日販アイ・ビー・エス

美形な猫が満載写真集的猫の種類や成り立ちなどが書かれた本
文字は少ないのですが、各猫の成り立ちや美麗角度での写真がいっぱいなので、眺めていて溜息でそうな美しさを楽しむにはいいです

どっちかというと犬派なので、猫はスコやロシアンブルーやスフィンクスやヌマル(さすがにこれは家庭飼いが無理だからかいなかった)といった有名どころぐらいしか知らないので、その分楽しめました
…マンチカンの長毛種ってのもいるのですね…なんかもう別の生き物

半分位は知っているけど、半分位は知らないなあと思ってみたら、知らないもののほとんどが1995年だとか2005年だとかに血統種として認められたものだとか

…なんか文章の説明を読む限りだと、犬だとMIX扱い
(今でこそMIXという呼び方してるけど、一昔前だったら雑種って呼ばれてたよね)
されているような種類じゃないのかとか、誰がどこで種類として確定したと認めてるんだろお金絡んでるんじゃないかとか、ゲスい想像をしてしまうのは、あまりに近年に認められた種類が多いから

まあそれはさておき、美猫いっぱいで楽しめまして、特にエイリアンキャットの異名を持つ猫などは、置物にしか見えないほどですすごいです

※私は会員ではないので詳細不明ですが、amazonのレビューを見るとプライム会員ですと無料で見れるみたいです
AD



白泉社招き猫文庫
白泉社が時代小説の文庫を出していたのに驚きました。
道理でこの文庫のラインナップ、イラストレーターさんではなく漫画家さんの表紙が多いわけだ…。

主人公の名前、庸ってあまり良い意味じゃなかったようなと調べました
①平凡、人並み
②人を雇う
③律令制の10日間の力役

…なんで主人公の名前にこれ…雇われ店主だからってことなのかなあ…
女性が書いたとは思えぬほど、主人公が常識を知らなさ過ぎてお話を楽しめませんでした
お嬢様なのに、自称が「おいら」
百歩譲って、母親が早くになくなって男所帯だとか、小さい頃理由があって別の農家で育てられてとかならわかるけど…
母親普通にいるし、女中もいるのに…
その後「一生下僕になる」ぐらいの勢いで頼みごとをしたのに、店主としてダメ駄目な行動
最悪な言葉遣いを咎められても、「これがおいらの持ち味だから!」
ええ…商売舐めすぎだろ…
さらにこれだけならまだしも、自分が一目惚れした男の前ではきちんとした言葉遣い
千歩譲ってちゃんとした言葉を喋れないならともかく、一生物の借りがあるのに、男の前だけお嬢様ぶるって…

お話そのものは悪くないのに、なんでこんな成長しない主人公?と思うと楽しめず残念
言葉遣い以外は、悪くないのに、それだけで全てだいなしにする主人公ってある意味すごい。
AD

銀しゃり 山本一力 感想

テーマ:



すし屋で独立した主人公、すし屋としての色々な売れる工夫や、お気に入りになってくれる武士との交流…
ここまでは、主人公の努力物として、興味深く読み、途中で子連れ未亡人(?)とのいい雰囲気に
あー恋愛要素が入るのかと思ったら…
え、なんかいきなり未亡人の夫が帰ってきて、しかもそいつが気に食わないやつにはいちゃもんつけるし、これまで好き勝手していた奴なのに
全然問題なく復縁してて、しかも主人公超あっさりと諦めて親友の妹へくら替え

えー未亡人を貧乏ながらも、健気に慎み深く描写していたのに、暴れる夫へ乗り換える理由や、色々迷惑かけてごめんもなく、なんか本当にいきなりフェイドアウトでぽかーん
前半~途中までは楽しく、寿司への工夫に砂糖ではなく柿を使うとか、竹の細工包丁をつけるとかまでは面白く読めました
しかし気になったのは、柿を使ったから「こけら寿司」と文面から読めてしまうのですが…

柿とこけら、フォントで見ると同じに見えるのですが、別物なんですよね…
柿は木編に市 こけらは上がちょんとした点でなく、一本の線で上から下まで突き通すというもの
作者さんはご存知かもしれませんが、この本文読むとこけらとかきを同一視しちゃう人がでないかちょっと心配。
(ちなみに こけらは材木を削った際に出る木片です)

実際にあるこけら寿司は、薄く切った魚を並べた様子がこけら板に似ているからとか、「鱗」と書いてこけらと読み、その鱗のように寿司ネタが並ぶから、こけら寿司だそうです、ご注意を

編集者さん的にそこは問題にならなかったのかなあろいうのが、最大の疑問です。

ただ主人公の努力する姿勢や、それを見守る武士の人といった主要キャラは好感もてる人たちばかりで楽しめました。

作者さんや編集の方がご存知でも、一般の人には柿(かき)と杮(こけら)が違うってひと目でわからないから、違いますよって一文を入れてあげたほうが親切だと思います。

AD

NO.6 beyond あさのあつこ 感想

テーマ:


講談社

完結したと思っていたNO.6の続き、
とはいっても、基本マンガの単行本ラストとかにつく、その後のオマケ編みたいな短編集です。
(後ではなく劇中の思いみたいな描写も、あります)
表紙の桜の写真、あんまりイメージにあってないなあ…
これを使うならせめてCG加工で空をもう少し青くとかすればいいのに。

読み終えたけど、各キャラの一人語り的な短編で、物語の行方がどうなるかとか、(まあとある人は、犯罪者として失脚していますが、たいして流れ的には重要視されていない雰囲気)
NO.6がすっごい好きだという人なら読んでも…という感じです。

熱量とか、物語のどきどき感を期待するなら、二次創作のほうが楽しそうかな…



河出文庫

わーいまだ読んでいない澁澤先生の本があった!と即効ゲット。
タイトル通り、前半部分は戦争中の思い出なので、どうしても幻想的な世界観から遠くちょっとがっかりなのですが、それでも興味を持って読みました。
後半も普段の澁澤先生の世界観とちょっと違い、日常的エッセイという感じ。
長ネギは玉ねぎがあってこそ「長」ねぎと呼ぶべきであって、普段はネギでいいとか、…すごくどうでもいいことを真面目に書かれていてくすり
また中華そばに対し「日本」そばなんて呼び方は、ないだろうというのもあったのですが…、
今の日本人だったら、日本そばという呼び方、特に違和感感じない人多いんじゃないかな

方向音痴はおかしい、方向痴でいいじゃないかというのも字面的には納得ですが、多分世間一般に通じなさそうですw
どうでもいいと思いつつ、その発想はなかったなあと色々楽しませていただきました

しかし澁澤先生ファンですが、文庫でこの文字数で950円+税金はちょっと高い…
同人誌並みでは……部数が限られちゃっているのかなあ…



現在は印刷されていないのかな?
古本でしかみつかりませんでした。

ホラー…要素のある幻想的なお話ってところかなあ

ネタバレを含みますので、未読の方はご注意を
解説の方は、最後でどんでんがえしとありましたが、私はむしろ何故この最後を入れたんだという気分に。
(最後は老婆が『実はこれ私が書いた物語なんです』みたいな自語を入れて、やはり幻想的に世界が崩壊していくという雰囲気)

一番最初の、平凡というより優柔不断で特になにかあって、人様にどうこうしようとしない男が、少しずつ異形の物になっていく過程…どこかで見たことあるような、でもその見たことあるような文体で、男が異様な存在になっていくのが、迫力をもって伝えてくれます。

好きだった男の子を自分の過失で殺しちゃった女の子は、そのまましれっと夫を持って娘を作っておきながら「わたしの大好きだった彼を!山が奪った!!」は最後まで納得できず

最後の幽霊を浄化させる子も、どこかで見たような雰囲気に感じつつも、様式美的に落ち着いて読めた物語でした。

一番闇を深く感じたのは、一番最初の変身譚です


小学館文庫

正直もうこれは、ネタというかタイトルのインパクト勝ちだろうと思うのですが、結構好きなノリでした。
ちょっとひっかかるのは、2の主人公はイケメン設定だからともかく、1の安兵衛さんは岩みたいなむくつけき男設定なのに表紙がイケメンすぎだというものです

1は江戸時代から、シングルマザーの主人公のもとに江戸時代からタイムスリップしてきた武士が、現代になじもうという話
最後に近づくにつれて主人公がイライラと「私たちの事好きよね!スキでしょ!!一日一時間でいいから!」とか無茶振りをするのはいラッとしますが、まあ男女問わず助けてやったとか思ってる相手にはそういう態度になるかもなあと自己を含め反省
子供の育て方がいい加減なのも、怒ると疲れるっていうのも、共感はしないけれどわかるなあという物語展開でした

ラストまで予定調和でしたので、2があると聞いて、「人気に乗っかった似たような話かな」なんて思ったのですが、良い方向に別の設定に。
1の方で子供だったシングルマザーの息子が、14歳になって、今度はこちらが江戸時代にタイムスリップ

いきなり美形だからと見出され、有名女形にはちょっと無理があるような気もしますがエンターテイメントだと思って読めば、まあそれはそれ。
2の方で、戻れた理由が判明しており、ここで終りならすっきりしていいかな。
(3とかは出てないよね)

江戸に戻った安兵衛さん、当時牛乳は出回ってないだろうし砂糖だって高級品だしと思っていたら、豆乳を利用していたというのに、納得。
しかし私たちは調整豆乳を普通に買えてしますので、豆乳プリンと聞いても違和感を覚えないのですが、実際の豆乳は豆っぽくて悪戦苦闘という展開。

…私も無調整豆乳を初めて飲んだときは、あまりに知っている味と違って驚きました。
普通に液体豆腐だよねあれ。
イチゴとかバナナとか混ぜちゃダメだわ、うん。
醤油を混ぜて、冷たいスープとして出されたら美味しいけれどあれをプリンで出されたら多分、ぶはってなる、

それを炭で臭いとって解決と言うのに、「現代でどうやっているの」と興味を持ちました。
現在は砂糖や塩、香料などで飲みやすくしているのだそうな。

この前読んだ、超高速参勤交代と同じく、時代劇エンターテイナーとして読む分には楽しかったです。
(まあこのタイトルで、史実考証がどうこう言う人もいないと思いたい)

実写だけでなく漫画にもなっていたんですね





久しぶりに火村シリーズ短編を読みたくて、手にしました。
ドラマ化は基本もう原作とは別物じゃ…ってパターンが多いので、そこは期待していなかったのですが人物像のイメージは再現してくれていたので、楽しんで視聴続けました。
(ドラマ化って改変が当たり前になっているから、本読んでても犯人わからなかったりするからね…)

タイトルのモロッコ水晶は別にモロッコでなくてもいいし、実際的には犯行にほとんど関わっておりませんが、国名シリーズの一冊という事で、このタイトルなんでしょうね。(まあドヤ顔のような書きかたするまでもなく、普通にその通りだと内心突っ込まれているでしょうが)

助教授の身代金というお話は、火村さんが攫われたのではなく、昔助教授役をやって当たり役となった元俳優が被害者。
ドラマとかになったら、一番映えそうなのはこのお話な気がします。
ABCキラーはその名前の通り、A町でAさんが死んでB町でBさんが死んで…というお話、
あまり印象に残らないのですが、縛りがかなりきつい条件だけに、作家さんとしては大変だろうな…というお話でした

ミステリを軽く読みたいときに、いいかもという一冊です

いかだ満月 山本一力

テーマ:


この作者さんの作品、最近何冊も読んでいますが、一番何をいいたいのか解らなかったのがこの一冊でした
鼠小僧次郎吉がつかまった
相棒だった男が、その妻子を守るため目くらましにしていた本業に力を入れ始める

ここまでは解る
これで、男が自分の過去をかくして、成功する話かなと思ったら、次郎吉の息子が成長するのを見守る雰囲気になり、あれ?
息子メインなのかと思ったら、今度はその主人公をあやしく思う若い兄ちゃんがでてきて、正体がばれないように色々画策するのかと思ったけどそうでもなく。

そこで仕事絡みで武士が絡んできて、その武士との商売のやり取りかと思ったら、あっさり示談的に交渉は終了して、それどころか自分から正体ばらしてやがる…

一つ一つを、短編連作形式とかにしたら、主題がぼけなかったんじゃないかなー
いっぺんにまとまってるから、誰視点で何を問題にしてるのか、あまり世界観に入り込めませんでした



誠文堂新光社

すみません虫の写真集なのに、一番インパクトがあったのは「ハダカオヒキコウモリ」でした
…結構珍獣とかも興味あるので、本やテレビで動物特集をみるのですが…知らない生き物でした

たまたま写真のアングルが、頭部の上からだったのでエイリアンみたいな角度に撮られてて「うおっ!?」ってなりました

閑話休題
虫は苦手と言う方は多いかもしれませんが、この本は主に「綺麗な昆虫」と「特殊な昆虫」メインで眺めていても見ごたえあり

綺麗なものとしては黄金色したモーレンカンプオオカブトやキンイロコガネ、有名なモルフォ蝶やケンランカマキリなど
変わったものとしては花にしか見えないハナカマキリや、葉っぱにしか見えないマレーヒラタツユムシやオオコノハムシなど
大人も子供も、楽しめる写真が満載でした
ちょっと情報量は少ない気もしますが、興味を持ってここから調べるというのもいいのではないでしょうか