十時半睡事件帖の6冊目…
この次の一冊が、絶筆になって、未完で終わっちゃうのだったかな?
じっくり読んで、楽しみたい作品だっただけに残念です。

引退したけど、有能なので政治に引っ張り出されてしまう十時半睡、本人は働くのを苦とはしてないまでも、楽隠居したい引退したいと思っているので、発言がなんとなく責任持ちつつも気楽で、読んでいてお偉いさんの立場なのに同調しやすいです。

この本ではストレスがたまると、あちこちに船を駆け巡らせて当て逃げする女や、家出娘の援助交際、貧乏なので子供を捨てた女などに関しては「まあそういうこともあるんじゃろうなあ」と見逃しているけれど、知人だと行ってお屋敷を案内したら、実はそれが盗賊一味だったという部下には、それなりに処罰をしているという曖昧さが、実際にありそうな判断だよねとおもしろい。

この巻では、深川で暮らし始めて、江戸の町人の生活に近い場所を楽しんでいる様子がメインとなっています。

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