5月18日はドラマストアのツアー横浜編。
ラストダイアリーのツアーの時だったかな、
sacraファンの友だちを一人ライブに連れて行って、
また横浜に来ることがあったら観たい、って言ってくれてたからその子を誘って。

ライブ前にスコーンを食べたのだけれど大変美味だった。
スコーン大好きなんだけどなかなか食べさせてくれるところがないのよね。


下手の4列目あたりで観てた。
前に彼女と来た時はゆるゆるだったスペースがしっかり詰まった今回はソールド公演。
うれしいよなぁ。
そういえばフロアにかかってた音楽はドラマストアの楽曲だったんだけど、
蜃気楼がアコースティック版で、え!?ってなりました私。



対盤相手は藍坊主
実は初めましてだったりする。
sacraとも対盤してたんだけどねぇ、確か平日だったんだ。
しーがるーぷの活休の時の。
同世代か、そうか、そうだな、うん。
サポのキーボードにツタさんが入ってるって聞いてわくわく。
久々に観たツタさんは少しふくよかになられていて、
ツタさん…?あ、ツタさん…!ってなりました。
楽しそうでほこほこしました。

藍坊主の音楽自体は、思っていたよりスローな印象だったことに驚きを隠せない。
勝手にもっと荒い感じをイメージしてたんだけど、
そうか、海さんとかずやさんが好きなんだからそんなわけはなかったな。
下手のスピーカー裏でメンバはライブを観てたようなんだけど、
ボーカルさんがチラッと目を向けて、今日はよく目が合うね、って笑ったのが私的ハイライトです。
ドラマストアも藍坊主も可愛いかよ。笑



ベイシスは幕が降りるんだけど、サイドの隙間が気になるのはフロア側だけじゃないよね。笑
って思いながら隙間を流れていくあと数分先に期待をしていた。



客電が落ちて、幕が開いて、SEの中を、海さん、かずやさん、鳥山さん、ゆーまさん
4人がいつものように礼をするのを見つめながら、静かに息を整えた。

始まりのエンドロールの音は、まだ私に馴染まない。
馴染むことはない気もするし、馴染みたくないという想いもある。
でも、そうやって差異があるほど、
エンドロールという曲が僕をここへ繋ぐ意味を持っているんだから、
結局どうしたって離れられないし泣きたくなるほど愛しいのだ、という話。

聞こえる?と微笑んで歌い始める海さんに、
聞こえてるよ、とあと何度心の中で応えては泣くんだろう。
あの日の音も、今日の音も、私の中で一緒くたになって響いている。
混ざらないその音が苦しくて仕方ないことと、
何度だってこうして始まりをくれることに安堵していること。
そのふたつが同時に存在していることを、誰が正しくわかってくれるだろう。

触れることはないとわかっているのに、まだ雪解けの音を探している。
隣にいる彼女を前回連れてきたのはラストダイアリーツアーの時で、
あの時もこんな風に苦しかったな、って不意に思い出して心が痛んだ。

あの日の備忘録にも書いたけれど、私、この子の音は難しい、って思ってた。
好きな系統のベースではあるけど、ドラマストアの音としては音が強すぎる、
サポートのうちは耳を塞いでいたい、って。
今もまだ、旧譜に関してはやっぱり重たいな、って思ってるところがある。
それでもあの頃よりしっかり向き合っているつもりでいるし、下手にいられるようになった。
正式加入してからの新曲群では、ぜんぶでかっこいい、って言えることも増えた。

始まりのエンドロールでそんなことを思い出したら、
この日も安定に泣いてしまった。
違う音、は、終わり、と、始まり、の象徴みたいなもので、
馴れないけど、馴れたくないけど、
ライブでこの新しい音で聴くエンドロールに意味があると思ってる。



打って変わって気持ちが華やぐのがイミテーション・ミュージックショーだ。
艶やかなネオン色のよく似合う曲だって思ってるし、
何度も言うけどほんとにベースの音がたまらない一曲なんですよ。
音の違いにくしゃん、と崩れてしまいそうになるエンドロールの後で、
こんな風にベースで魅せつけてくるなんて、
私はいいように振り回されているんじゃないのか、いいぞもっとやれ、の気持ちになります。笑

下手にいたからゆーまさんの手許が真正面で、
きゃっきゃしながらその指先を見てた。
私をぞくぞくさせてくれたフレーズはこの日も鮮やかに心を駆け抜けていった。

この曲は音源とライブの色がぜんぜん違っていて、
ライブ版の方が私は好きなんだけど逆の人もいるんだろうな。
それでいい、それがいい、って思う。
ライブも音源も、どっちもが魅力を持っていてほしいもの。
それで僕は、音源にはないこの色に会いたくなるから、
ライブで聴ける度にうれしいんだと思う。

海さんが、千切れたパンツ、って右足持ち上げて指先で引っ張ってみたりしてて、
こういう仕種を入れてくるとこ相変わらず大好きだなぁって思ったり、
海さんとゆーまさんが向き合ってきゃっきゃしてたりしてて癒やされた。
鳥山さんはあんまりちゃん見えてなかったんだけど、
きっとおんなじようにきゃっきゃしてたんだろうなぁ。

そんな中でダントツで可愛かったのかずやさんで。
ヘイ!ってもっと言ってくれて良いんだよ、みたいなツイしてたじゃないですか。
その部分が来るときに、いくで!?できるな!?みたいに眼を合わせてくるから、
待って、何それかずやさん可愛いすぎかよ、って爆笑しました。笑
ちゃんと期待には応えるタイプなのでおっきく、ヘイ!って叫んどきました。笑



三曲目にはガールズルールが来たので、
やはり神戸の流星群は神戸だったからなんだな。
と謎の納得の仕方をしました。笑

この時だったかな、かずやさんが急に立ち上がって煽ったの。
元気!ってなりました。笑
みんなの音楽を聴かせて、って誘う海さんの笑顔が眩くて、
あー可愛いなぁ、ってほっこり。

ガールズルールの何が好きってまた仕種の話になるんだけど、
ミサンガ、の時に手首をとんとんってする海さんが好きです。
たぶんこの日もやってたと思う、あんまり覚えてないけど。笑

愛らしくも強かな言葉を辿って、
ころころ転がる色とりどりは青春ど真ん中の女子高生っぽくて、
きゃっきゃと賑やかな話し声が聞えてくる気分になる。
一音ずつが輪郭くっきりで、囀るように響くからなのかもしれないな。
とにかく、可愛くて、かしましくて、
なんだかちょっと教室の空気を思い出すの。
秘密の映像は大学だったけれど、ガールズルールは高校生っぽいんだよ。

きゃっきゃしてんなぁって周りの空気含め思って、
まぁ私もきゃっきゃしてたんだけど。笑
ガールズルールには個人的な重たい感情を重ねることが今のところないので、
音や仕種や声や演奏や表情や、
そういうものにきゃっきゃしていられて楽しいです。



知らない曲が来た!ってなったのが4曲目で、
すぐに藍坊主のカバーだと察しがついたのは、
このタイミングで新曲はないだろって言うのはもちろんあるんだけど、
海さんの言葉じゃないな、って思ったからなんだと思う。
もうちょっと正確に言うと、言葉と歌声の間にずれがある。
人が紡いだ言葉を自分のものとして歌うのってやっぱり難しいんだと思う。
そこは、楽曲が好き、では埋められない隙間だ。
とは言えものすごく楽しそうだったのでそれはそれで。
かずやさんなんて、自分の楽曲でもそれくらい笑ってくれる?ってレベルだったわ。笑

さすがにコラボは無理だったんだなって思ったし、
それでもリスペクトを籠めてカバーだったんだろうなぁとは思う。
僕は原曲至上主義だし藍坊主の曲知らないしだいぶぼんやり聴いてしまったけれど、
本人たちが楽しかったのならまぁよかったんじゃないのかな。



繋ぎがあったようななかったような?
最早うろ覚えなのだけれど続いては冒険譚。
立ち上がって煽るかずやさん、その2。ってメモが残ってるんだけど、
まっすぐ腕伸ばして立ち上がってフロアのいちばん奥まで見渡すようにして、
まだまだいくでー!って感じでテンション高く笑ったのがすごく記憶に残ってる。
うれしそうだなぁってほっこり。

まだまだ私に馴染まない冒険譚。
音はしっかり鼓膜と肌が記憶しているけれど、
ドラマストアの楽曲、として消化し切れてない。
そういう意味ではアルバムの中でいちばんの、はじめまして、を感じた曲。

ひとつ前の備忘録でも書いたかな?書いてないかな?
なんかさ、すごくオサレ系のイメージに近いんだよね、この曲。
一度見たきりだからどんな曲だったかなんてぜんぜん覚えてないのに、
私はこの曲にあの夜のアリバイのライブを思い出させられてる。
え?カイくんの合図でモッシュする?ってなる。
(アリバイのカイくんのメイド姿可愛かったな…)

舞う照明の色とりどりが脳裏に焼き付いてる。
ピアノの音もとてもカラフルだから余計なんだと思う。
音を視覚されたような、そんな錯覚を味わう。
鳥山さんの姿がちゃんと見えていたら良かったんだけど、
ド下手からは願えない話でした。
いいの、神戸でがっつり見たから脳内再生で。

視界にいたのはかずやさん。
ちょうどきれいに隙間を抜く形だったからよく見えていて、
イミテーションに続きこの曲でも視線を感じたので、
わかってるって!と元気に、未知だらけでいい!って叫んどきました。笑
弾けるように笑うから可愛すぎてちょっとパニックでした。笑



からの!ディストピア!
この流れは冒険譚が食われるってば、と急に冷静になる私。
落差が大きすぎてびっくりしてしまうし、
個人的にディストピアが大好きすぎるのでこう、ごめんね?
まぁディストピア並びじゃなかったとしても、
冒険譚はちょっと位置取りが難しそうだなって思う。
個人的には頭に持ってきて欲しいところ。
新しい冒険を始めようぜ!からライブが始まる、なんていいじゃない?

で、ディストピアの話です。
この日も文句なしにかっこよかったんだけど、下手にいたんですよ。
だからこの前よりもぐっと近くに低音があって、
なんていうかこう、アポカリプス的な雰囲気が倍増しでした。
ダーク系の楽曲好みに過ぎるって話です。

あと個人的に、青白く伸びた右腕、のところがすごく好きなんですよ。
ここの歌い方も好きだし、直後に入るドラムがまぁ良い音!好き!の極み!ってなります。
かずやさんがきれいに抜けて見えてたからさー、
耳福眼福ごちそうさまでした!って話でした、しあわせだった…。

削り取るように鳴る鳥山さんのギターがたまらなくて、
見えない分は神戸で目に焼き付けた指先を脳内再生。
俯きがちに刻むかずやさんと、生き生きしてるゆーまさんと、
ギターロックなディストピアがやっぱり大好きだなぁ。



熱が引くのを待つように空白を持って、
海さんの息を吸う音が深く響いた、7曲目はLostman
いつも思うんだけど、ブレス萌な人間にはたまらない始まりです。
鋭く、深く、言葉を乗せるための、息を吸う。

静謐の中で歌い上げた声の向こうから、一気に波が襲ってくる。
あの一瞬が、たまらなく好きだ、と思う。
潜めていた息を呑んで、その一瞬に心を縛られてしまう。
そうして絶望に括り付けられた心が、まだ、望んでいるから痛い。

何度も何度も、聴く度に思うんだよ。
ああ、こうやって、壊れていってしまうんだな、って。
そうやって、はぐれてしまったんだなって。
瞬く度に鮮明な記憶さえも、いつか、指の隙間をすり抜けていく。
こんな風にあの日を思い出して苦しい横浜で、
手を離そうとする歌を聴くと、呼吸がうまくできなくなりそうになる。
浅く静かに息を吐き出して、眼を逸らさないようにまっすぐに前を見た。

音を引いた、って言ってたけど、ライブではすごく圧を感じる。
静寂を効かせた分、激情が響くのかもしれない。
それをより顕著に感じたのが、この日のLostmanだった。
あのね、海さんの声にね、いつもより力が入ってたの。
喉が震えて、声の縁が震えてとてよいい感じだった。
何度聞いても抒情的で、それによく似合う、輪郭が揺れるような震えだった。
熱っぽくて、こちらにまでそれが移ってしまうようで、
この日のLostmanはこのツアーの中でひとつだけ、違った色をしていたよ。



神戸に引き続き、次曲はきえないまぼろし
この繋ぎはやばいな、って私このツアーでずっと思うことになるんじゃ、という予感。
Lostmanは壊れていく話で、きえないまぼろしはそれでも願う未来の話だ。
視点が真逆って言うのも痛々しいなって思うんです。
とはいえまぼろしは2視点入ってるように思えるから秀逸って思います。

テンションが高かったせいかな、曲との距離感が少しおかしくて、
私の方もうまく距離感を会わせられなくて気持ちがゆらゆらしてた。
もう少しで届きそうなのに届かないもどかしさ。
ドラマストアが高揚してるのは、藍坊主との対盤だったからかな。
振り返って思えば、どの曲も少しずつ遠くて、薄布を被せたみたいだったけど、
いつもより激情的なLostmanとバラードど真ん中のまぼろしは顕著だったのかも。

それでも、曲がもともと持っている力が私を揺さぶる。
エイプリルで泣いてしまったことを覚えているから、
あの頃はほんとにほんとに辛かったから、
きえないまぼろしをこの場所で聴くのは辛いよ。

何も、知らないままでいい、僕の願いなんて。
勝手に託した想いは、僕の我侭だ。
好きと嫌いの狭間で何度も揺れて、
その度にいつだって天秤が傾くのは好きの側で、
それだけでいいって、思ってきたし今も思ってる。
この心を動かすのがドラマストアであるなら、
こんなにもしあわせなことはないだろう、って思う。

聴かせて欲しい私と、届いて欲しい君がいて、
これは祈りだ、と思うからぼろぼろと涙が零れる。
お互いに手を伸ばし合っているなら、きっといつかは届く。
この子の歌声がいつかのさよならに再会を繋ぐことを、
この想いがいつか報われなかった日々に意味を与えることを、
また勝手に僕はドラマストアに託している。

大丈夫だから泣くな、と言われるほどに泣いてしまって申し訳ないけれど、
大丈夫って言ってもらってばかりだなって、
ほんとは大丈夫って言ってあげられる私でありたいのになって思うし、
悪夢から解放してくれるのもきっとドラマストアなんだろうと思うと、
どうしたって泣いてしまうので寧ろあんまり泣かせないでくれって思ってるよ。笑



余韻に滑り込むようにして、次に来たのはグッバイ・ヒーロー
美しいなって思うけれど、それ以上に胸が痛いなって、思った。
この流れをこのツアー中きっとずっと聴くのだな、
私はきっとずっと泣いているのだろうなぁ、って思う。
あまりにもパズルのピースをはめるようにぴたりと嵌まったセットリストに、
ドラマストアのドラマストアたる所以を思う。
次のstand by Youまで含めて、1本の映画みたいだ、この4曲の流れは。

響くのは、鳥山さんのピアノの音。
何度も書いた気がする、ピアノアレンジで良かった、ってこと。
ギターの音ではきっともっと、苦しかったと思う。
エンドロールと同じく、この曲は並行出来ない曲だから。
ゆっくりと息を吸って、吐いて、気持ちを落ち着けた。

BAYSYSは、彼女とリリィノートを観に来た箱でもある。
前のツアーで連れてきたときにも、そんな話をしたなって。
思ったらもうだめだった。
ぎゅうぎゅうと心が締め付けられていく。
探したのがしゅうくんの音だったのか小川さんの音だったのかがわからない。
それくらい、あの頃、しゅうくんの音によく似た小川さんの音に、救われていた。

意識を躱すために、ずっとかずやさんを観てた。
小川さんとだいきさんの音を探してしまうから、
鳥山さんとゆーまさんのことはちゃんと観てあげられなかった。
ごめん、ごめん、ごめん、これじゃないの、って、
あとどれだけ苦しくなったら、どれだけ泣いたら、楽になれるんだろう。
深く深く響くタムの音の中でほろほろと泣きながら、
古い傷痕と真新しい傷痕を眺めていた。

あの日、確かに僕を救ったのは。
思い出になってしまったのは。
呑み込もうとして喉の奥に引っかかったままなのは。
僕を呼んだ、その声は。
ぜんぶを掬いあげて、思い出になる前に僕を救ってくれるのは。

ぐっと開けた大サビの眩さに淋しさと愛おしさを同時に抱く。
この音に触れたいと、手を伸ばせる自分で良かったと、また思う。
どれだけ願っても、戻ることのない日。
何を、誰を、まだこんなにも待っているんだろうと思う日も当たり前にあって、
でも、あの日に戻れても僕が願うのはこの場所だ。
それだけは、信じていて欲しいと、思ってしまう。



それでね、わかっていたのにこの直後のStand by Youに、
この日もどうしようもなく救われてしまうの。
まっすぐまっすぐ、音が向かってくる。
それだけで心が震えて、涙があふれそうになる。

いつもよりも心が絞られる気がしたのは、
やっぱり横浜だったからだと思う。
あの日、楽しくて哀しかった、横浜だからだと、思う。

好きが増えるほど、息が苦しくなる。
淋しい、って名前を呼べたらきっとよかったのに、
守りたい、と思ってしまったら声が出なくなった。
でもきっとそれも、僕らしさだったんだ。
削れていく毎日の中で消えないあの日々がちゃんとここにあって、
愛しいも苦しいも哀しいも淋しいも楽しいもしあわせも、
ちゃんとまだ僕らを繋いでいるから涙が出る。

まだ、大丈夫、って何度も言い聞かせるように思ったんだ。
僕の願いも、想いも、彼らのそれと同じように未来を望んでいて、
泣いて泣いて泣いて、それでも選ぶのがドラマストアの傍でありたいって、
それもまた"らしさ"であるのなら希望が潰えることはない。

強い願いと決意が渦を巻いて、
無理かも、ってあの日泣き崩れたこの場所でまた僕を繋いで、
眼の前にあの日あんなに苦しかったゆーまさんの音があって、
まだ、揺らぐ、それでも、確かに彼の音とも重ねてきた時間があって、
海さんが、ねぇ、と重ねた最後の声が震えたから、
またそれでちゃんと届いてる気がして、潰れるような幸福をもらったのだ。



ここでMC入ってて、、よく覚えてないんだけど、
しみじみ楽しいって言ってた海さん可愛かったな、ってことは覚えてる。
横浜っぽいことはしてないから、これが横浜だって思い出をください、って、
海さんが愛されるのはこういうところだろうなぁって思いますね。

あと何話してたかな。
藍坊主のことだったかな、好きなんだなぁって思ったような記憶がある。
うろ覚えにもほどがあるなぁ。笑



MC明け、夜遊びをしようって誘ったのはあさきゆめみし
このツアー中ずっとあさきゆめみし聴けるって事なのかしら!
ってわくわくしちゃったのは私です。
あさきゆめみし大好きすぎて!

ぐぐっと重いベースが迫ってきて、
かずやさんの煽りに応える空気が背中から襲ってきて、
このネオンピンクとガーネットが混ざったような、
悪い人に捕まってしまうような一瞬が好きだ。

斜めに切り込んでくるような歌声を聴きながら、
やっぱりロック色の強めの曲が好きだなぁ、って思った。
海さんの声は陽だまり色をしているけれど、
決してあたたかくて優しいだけじゃないんだよね。
しあわせの色そのものみたいな声をしてる癖して、
そういうこっちの思い込みみたいなやつをあざ笑うように越えて、
空気を噛み切って歌ってくれるのも私は大好きだよ。

不意に、山口のことを思い出して。
楽しそうだったね、ってゆーまさんに言われたこと。
それだなんだかちょっと一瞬泣きそうになって、
なんでこのタイミングで思い出したの、って話なんだけど、
眼の前だったから、かもしれないなぁ。
にっこーって笑って煽り立てるゆーまさんだって楽しそうだよ。

あとね、強烈に覚えてることがひとつあって。
かずやさんが、首回りが苦しかったのか無造作にぐっと襟元を下げて、
そうやって晒された首筋に薫流さんは奇声を発しそうでした。笑
ほんと、なんてことをしてくれるんだ。って今も思ってるくらい、
首筋フェチにはたまらないワンシーンでした。笑



続けるのは三文芝居
こういうターンを作れるようになったんだなぁ、と。
あさきゆめみしの色に青を足して、三文芝居は紫色だ。
はしゃいだ音をしていたから色気も何もなかったけど。笑
鳥山さんもだいぶテンション高いなって思って笑った。

にこにこしながら歌う海さん可愛いなぁ、っていつも思ってる。
少年よ。笑 ってどうしても思ってしまうなぁ。笑
元気いっぱいの三文芝居はスタッカートの効いた音が心地よくて楽しくて、
まさに夜遊び、って感じがするんだけれど、
これがもっとぐっと色調を落としてBarで流れるようなジャジーさを持って、
誘惑するような感覚を纏うようになったらどうしようどきどきするな、
なんて妄想をしてるし同じ楽曲が違う色に化ける瞬間を期待してる。
あと何度も言うけど色気だいじ。




それで、ラスト!ってハイテンションで繋いだのは世界はまだ僕を知らないで、
空気の色ががらっと変わるのがすごく面白いよなって。
一気に明度を上げて、青と白が煌めいて、
清涼感と開放感が映えるのは三文芝居に繋いだから余計なんだろうなぁ。
三文芝居は地下のBarって感じだもんな、
いやこの日は元気良すぎてアレだったけど(大人っぽさとは)

先に仕種の話をさせて欲しいんだけど、
頭の、数え上げればきりがないよな、のところ、
左手を指折り数えて払う仕種をしてて、
数える、って仕種は妙に私に残るものがあって、
この日も心が震えたのを覚えている。

いつ聴いても何度聴いてもうれしくて仕方がなくなっちゃうの。
それがしあわせだなって思うの。
らしさ、なんて言葉に囚われずに自由にやりたいことやってくれればいいって思ってるし、
その伸び代を、振り幅を、僕は愛しているけれど、
やっぱり、ドラマストアだ、って強く感じる曲に対する安心感とうれしさがあって、
原点回帰めいているって思ったからきっと余計で、
でも、原点に立ち返ってそこに留まっていないところがすごくすごく好きで、
ドラマストアの歩みを感じるからきっとずっとうれしいんだと思う。

うれしそうな顔してさ、歌うの、奏でるの。
アポロやアンサイクルと繋がっているような、
この白の混ざった青空を背負ったドラマストアが好きなの。
揺らぎ続けた自分を抱えて、それを許せたあの日の空を思い出して、
海さんが、もう大丈夫、と言ってくれたあの日の空を、思い出して、
そうやってまた僕らは手を繋いだんだった。

それを思い出したら、淋しさを埋めるようにこの一年があふれて、
前回ここに来た時には今の4人できたものの、
正式にはまだ3人だったドラマストはちゃんと4人になってて、
あの時辛かった私はちゃんとゆーまさんの音を受け入れられるようになってて、
ああ、本当に、今この瞬間だ、って思ったの。
新しくなった僕らはまた一緒に笑って泣いて歩いて行けると、改めて思ったんだよ。








本編を終えて、なんだかいつもより距離はあったけどそれでも楽しい時間で、
最後の最後で泣かされてアンコールどころじゃなかったんだけど、
周囲がかけてくれたアンコールに応えて出てきてくれたのがうれしかった。
たぶんグッズの話をしてたと思うんだけど記憶にございません。
11匹の動物の話、かずやさんが奪うって言う。笑


藍坊主の皆様、一年前を思い出してください、って言ったんだったかな。
アンコールの一曲目は藍坊主の曲で、えと、なんで?
備忘録を書いてる今もなんで?が拭えないままだわ。
ずっと頭の中ではてなマークが飛んでた。
この日ドラマストアの音楽がいつもより遠かった理由を、
最後に叩きつけられた気がして淋しくて哀しくて呆然とした。
本編のカバーはまだわかるの。
でもなんでアンコールにもう一曲カバー入れるの?
私がチケット代と交通費を払って観に来たのはドラマストアだよ。
ここにしか子られなかった人もいただろうし、
その場にいた子が藍坊主に興味のある人ばかりではないだろうし、
僕みたいに原曲至上主義の藍坊主のファンだっていたかもしれない。
リスペクトとラブは本編のカバーで十分感じたから、
それだけで終わって欲しかった。
他の地よりもドラマストアの曲が少なかったんだってこと、
それがどういうことかちょっと考えて欲しい。
私はすごく哀しかったし、ライブの熱がすっと冷めました。
ただでさえこの日は距離感あったのに、なんなの。



呆然としてしまったからラストの三月のマーチに気持ちをうまく乗せられなかった。
それがいちばん、哀しい。
ドラマストアの決意と覚悟が詰まっていて、
はじまりを思い出して愛しくて大切で、
とてもとても、だいじにしたい曲なのに、
すれ違ってしまったみたいに入ってこなくて戸惑ってた。

雑念を振り払って、手を伸ばして、追いかけていく。
手を伸ばしても届かない場所へ登って欲しいと思ってるけど、
こんな風に遠いのはいやだ、これは違う、って、必死だった。
三月に、置いていけれたくなかった。
はぐれないように、って言葉がいつもとは違う意味で僕の中に谺した気がした。

うれしそうで楽しそうな彼らとは逆に、
僕には見失ってしまいそうな焦燥感があって、
それは多分に僕の問題なのだろうけれど、
動揺してる間に曲が終わってしまって、
ほとんど覚えていないのがやっぱり今も哀しいです。





1.エンドロール
2.イミテーション・ミュージック・ショー
3.ガールズルール
4.藍坊主カバー
5.冒険譚
6.ディストピア
7.Lostman
8.きえないまぼろし
9.グッバイ・ヒーロー
10.Stand by You
11.あさきゆめみし
12.三文芝居
13.世界はまだ僕を知らない

en.
1.藍坊主カバー
2.三月のマーチ




終演後、真横にいた友だちに思わず、消化不良、って言ってしまった。
たぶん引っかかってしまう人の方が少ないと思うんだけど、
彼女は楽しんでくれたそうだし、
彼女の知人が藍坊主のファンで会場に来てたみたいなんだけど、
その人は二曲もカバーしてくれたってめちゃくちゃうれしそうに笑ってたし、
興奮してるお客さん多かったからほとんどの人は楽しかったんだろうけど、
僕個人は戸惑いがすごくて、どこを見てライブしてるのかわからなくて、
ツアー中いちばんドラマストアと気持ちが結ばれてない日だった。
今この瞬間のライブで、じゃなくて、曲そのものに心が反応してるだけだった。
今思いだしてもしんどかったな、この日のライブ。
楽しい瞬間ももちろんあったけど、全体的に遠かった。

どれだけ好きでも、大切に思ってても、周りの評価が高くても、
私自身が心を重ねていけないライブというものが時折ある。
この日はたぶん、そういう日だったんだと思う。
楽しくなかったわけじゃない、しあわせな瞬間だって確かにあった、
ぐっと来る場面だってちゃんとあって、涙も流した、
でも、これ以上、を僕は知っているから、
もっとずっと"近い"場所にあることを知っているから、淋しかった。
消化不良から脱却出来ない。

この備忘録を残すかどうか、だから散々迷った。
でも、こういう夜も、なかったことにはしたくないから。
神戸が楽しすぎたって言うのもあったんだろうし、
私の事前準備が足りなかった、きっとそれだけのことだ。
ぜんぶを受け取ってあげられなくて、ごめんね。