10月20日はfewsの初めての名古屋公演。
大好きなell系列でライブするって言ってくれて、
ただでさえ楽しみなのがもっと楽しみになった。
アポロがなくなったからなのかな。
アポロのことは好きだけどellで育ってるから、
個人的にはうれしいんだけどそんなことを考えたりもする。

絶対定時で上がる、って言う強い意思で仕事を上がり、
おかげで余裕があったのでちゃんとご飯を食べました。
ご飯食べてたら時間が足りなくなって観音様には挨拶し損ねたので今度別枠で行きます。


整理番号はA41
段差が取れたので心が落ち着きました。
いつもなら下手側に行くのだけれど、
かずやさんは上手側からの方が見やすい、と言う結論が出たので、
しばらくは上手で観る方向で行こうかなぁ、と思う。
終演後で混むのは嫌だから先にダウンロードカードだけお迎えして、
まぁ結局物販でてた海さんに感想話したくて後からも並んだから、
なんのために開演前に買ったんだってなりました。笑
ちなみにポストカード第二弾を買い足しました。
ランダムはまた今度…かずやさん出ないし…。



対盤はアイビーカラー
前に観たのはドラマストアとの対盤でSPADE BOXだったかな。
バブルスポップだった記憶。去年の6月?
あまりはっきりした記憶はないのだけれど、
格段に良くなってたな、って思う。
音がくっきりと独立して調和していたし、
歌詞も良く聴き取れたし、何より楽しそうだった。
私の守備範囲の曲ではないのでふわふわと聞いていたけど、元気で良かった。
MCを聞くにしんどい時期もあったようだけれど、
楽しく歌えているのなら何よりだよ、と思う。




さて。fewsの話。
どうしたって緊張してしまうのはもう仕方がなくて、
きっといつまでも、どきどきして、そわそわするんだろうな。
祈るように開演を待って、暮れるフロア照明に息を吐く。
見つめる青色に染まるステージにかずやさんが最初に姿を現して、
ライブが始まるこの高揚感が、やっぱり好きだ。
どうぞよろしくお願いします、と頭を下げて、最初の一音を待った。


始まりは、ピリオドを打て。
その一音で、光が射すような感じがある。
声と音が闇を押し除けて、空間が明るくなる。
凜とした空気がその場を満たして光が散る。
終わりを冠した、これ始まりの歌。

疾走感と高揚感を追いかけて伸ばした手が触れるのは、
光が滲むほどの、清涼な眩さだ。
ああ、好きだぁ、ってあふれるように思った。
空に繋がる、美しい音楽だ。
青が孕む朱鷺色が、朝を連れてくる。
息を吸ったら、凜とした空気が肺を満たすようだった。
海さんの音楽は、冬の匂いがする。

ピリオドには、言葉が降ってくる感覚が、あって。
空へと放り投げた物語から、いくつもいくつも、降り落ちてきて。
私の中に言葉が、想いが積もっていく。
途切れた物語も、約束のない未来へと続く想いも、
眩く散らかって私の中へ落ちてくる。

いっぱいになったらあふれてしまうのは仕方がなくて、
こぼれ落ちそうになる感情はこの瞬間のすべてで、
上がる手の先に灯るそれがうれしくてならなかった。

まっすぐに空を駆ける言葉を追いかけて、
本音だ、と歌うその声が愛おしくて泣きそうになったのは、
いつだってこの声に励まされて、救われてきたからなんだ。
始動ライブの日のMCが耳の奥に甦って、
この子の想いをどうしたら疑えるんだろうって、思うよ。

走り抜けていく音と想いが鮮やかに感情を咲かせて、
ピリオドの先の不確かな道を彩っていくから、
やっぱり海さんの書く終わりを冠した曲は、どこまでも始まりの歌なんだよなぁ。



ポップカラーが華やかに空間を彩る、2曲目はSweet Home
色とりどりの紙吹雪がぶわっと舞っている、そういうイメージ。
ころころと丸い輪郭のピアノの音が跳ねるように転がっていって、
振り返ったはるきさんはちょっと緊張気味ですか?
表情が硬いなぁ、って思いながら眺めてた。

ご機嫌なかずやさんのリズムの誘いに乗って、
ああなんて、踊り出したくなるような音楽なんだろう。
走って君のところまで追いつくから、
声が届いたら振り返って笑っておくれよ。

前の備忘録にも書いたかもしれないし、
幾度となくつぶやいてもいる気がするのだけれど、
アポロベイス閉店の折に、人に帰るものだから、と言った海さんが、
あの時とは違う場所で、見知った顔にも初めましての顔にも、
ちゃんと目を向けてうれしそうに笑って愛を歌うから、
それがうれしくて愛おしくて私は泣きそうになってしまうんだ。

また少し近くなったベースの音が、うれしい。
たぶんそれは、私の耳が、その音をきちんと捉え始めているということだから。
興味ない音は聞こえないからさ、聞こえているなら好意を持っているんだよ、私の場合。
増えていく好きを数える幸福が、Sweet Homeにはある気がする。



ここで6畳半の探し物が来るなんてさ、思ってなかったんだよ。
だからびっくりして、ぎゅってして、ぶわってなった。
聞きなれない音に覚えてたメロディが乗って、
思わずタオルを握りしめてた。
高揚感と、感傷と、祈りが、体の中で膨れ上がる。

始動ワンマンの時に聞いてから忘れられなかった言葉が、
真ん中へと落ちてきてまた涙腺を緩ませそうになる。
きっとこの先も、聞けば聞くほどに私はこの曲を好きになっていくんだと思う。
特別に、なっていくんだと思う。

軽やかさの中に混じる痛みは、記憶が見せる幻だろうか。
私はまだ、六畳半の部屋で手を伸ばしたあの日の夢を探している。
私を呼んだ声は今日もこうして想いを紡ぎ続けて、
歌を呼吸するたびに散らばった心が体の真ん中へと戻ってくる。

息継ぎをするような曲だ、と思う。
大切なものの形を確かめるようになぞっていく気配がする。
すべての言葉はまだ拾いきれないけれど、
駆け上っていく音に未来を託しながら、
手足に絡まるものぜんぶ引き連れていくみたいな歌声に私はまた夢を見るんだ。

潤みかける視界を瞬きで払って、
伸ばした手の先で陽だまり色が踊って、
それがすごく、うれしかった。

早く手元に音源が欲しいよ。
六畳半はきっと、僕の特別のひとつだ。

あとね、一番サビのベースがめちゃくちゃ好くて、
ん~!いいベースライン~!!!って悶えてたら、
弾き切った後でこうたさんが満足げに笑ったのが可愛すぎて追い打ちで崩れ落ちたし、
たぶんそれをしっかり海さんに目撃されてたな。笑



ここでMCが入っていた記憶。
始動ライブに来れなくてごめん、って話をしてた気がするけど、
名古屋はどんなバンドにも飛ばされがちだから…。笑
それはいいんだけど、おかえり、って言わせてほしかったな。
名古屋にも「ただいま」って言ってほしかった。

余談なんだけれど、
プラはそれぞれの地に「ただいま」ってツアーしに来てくれるから、
いつも「お帰り」とか「いってらっしゃい」とか言えるのが私は楽しくてさ、
「ただいま」「おかえり」にそんな重たい意味ばかり込めなくたっていいじゃない、
ってプラのライブで育った私は思わけだ。
軽いノリ「ただいまー!楽しもうぜ!」って始めて、
「じゃあツアー残りの公演行ってくるねー!」って手を振ってくれたらいいんだよ、どのバンドも!!!

余談終わり。
アイビーカラーの人の話をしてた気がする。
思い出エピソード?



名古屋愛を伝えていく時間にするよ、みたいな話をしての、
MC明けはmaybe you
この曲は始まりのメロディラインの引力がすごい。
サビから入るのは多いけれど、春色の音楽は海さんには珍しくて、
そのけぶるような光を含んだ薄桃に心を掴まれてしまう。

愛が大きすぎる故にぐらぐらと揺れても、
結局は「ここ」なんだよな、とmaybe youを聞くたびに思う。
どうしたって、抗えない想いがあって、
きっとそれを君は知っているんだろうな、って。

それでいい、それがいい。
当たり前みたいに僕がここにいることを疑ってないところが好きだから。
それでいて、見つけるたびにうれしそうに笑うんだから
自信もって愛されていてよ、って思うんだ。

あと私はmaybe youのベースが好きなんだよね。
言葉よりも音を聞いてる感覚の方が強いのがmaybe youだけれど、
心臓の裏側をなぞるような低音に、肌がざわざわする。
ふわふわした笑顔でそのベース弾くのはずるくない?



はるきさんが鍵盤ハーモニカを取り出したのが見えてたから、
ああ!メーデーがくる!ってなったし、
やっぱり鍵盤ハーモニカの音っていいよなぁ、好きだなぁ。
表情が硬いなぁ、はるきさん。

メーデーは美しいオレンジ色だ。
私にとってそれは、抗えない色。
私を絡めとるその色が無理に堰き止めていた息苦しさを揺するから、
SOSを発する歌が、この苦しさを解くから、
ずるいな、って思うんだよ。

音に身を委ねて、心を委ねて、そうして色に沈んでいく。
音と色の、色と私の、境界線が溶けて消える。
こうやって、細胞にしみこんでしまうんだと思う。

ところで、特大のため息を待ってしまうのはもう仕様だと思ってほしいんですけど、
海さん!盛大な溜息を!ください!!!物足りなかったです!!!
っていう個人的な欲望を垂れ流しておきますね。



5曲目が多分easy loveの心意気だと思うんですけど合ってます?
っておうちに帰ってからチラ見せ動画を再生したりしました。
どの好きの曲かわからなくなっちゃいそうになってた始動ライブを思い出すなどします。笑

時に軽いスキップを踏みながら散歩するような、
そういう外の陽射しを感じる曲だったな、ってことは覚えてるんだけど、
細かいことを全く覚えてないのでごめん。
ただ、私はこういう曲のかずやさんの音が好きです。



海さんがギターを置いたから、水槽が来るかと思ったら、
あたふたとギターを担ぎなおす海さんかわいかったな、が印象的なララバイ前。
ふふ、って広がる笑いに、そりゃそうやんな、って笑う海さんかわいいし、
絶対始めへんぞ、って厳しいかずやさんと、
動揺しすぎてマイクとギターの間を行ったり来たりしてた海さんほんとにかわいかったな。
あたふたという言葉がこんなにも似あう場面ある?ってなったよね。
いや、ララバイを演奏するにはこんなふふってなってちゃだめなんですけど。
ほんとは続けて曲に入るつもりだったんだろうなぁ。
でもかわいいものはかわいかったので可愛いです。

話は脱線するけど、どこかのMCで、
これだけ長くやってるとギター置きたくなることがあるんやなって、
俺もギター置くタイミングやったな、ってアイビーの人のことに触れた海さんに、
後ろからすかさず「今日はちょっと早めに置いたけどな」ってつっこむかずやさんと、
ごめーん!ってする海さんあまりにも可愛くて愛おしかった。
脱線終わり。


一つ息を吐いて、気持ちを切り替える。
マイクに乗せた声が薄靄のかかる紫紺の底に響く、ララバイ
音が優しければ優しいほど、悲しくなってしまうのはなんでなんだろうな。
足元に言葉を落とすようにして歌うメロから、
寄せ返す感情の波に乗って上昇と下降を繰り返すサビの音が情緒不安定で大変良いです。

とても個人的な話なのだけれど、
この曲を聴くたびに連想してしまうものがあって、
海さんは相変わらず最高のストーリーテラーだな、ってなる。

ピアノの音がまるで氷のように透き通っていながらわずかな光を乱反射させて、
不規則に揺らめく純粋さが歌詞の重さを引き立てているのがあまりにも秀逸で完敗。
ライブで聞くララバイめちゃくちゃいいな…。
え、めちゃくちゃいいな!?

どうしても残しておかなきゃいけないのはラストのラストで。
音が鳴りやんだタイミングで、海さんが緊張を解くように息を吐いて、切り替えるように息を吸ったんだよね。
ああ、精神力を使う歌なんだなって、思って。
それがすごく、心の琴線に触れて、ざわざわしたし、ずっと頭に残ってる。

照明もすごく、よかったんだよね。
ellってものすごく照明の数が多いんだけれど、
色を絞りに絞って、サビで光量だけを増していくの、
すごく美しくて、印象的だった。



今度こそギターを置いた海さんが、スタンドからマイクを外して、7曲目は水槽。
歌いだしで、耳が覚えた印象との違和があった。
声に滲む感情が、圧倒的に光に寄ってたから。
ステージの縁まで歩いてきながら歌う海さんの表情が照らされて、
あんまりにも晴れやかな表情をしていたから、心臓のあたりがぎゅってなった。
歩き回るその歩調も軽やかで、楽しい、が接地するたびに足先で舞って、
うれしそうにフロアを見渡して歌う海さんが、そこにいたの。

あのね、これは個人的な曲の解釈なのだけれど、
不安と光の中で揺れ動くのが水槽で、
これまで不安を滲ませた声でそっと歌ってた海さんが、
ぱたぱたという擬音が聞こえてくるような足運びで歩き回って、
こんなにも楽しそうに笑って歌う水槽は、
だから解釈の面から言えば完全な解釈違いだった。

でも。
でもね、はしゃいだように七色に輝く声で歌う海さんを見て、
ああ、あの子が今見ている名古屋の景色も、
その前の岡山と高松で見てきた景色も、
海さんの中から不安を拭うほどに素敵な景色だったんだろうな、
って思ったら胸がいっぱいになって一気に涙があふれてきてしまって、
ご機嫌に歌う水槽が、そんな風に水槽を歌える今が、愛おしくて仕方がなかった。
解釈違いのこの歌声こそがツアー三本目の大正解だったんだ。

たくさん、いろんなことを言われたみたいだった。
でも、目の前にある想いを信じられるって心から思えたんだろうなって、
思い出す3月の、7月のMCの痛みを幾重にも向けられる「好き」の感情が覆ったなら、
傷跡は残っても海さんはきっともう大丈夫だって、この水槽を聞いたらそう思えて、
「これから描いていく二人のストーリー」というラストの歌詞が、
いつもよりずっと私の近くで、響いた気がした。

あまりにも良かったから、気持ちがあふれてしまったから、
どうしても海さんに水槽の感想を話したくなっちゃって、
公演後に物販に出てらしたから伝えに行きました。
水槽が、って言ったら、今日の水槽めっちゃよかったよな!ってうれしそうな顔で返されたから、
えーん、可愛いよう、ってなったし、うれしそうに聞いてくれてうれしかったんだけど、
いやほんと本人を前にオタクの早口をかましてしまったのは申し訳ないと思ってるよ…。笑
薫流さんは曲の強火オタクなのですまないな…。

水槽は照明の話もしないといけない。
もともとell系列の照明が好きだって話は何度もしているのだけれど、
水槽の照明がほんとによくて、初めましての3月からずっと恋をしている。
淡く明滅するように揺らぐ光がまるで水族館のそれで、
あの水の底のような冷たい静謐と光を「水槽」という曲の照明に見てしまう。
揺らぎ、が特に強いのはellなので余計に好きが増し増し。



静寂を挟んで、ゆうらりと幻が立ち上るように始まる8曲目は夢のあと
静寂の青に薄紫が混じって、輪郭がぼやける。
滑るように響きだす低音と丸い高音に彩られた痛みが、
雪が降り積もるように私の中へ積もっていく。

夢のあとは、青春を見送る曲だ。
海さんが歌う言葉が、またあの日と私の距離を離していく。
一秒ごとに遠くなっていく日々に私はまだしがみついて、
呑み込んださよならで喉をふさがれて、
喘ぐように数えても数えても、それは救いにはならなくて。

わかった、なんてどの口が言ったんだ。
呑み込めない「さよなら」は、増えていくばかりで、
私はまだ、こんなにもさめざめと泣いてしまう。
嫌だ、行かないで、おいていかないで、なんて、
言えるわけがないのに、恋しさを手放せないままだ。

海さんの甘い声がまるで愛でるように傷口を撫でて、
優しくて淋しいこの歌声が想いを明日に運んでいこうとする。
届かなかった昨日じゃなくて、間に合うかもしれない明日へ、
歌い継ぐ声が私を連れて行こうとする。

泣いたらだめだ、って思うのに、涙があふれるのを止められない。
引きずり続ける「終わり」の合図は、増えていくばかりだから、
8年前に海さんが言えなかったさよならを歌ってくれた時から、
私は未だにどこにもいけないままなんだって、思う。

歌声も音も凛と澄んだ冬色の夢のあとは、
その美しさが淋しさを彩りながらも戻れない日々を慈しむようで、
ひとつ、ふたつ、みっつ、と一緒に数えて息を吸う。
時に泡立つ感傷を、そうやって飼い馴らして、夜を超えてきた。
一緒に沈むんじゃなくて抱え上げて歩いていくために、
私は今だって約束のない約束を信じて音を聞いているんだろ。
手渡された透き通った痛みは愛おしさの塊で、
こうやってまた大切なものが増えてしまうことが、怖くて、うれしい。

あの日々に僕はもう帰れないけれど、
ここに居たい、と強く思う音楽がまだあって、
ねぇ海さん、それはとてもつもない救いなんだよ。

ああ、感情過多で演奏とかの細かい面を覚えてなくて悔しいな。
数を重ねて聞いて咀嚼する余裕ができたらまた、ね。
いつまでも感情過多に泣いてしまう気もするけれど。笑



ラストMCの最中に涙と心を落ち着けるのです。
何話してたかあんまり覚えてないんだけれど、
あと一曲です、に「えー」って声が上がって、
それに海さんが笑み崩れるようにして名古屋やなぁ、って言ったのが印象的。
3月の名古屋ではかずやさんが、洗礼を浴びた、って言ってたけど、
持ち直したのは君たちの真摯さと曲の良さがきっと伝わったから、
それがすごくうれしいなって、思ったんだ。

名古屋が好きだ、って言ってくれて、うれしかった。
いつも言ってくれるけど、いつもうれしい。

周りで音楽続けてる人は減ってきてしまって、
笑えることも笑えないことも言えないこともいっぱいあったんです。
でも結局こういう日がきて楽しかったなって思える。
目撃してくれてありがとう。
夢を見るはタダなんて嘘で、夢を見るのにお金がかかる時代で、
その中で足を運んできてくれること、目を見て歌えることが、
どれだけありがたいかと痛感する。
もっとすごい景色を名古屋で見てたとか在りし日の亡霊を見てる人もいると思うけど、
今しかないものをしっかりだいじに伝えていこうと思っています
かつてあったものを忘れたいわけではなくて、
それも抱えて歩いていけるくらい僕らも大人になったと思うから、
それも含めて受け止めてもらえると信じて歌います。

泣いちゃったからざっくりだけれど。
だってこんな話をされたらさ、涙が出てしまうよ。
私も私の荷物は、置いていけないあの日々は、ちゃんと自分で抱えて歩くから、
時に遅れたり、先を走ったりするかもしれないけど、
一緒に歩いていきたいと、僕はずっとずっと思ってるんだよ。
歩幅が合わなくなった誰かも、交差点ですれ違う誰かも、
それぞれに自分の分だけ抱えていけばいいし、
その中身を君は気にしなくたっていいんだ。



答え、みたいなMCをもらっての本編ラストは君と4号線
君と4号線!!!ってテンションが一気に上がる。
聞けば聞くほど好きになる、それが君と4号線
聞くたびに、好きです!!!って言ってる(言ってる)

加速度的に上昇していく音が天井付近でぱっと弾けて、
世界の明度がひとつ、上がった気がした。
まばゆいばかりの光が降り注いで、全身を染めていく。
イントロでぐっと掴まれてしまう。

余談なんだけれど、私はイントロがある曲が好きだし、
イントロで惹きつける力を持ってる曲が好きだ。

最高を予感させる数秒間に心を強く引っ張られて、
こんなさ、ここからまたしっかり歩いていくよ、っていう話をしてさ、
君と4号線なんて奏でられたらさ、ずるい、ってなっちゃうじゃないですか。
あまりにも、希望的で、力強くて、手を伸ばしたくなる。
後ろ向きな意味ではなく、置いて行かれたくない、って思ってしまう。

上向きのメロディと言葉が、わっと感情を膨らまして、
ああ本当に、好きだ、の言葉しか出てこなくて困るな。
もっとちゃんと言葉にして想いを伝えたいのに、
気持ちが言葉になる前に飽和して溺れてしまうんだ。

光を弾く水飛沫のように、きらきらした音と笑顔が眼の間に咲いていて、
それが本当にうれしくて、彼らの"楽しい"が伝わってきて、
上昇気流を感じるまっすぐさがまばゆくて愛おしかった。





ラストを明るい曲で締めくくってくれるのありがたい。
ふわっふわした気持ちで拍手を手拍子に変えてアンコールを呼んだ。
私はほんとは「アンコール」ってコールまでかけたいんですけど、
そういうのは今の子たちはしない感じですかね、しないんですね、って、
それがちょっと淋しいのは世代の差なので致し方ないな…。

アンコールで確かグッズ紹介をしていたのだけれど、
先行物販来た人少なかったらしい、みたいな話をしてらして、
平日だからね!!!ってなりました。
地元の人間は学校や仕事の人多いだろうし、
遠征の民が少なければ先行物販は減るよね。

(ところでこれは彼らに限らず何度も言ってるんだけれど、
 名古屋の人は大阪や東京来やすいよね、っていうなら、
 大阪や東京の人だって名古屋に来やすいよね、も成り立つんだから、
 名古屋へも遠征してきなさいよ、って話なんですよ。
 ちなみに大阪は行きやすいけど東京は遠いよ!
 大阪の倍、お金も時間もかかるからね!
 宿泊費も交通費も爆上がりしてる昨今なので東京はほんとにきついので…。
 諸々の事情で名古屋が飛ばされるのは仕方ないとして、
 言い方は考えようね、って話です。
 今回fewsくんにはそんなこと言われてないのでこれは備忘録に乗じた単なる苦言です)

はるきさんのゆるんふわんな物販紹介見てると、
tacicaの物販紹介を思い出して、ふふ、ってなる。
可愛いねぇ、って愛でてしまうな。

詳しいことは覚えてないので割愛!



ラストはノーマライゼーション
そうだよねぇえ!!!ってなりましたね!
アンコールのノーマライゼーションは、胸がいっぱいになってしまうな。
ラストが似合う曲だ。
明日の空に、つながっている気がするからだと思う。
夜明けを告げるピリオドから始まったライブを、
明日に向かっていくノーマライゼーションで締めるのは、
あまりにも、正解なんだよな。

あまりにもしあわせそうに歌うから、
樹上からこぼれる木洩れ日みたいに音と声が降り注ぐから、
その光に届きたくて、手を伸ばした。
触れたそこから、光に塗れてしまいたかった。

海さんが、あの子たちがひとつずつ叶えてきた夢のいくつかを、
私は見せてもらっている。
約束した夢のいくつもを、叶えてもらっている。
叶わなかったもの、潰えたもの、知らずに過ごしたものは、
もしかしたら叶えた夢の数より多いのかもしれないけれど、
こんなにもまばゆい光で埋め尽くされたら、
手の中に残ったものがあまりにも愛おしくて涙が出てしまう。

先へ先へと、届くように響く歌声がライブハウスを満たして、
それは確かな祈りで、願いで、希望だった。




1.ピリオドを打て
2.Sweet Home
3.六畳半の探し物
4.maybe you
5.easy loveの心意気
6.ララバイ
7.水槽
8.夢のあと
9.君と4号線

en.ノーマライゼーション




感情過多にもほどがあるって話なのだけれど、
この備忘録は僕が僕のために残すものなので。
どんな風に心が動いたか、どんな風に聞こえていたか、
それはいつかの自分をまた支えてくれるだろうから。
そんな風にして、私は言葉を積み上げてきたから。

水槽の部分にも書いたけど、どうしても感想を伝えなきゃという気持ちが膨れ上がってしまって、
長い列を並び、無事にお伝え出来たので私は満足しました。
海さんは、口を差し挟む隙がないな、ってくらいしゃべる人だけど、
こっちに聞いてほしいことがある時にはちゃんと察してくれる人で、
気持ちを言葉に置き換えるのに時間がかかる私の話を待って、
うんうん、って聞いてくれる人で、ありがたいなって思う。
海さんは、人が好きな人なんだよなぁ。

それはそれとして、伝えきったらにっこにこで握手を求められたの何。笑
久しぶりに握手できてうれしかったけど若干動揺しました。

ばいばいって手を振ってそのまま物販へポスカを買い足しに。
はるきさんがいらしたので、東京も行きますねー、って伝えたら、
えーほんとですか、うれしい、ってふわふわ笑ってくれたのが可愛すぎて、
私もふわふわにこにこした。はるきさん可愛い。



長居はせずにそのまま離脱。
大好きなell系列の箱で大好きな音楽を浴びれてしあわせだった。
E.L.Lで観れる日を楽しみにしているよ。