古い角川版の装丁なので、正直表紙がなんか毒ありそうで怖い(笑)
あ、別にこの本の表紙だけがそうなのではなく昔の黒塗り角川版横溝正史の本はどれも、おどろおどろしさが漂う表紙というか、装丁というかで、そこがまた雰囲気あってよかったのだと思いますが…中学生の頃は怖くて絶対カバーをつけていたなあ

あれ?でも今amazonとかで、本を探してみるとその古いバージョンの表紙ばかりだ
一時漫画家のJET先生の絵に変ってたようなと検索してみたら、一部が角川スニーカー文庫で出版されていて、それら表紙がJET版だったようです
びっくり箱殺人事件という中編と蜃気楼島の情熱という短編の合計二つのお話が収録


今、確認してみたらこの本昭和50年発行
…両親は読まない作家だし、私が購入したとするには年代的に無理があるし……はるか昔に古本屋ででも買ったのかな

びっくり箱殺人事件の方の感想

横溝=金田一のイメージが強いですが、これは金田一先生の出場なし(ただ、等々力警部は出ています)
おどろおどろしい田舎の一家…ではなく、銀座ショーレビュー的な舞台が事件現場なので、横溝よりなんとなく江戸川乱歩の世界を連想あ、あとがきをみたら、一番最初に「この作品は横溝シリーズの中でも異彩をはなっている」と冒頭からありでした

横溝先生の本は結構読んでいる方だと思うのですが、それでもわからない単語幾つかあり
パンパンはまあ…わかるのですが、アンラ、ララ…わからん
(アンラ=連合国救済復興機関  ララ=アジア救済連盟…
ユネスコはわかったんだけど、ララって初めて知った…)犯行とその結果も他の横溝シリーズ作品に比べ、因縁や重みなしで全体的に軽めの印象

蜃気楼島の情熱の方は、金田一耕介が主役
こちらも重い雰囲気はなく、かといって江戸川っぽい街中の退廃さといった雰囲気もなし(でもタイトル見て最初に連想したのはパノラマ島奇譚だった)
こちらは土曜ワイド劇場風なお話でした

古いものだからか、古書店でしか通販見つかりませんでした

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