ―――――ァァァァ」
とシャウトするお母さん。
「今日はお正月だよ～～
」
と言うと、お店の商品を次々に持ってきて
「これ持っていって―――ッッ」
、、、、と、次から次へと・・・・
（お菓子に干物、トビウオミンチ、飲料水・・・・）
”もういいですってッ！”と止めなかったらどうなっていたんだろう・・・。
カンパチがこんな形になって返ってくるとは思わなかった。。。
私達が釣ったカンパチをすべてあげてたら松田商店ごとくれるのではないかという勢い。
屋久島での通貨はカンパチでイケると思います。
けれども、これだけ喜んでもらえると、持って行って良かったなと思えます。
本当にカンパチが食べたい人におすそ分けした方が、釣った私達にとっても凄く嬉しい事です。
そんな島の人の温かさに触れて、より屋久島が素敵な島に思えました。
また行きますね――――ッッ