講談社文庫

西村京太郎=鉄道というイメージしかなかったのを、くつがえしてくれたのはこの一冊でした。

一億円事件をモチーフにした(?)三億円事件というのを再現し、あえて犯人以外に黙ってお膳立てをし、どのような行動をするかを見届けようというお金持ち。
そのお金持ちが招待した、ポアロ・エラリークイーン・メグレと明智が犯人の行動を見届け、真の事件の犯人を当ててみせようという流れだったが、再現された事件の犯人役が死んでしまったという設定。

物語1/3までは、あまり盛り上がりも無く各探偵のファンでもない限り、ちょっと退屈。
パロディ的作品だと、たまになんかこれ元のキャラクターと性格違うなあと思うことって多々あるのですが、この本は名探偵が4人もいるからか、それぞれ落ち着いて品ある行動が好感触。

反面、4人競合はさすがにちょっと詰め込みがあるので、個々の見せ場はどうも印象に薄かったり。

最後のオチも、なるほどと納得できるもので、少し前の世代の推理小説ですが、面白く読めました。

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