ニースでのゆづるくんの神がかり的な演技に遭遇するまでは、
私は単なるゆる~いお茶の間フィギュアファンで、
一番好きな選手は高橋大輔さんだった、ということはプロフィールでご紹介済みですよね。
バンクーバーで銅メダルに輝いた「道」は、
今でも、
(つまりは、ニースでの結弦くんの「神さまが降りてきた」演技を「経験してしまった」今でも!)
フィギュア・スケートという競技の枠組みを変えた名作だと思っています。
(そして、ニースの結弦くんの演技は、その新しい枠組みのなかで極めた、ひとつの「頂点」であると捉えています。)
大ちゃんが「道」で世界に示したものは、
一言で言うなら、
「フィギュア版、大河ドラマ」。
ストーリー性のある演技、とか、
世界観を存分に発揮した演技、とか、
それまでの選手たちも、
物語性のある素晴らしい芸術性で魅せてくれることは何度もありました。
それがフィギュア・スケートの大きな魅力のひとつであることは、
言わずもがな。
でも、
そこに、
大きな怪我を乗り越えた大ちゃんだからこそ、の、
「人生」を描いてみせ、
フィギュア・スケートのたった数分の演技で、
1年分の大河ドラマに匹敵する深い物語性を表現できることを証明してくれたことは、
画期的だったと思うのです。
「人生って、いろんなことがあるよね。
いいときもあれば、全然うまくいかないことも。
逃げ出したいことだって、正直あるさ。
でも、
自分ができることを、一所懸命にやっていれば、
いずれ、花が咲くんだ。
そう信じてやるしか、
僕には無いんだよ。
でもね、信じたからこそ、
僕はここまで来た。
今、僕は、こんなに滑れている!
跳べている!
僕は、それだけで幸せだ。
幸せなんだ~!!
だから、みんなに伝えたい!
諦めなければ、かならず、いつかは報われる!
世界中の全てのひとに、
それが人生なのだということを伝えたい!!」
そんな声がビシビシ伝わってきます。
バンクーバーでも、もちろん歓喜に震えたけど、
世界選手権では、さらに感動した。
初めて、フィギュアを見て、
心から泣きました。(ちなみに、初めて涙が出るほど感激したのは伊藤みどり選手です。)
全てのジャンプが決まり、
(私は素人ですから、最初の4回転が認定されないレベルだとは気づけません・・・)、
歓喜のステップが始まったところで、
滂沱の涙。画面が曇ってしまうほどでした。
高橋大輔 イタリア版字幕(最新訳)世界フィギュア2010 FS:道
イタリア解説、いいわ。
でも、他国の解説まで見に行ってません。悪しからず。
(ゆづるくんの時は、全世界の解説を見まくり聞きまくり、大騒ぎだった訳ですが・・・(*゚ー゚)ゞ・・・)
そして、もうひとつ、
私の大好きなEXナンバー「アメリ」。
バンクーバー&世選優勝後の演技らしいです。
(2010のDOIかな?)
高橋大輔 Daisuke Takahashi Amelie
表現性の上での性差とか、
いろんな意味での、肉体という制約を越えた美しさに、
我を忘れて魅入ってしまいました。
世界を極めたあとの大ちゃんは、
今度は、暑苦しいほど、セクシー&ワイルドに演技の幅を広げていき、
かと思うと、
EXナンバーでは、また、幻想的なまでの美しさで魅了してくれる。
「体の中から音楽が流れてくる」という表現がされていますが、
まさに、その通りだと思いました。
無限に動きの美しさを極めていく姿に見惚れます。
彼にできない動きなど、何も無いのだろうと。
氷の上、という、
陸上ではできない動きが可能となる世界で、
だけども、
氷の上という制約を忘れた瞬間に転倒するであろうリスクを承知で、
ありとあらゆる動きを、
心のままに表現しているダイスケの姿に夢中でした。
夢中だけどさ、
寝ても醒めても・・・・では、無いんですよね。
ちゃんと、醒めて現実に戻る。
戻って集中できる。
そこが、ゆづとの違いですね・・・・。
なんでなんでしょうね。
いえいえ、いつも考えてるの。
でも、それをここで書き出したら、
また今日も一日、仕事ができなくなってしまうので、やめておきます。
可愛くて元気でキノコちゃんを
(もちろんね、こんな簡単な言葉でゆづの才能を表現することはムチャ大胆だけど!!)、
「世界を狂わす17歳」に育てあげた(あるいは、プロデュースした!!!)奈々美先生が、
果たしてどんな課題を大ちゃんに与えたか、
とても楽しみです。
大ちゃんとゆづの今期の対決は、
もしかしたら、前代未聞のセクシー対決になるかもしれないし、
「セクシー&ワイルド&切なさ」対決かもしれない。
たぶん、奈々美先生は、
今の大ちゃんにしか表現できない、
誰も知らない刹那的な魅力を開発してくれると思う。
ゆづに対して、常にそうだったように。
(↓大ちゃんが、今期プロについて語る。「【冷静と情熱のあいだ】自分がやるべきことをきちんとやるに尽きる 髙橋大輔)
「ショートは1960年代ロカビリーでかなりハードな鬼プログラム(笑)。意外と僕は今まで滑ったことがない曲調で、同じアップテンポでもマンボのようなコッテリ感ではなくカラッと男っぽい雰囲気は苦手だけど(笑)」とのこと。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/other/585361/ )
今までは、
ゆづしか奈々美先生のプロデュースを受けた世界レベルの選手がいなかったから、
ゆづの魅力だけがすごいのか、
奈々美先生の力もすごいのか、
そこが、(一部の奈々美先生ファン以外にとっては)判然としなかったのでしょう。
奈々美先生が、世界で金を争うダイスケ・タカハシをプロデュースすることで、
奈々美先生の才能が世界に知らしめる日が来るのだと、
つまりは、奈々美先生が、世界のトップ振付師として認められる日が来るのだと、
激しくワクワクしています。
数日前の記事のコメントで書いた、
奈々美先生の人類オカン計画についても、
よし、勢いで書いてしまうぞ!
普通は、
シニアに上がったら、
「ジュニアからあがってきた、元気いっぱいフレッシュな姿で闘います!」か、
「ジュニアではあどけなく可愛かったけど、シニアでも闘えるんだよ、こんなに大人っぽい表現力を持ってるんだよ」
という辺りで、まずアピールするのではないかな・・・と、素人なりに感じてたんですよ。
それがね、
ゆづは全然違う作戦だったのに驚愕したの、まずね・・・。
おっと、そんなことを書いていたら、
せっかく早起きしたのに、もう、こんな時間。
子どもと一緒に寝て、
誰も起きてない早朝に一人でPCに向かう、
そんな生活に戻ってきたのですが、
寝ても醒めてもゆづでいっぱいなことだけは、やっぱり変わらない。
ニース以前の私には、もう、戻れないんだわ・・・。わかってはいたけど・・・。
そんな自分を見つめて、
私も私なりに、人生設計を、いや、とりあえず、日々の生活の建て直しをしなくちゃね。
という訳で、
人類オカン計画の話は、
また後で・・・・ということにいたしましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
よろしければ、ぽちっと↓
フィギュアスケート ブログランキングへ