写真1・2は、うつぶせにしたときいつも足が交差してしまう様子です。
仰向けでも交差してしまうことが多いです。
しかし、大人が足を組むことが癖になっているような様子とはちがって
赤ちゃんは足を交差していることを自覚できてはいないようです。
1
2
足を組んでいるのではなく、
足が縮むことが癖になっていて結果的に足がからんでいる状態だといってよいのです。
腹部から下半身にかけてねじれた筋があり、
慢性的に身体が縮んでいるといえます。
ただ「足が交差するその状態だけでは病気ともいえずなんら問題はありません。」
と誰もがいいますが、
赤ちゃん自身はとても不快な感覚をじっと我慢していることになります。
お年寄りが、肩が痛い、膝が痛いと訴えても年のせいにされて
「身体的には異常ありません」といわれているのと同じです。
そこで、下半身が交差する赤ちゃんについての対処法です。
写真3のようにうつぶせから仰向けに寝返すように補助しながら
目いっぱい寝返り運動を促します。
うつぶせの時の赤ちゃんの左肩から、身体をひねって対角線上右足先までを
ズンズンしながら少しずつ少しずつ目いっぱい伸ばさせるのです。
そうしていると、赤ちゃん自身が写真4のように自ら首をもたげようとしてきます。
その赤ちゃんが少しでも首をもたげようという動きを発揮すること自体が
赤ちゃんの身体の自己矯正運動となります。
3
4
写真3・4の要領で
左肩から右足先までを対角線上に目いっぱい伸ばす
右肩から左足先までを対角線上に目いっぱい伸ばす
そのときに足のかかとを床につけるようにズンズンすると、
足の指先が写真5のように広がってきます。
それは、上半身から下半身にむかって
ズンズン運動の刺激が伝わったという証でもあるのです。
腹部の縮んだ筋が少なからずも伸びて矯正されているといえます。
5
矯正が必要かどうかは抜きにして
写真3・4・5の運動は、赤ちゃんに施して副作用のある動きではありません。
ズンズン運動を左右交互に繰り返しながら、
身体を伸ばす動きを好んで、前に進みたくなる衝動もうまれますから
ぜひ、積極的にうながしてあげたいものだと思います。
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