副題が「名画のひみつと鑑賞のルール」歴史群像とかを出されていた新人物往来社なので、詳しい色々な情報があるのかなあと思ったのですが
初心者向け解説書といった感じでした

マリア様の服は青(貞節)と赤(聖なる愛)とか、木の十字架を持ってるのがヨハネだとかの、アイテムから人物を見分けるのは、先日紹介した
(…確認のため、遡ってみたら感想を書いていませんでした 同じ作者さんの『アイテムで読み解く西洋名画』という本です)
本のほうが詳しくておすすめ

ただこの本では、大抵の貞節として載っている○○は晩年貧乏で死んだというのは近年、違う説があるだとか、△△はモデルがAであるといわれていたが、年代があわないので違っているのではとも言われているといった、異説も紹介されていたのが興味深かったです。

また有名どころの西洋画は、結構知ってるなあというものが多かったのですが、幾つか取り上げている日本がについては、勉強になりました
…自分の手首切り落として弟子にしてとか、あまりに苦痛の表現がないので、名に持ってるか気付かなかったよ…
円山応挙=うまいんだけど、印象に残っているのが幽霊画というイメージが強いのですが、犬とか兎も可愛いですね