資金循環統計で国債の内訳を確認してみた | デフレ派のブログ

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デフレ容認、円高容認の視点で経済などを論じたいと思います。経済学部出身です。

資金循環統計(2012年第2四半期速報):参考図表
http://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf

国債の内訳は、


 金融機関:610兆円
 一般政府・公的金融機関:140兆円
 中央銀行:90兆円
 海外:80兆円
 民間:30兆円
 その他:26兆円


合計940兆円。


この中央銀行の国債引き受け分90兆円を数倍に増やしたら、

どんな混乱が起こるか目に見えているはず。


すでに、今年の9月に日銀の国債引き受け額を増やすという報道がされていたが、

三橋貴明さんは、かつては、この中央銀行の引き受け分90兆円を毎年数十兆円ずつ増やせといっていたはず。最近は、あまりそういう発言はしてないようだが。


とにかく、これが国債を買っている人たちの内訳である。

主に国債を買っているのが日本の金融機関なので、日本の金融機関の預貯金合計1500兆円を

国債引き受け額の上限と見ても、それほどまちがってはいないと思うのだが。


一般政府・公的金融機関の引き受けている140兆円も、ある程度は、年金基金が買っているのである。

増やせるわけがない。


三橋貴明さんの支持者は、国債を発行しただけ民間の資産になるというが、

民間で買っているのは、たったの30兆円ではないか。誰が買うものか。


いちおう、やっと、まともに表を見たので、ブログに書いておきます。