金融業界の市場規模から見た金融の経済価値 | デフレ派のブログ

デフレ派のブログ

デフレ容認、円高容認の視点で経済などを論じたいと思います。経済学部出身です。

2ちゃんねるの経済板で議論していたら、

「経済の生命線は、金融だ」という人がいました。この人はリフレ派なんですが、


とにかく、わたしは汗水流して労働しているその積み重ねで経済が成り立っていることを

理解しない人は大嫌いです。


経済の生命線は、「ものづくり」です。

農業の市場規模は、20兆円くらいで、

工業の市場規模は、300兆円以上あり、

金融業界の市場規模は、22兆円です。


2012年の日本のGDPは512兆円であり、その4.1%が金融業界の売上です。


金融業界は、余剰資金の円滑的利用という経済効果のために存在しますが、

それ以上でも、それ以下でも、ありません。


日本の株取引は、年間300兆円あり、

FX取引の総額は、年間1700兆円あり、

日本の国債の取引は、年間8000兆円あります。


この数字の大きさに惑わされて、金融を過大評価する人があとを絶ちませんが、

日本の経済効用512兆円のうちの、金融業界の経済効用は、22兆円でしかありません。


金融を課題評価することなく、「ものづくり」に根差した経済政策を行っていただきたいものです。