今、新幹線の中です。隣は夫。一人妄想の世界に遊んでいたら、車内放送で「ゆづ」と!
こういう時にすかさず聞き耳立てる悲しさよ。
当然のことながら、ゆづは柚子のこと。次の到着駅で、名産の柚子を使った柚子リキュールと柚子化粧水が入るから、是非、車内販売でお求め下さいというお知らせでした。
ゆづリキュールとゆづ化粧水。
妄想爆走するしかない。
手術の時、消毒用アルコールで反応しちゃったから、僕はお酒は飲めないみたいなんだと語っていたゆづるくん。
もし飲めたなら、甘いお酒が似合いそう。
あの白い肌が薄桃色に染まるさまが糸から外れた風船みたいに脳裏に浮かぶ。
あぁ駄目だわ、何かいけないことでもしてるような恥ずかしさ。
去るべし、妄想(>_<)
これから立ち向かうべき戦いのために、心のエネルギーは一滴たりとも無駄にできない私なのだから。
ゆづ化粧水、もし、ゆづるくんプロデュースだったら馬鹿みたいに売れるだろうな。
絹のようにすべらかなあの肌に、ゆづ化粧水を落としたら、朝露のように転がるのかしら。
あの人の肌には何も加える必要はないし、誰が何を塗りたくっても、あの肌には近づけない。
(続く)