副題が闇の仕置人 無頼控

んー…必殺仕事人の焼き直し……かなあ…
残念ながら文章そのものは大仰なのに盛り上がりがなく、主人公が闇の道を捨て復帰するというのも説得力がなければ、その後のごたごたも仕置き人というよりは、普通のお家騒動みたいだなと

単語そのものの表現力はいいのだけれど、その表現力が描写ではなくたんなる形容詞として書き連ねられてるので、心情が重ねられないという感じ
(けっしてこんな使われ方はされていないのですが、「頭がひどく痛い」と表現するのに、頭のおくからズキズキと、まるで鉄の塊が重量を増していくように、寝食していくって遠回りに表現されているようなというイメージです)

恋愛関係も人切りも、一時間の時代劇を見てるのと同じ上面という印象で、文章ならではの深みを感じられず残念
知らない作者さんだっけ?と過去の自分の書評読み直してみたら、あの北森鴻先生の絶筆を描き続けてくださった方だったんですね
(勿論本当は本人が全部書いて下さった方がうれしいですけれど、作者さん死亡で続き解らず…というのは、すごく残念なので)

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