佐々木明子/龍田梨恵 | アナウンス研究コピペ保管庫

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佐々木明子/龍田梨恵

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「最強軍団」と謳われるテレビ東京だが、同局が98年まで
「アナウンサー採用」を行ってなかったことは案外、知られていない。
99年に塩田真弓、水原恵理を採用して以降、数々のスターアナを
輩出することになった同局だが、現在のカタチのアナウンス室に
なったのはわりと最近のこと。
しかし、じゃあそれ以前から「テレ東のアナ」として知られていた
佐々木明子をはじめとした人達は一体何だったのか?と思われる方も
多いだろうが、当時、佐々木らは正式には「パーソナリティ」みたいな
呼ばれ方をしていたと思う。佐々木のほか松岡修造の奥さんである
田口惠美子土川由加矢玉みゆきなどが「テレ東パーソナリティ」に
あたる。(視聴者側からすれば彼女たちは女子アナ扱いで全く問題
はない)。

私個人は90年代は特にテレビ東京のアナには注目していなかった。
しかし、当時、佐々木明子がいつ12chにチャンネルを合わせても常に
登場していて「局の顔」として獅子奮迅の活躍ぶりを見せていたことは
旧来のアナヲタとして承知している。今日はその佐々木明子と、
00年入社で現在フリーの龍田梨恵をレジェンドアナとして紹介する。
(二人とも今も現役だがテレ東のスターアナだったという意味で
今は伝説の存在として扱っていいかなと)

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佐々木明子(画像左)

92年テレビ東京入社。気の強そうなキリっとした顔立ちだが愛想がよく
スピント系の美声で魅了、ソロでの番組仕切りから、デュエットタイプ
のバラエティの仕事まで「佐々木明子にできない仕事はないのでは?」
と思わせるほど器用で、バランスのいい能力の持ち主。
元ラクロス日本代表ということもあり健康で丈夫そうなルックスだが
色っぽさや可愛らしさも同時に垣間見せるので、ファンも多かった。
以前述べたように私がネットを閲覧するようになったのは97年あたりだが
そのころ既に「佐々木明子応援サイト」はネット上に存在していた記憶がある。

「何でもできる」アナなのでサッカーをはじめとしたスポーツ番組、情報番組
バラエティなどジャンルを選ばなかった彼女だが00年を越えたあたりからは
報道番組のメインも張るようになった。
大橋未歩水原恵理がスポーツを担当するようになってからは報道アナの
印象が強い佐々木だが、90年代は他局でいうと中野美奈子小林麻耶
ように派手にバラエティに登場するアナウンサーだったことは最近のアナヲタ
は知らないだろう。
一度、写真誌で恋人と海水浴をしてる様子が撮られたことがあったが
活躍の割にはあまり浮いた話はない人だった。現在、39歳の彼女
だが結婚したという話は聞かない。06年からニューヨーク支局に異動。
海外からのレポートを今は担当している。面白いことに佐々木が海外に
出発するまで、テレ東の若手の女子アナには不思議なぐらい全く結婚が報じら
れることがなかった。そして彼女が本局を離れて以降、大橋、倉野、
水原、塩田と立て続けに相次いで結婚を報告することになったので、
「それまで佐々木に皆、遠慮していたのでは?」という冗談がテレ東ファン
の間では語られている。ただ(今年になって私は彼女を見てないのだが)
一年ほど前に見た佐々木の美貌は健在であり、歳の割には若々しく
見える彼女なので今、結婚しても「若妻」で通るような気がしている。
(別に結婚しなくてもどうってことないが)。90年代のテレ東を支えたのは
間違いなく佐々木明子であり、現在のテレ東最強軍団の全てのアナの
模範でありつづけた彼女は偉大な存在としてアナヲタに語り継がれるだろう。

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龍田梨恵(画像右)

00年テレビ東京入社。こちらは佐々木と違いアナウンスルーム創設後の
入社ということになる。同期は最強軍団の総帥的存在である森本智子
森本は言うまでもなく民放史上最高のリリコで知られる超美声の持ち主
だが龍田の声も地味ではあるが混じり気のないキレとツヤのある
リリコ・スピントの美声で、低音域からの丁寧なナレーションを展開する実力派。
私は主に平日「スポ魂」で彼女を見ていたのだが、(確か月曜に)アスリート
に関するドキュメンタリー風のレポート原稿読みを担当していて、淡々と
落ち着いた美声を毎週響かせ、「聴かせる」ものであったと記憶している。
ルックスはコケティッシュ・・というよりむしろエロティックなものを感じさせる
顔立ちと、肉感のあるボディを持っており「別の意味で」テレ東らしいところ
もあった。だから、というわけではないが深夜番組で色っぽい装いを見せる
こともたびたびあった彼女。05年に退社。同期の森智とは非常に仲が良い
ようで龍田が退社したときは森智も泣いて別れを惜しんだという話を聞く。
現在はMBSラジオやTOKYOーFMで活躍している模様。余談だがテレ東には
龍田、大橋、亀井と、神戸のアナが多いのが不思議。
(龍田と大橋未歩は確か高校も一緒だった気が)。

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今のテレ東の番組は他の民放の番組とお金のかけ方もタレントの使い方も
変わりない印象だが、90年代のテレ東の番組はアウトローな匂いがぷんぷん
としていて刺激が強いものが多かった。ギルガメッシュナイト、初期のASAYAN
演歌の花道、スターボーリングなどはテレ東らしい「裏道を歩く」ようなワクワク感
を与えてくれる私のような人種には嬉しい番組。また歌謡曲にはNHKに次いで力を
入れていた局なので、私の歌謡曲レパートリーはテレ東で培われたものも
意外と多い。
(93年あたりのテレ東のアナには佐々木や田口のほか、久保田光彦
柿崎元子杉浦滋男(故人)、佐野真由美もいて迫力ある布陣だった)

00年以降のテレ東は以前の胡散臭さが消え、番組編成が良くいえば
「爽やか」悪くいえば「味気ない」感じになったきたので寂しい気が
しているがその代わり女子アナウンスチームが目を見張るような躍進ぶり
を見せることになったのでアナヲタの私としては納得。本当は欲をいえば
昔のようにテレ東にはマニアックな視聴者を喜ばせるハチャメチャなところ
を見せてほしいのだが、ああいうスタンスだと「お嬢さん」タイプの女子アナ
は居心地が悪くなるというのもあるだろうか。そういう視点でみると
佐々木明子はあの頃のテレ東を本当に頑張って支えていたんだなと
しみじみと思う。