進行役の達人 赤江珠緒 | アナウンス研究コピペ保管庫

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進行役の達人 赤江珠緒


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今から6年ほど前に、テレ朝の午前のワイドショー「スーパーモーニング」

がリニューアルされ、当初のメンバーが、渡辺宜嗣、鳥越俊太郎、徳永有美

だったが、徳永は自身の不倫報道を機に早々に降板。適当な代役が

テレ朝にはおらず、急遽、代役として白羽の矢が立ったのが、系列局の

大阪・朝日放送の看板アナ赤江珠緒だった。97年、朝日放送入社。

現在フリー。33歳。


ニックネームは「珠(たま)ちゃん」。ルックスに関しては目・鼻など顔のパーツが

大きくなんとなくドラえもんのようなフェイスだが、体型はグラマーでスタイルが

よく全体的には美形である。アナウンスについては美声とまでは言えない
ものの、やや高めの音域で落ち着いていて、滑舌もよく堅実。頭の回転が

早く常に冷静。場を無難におさめる「言葉」をよく知っており生放送に強い。
前任の徳永はルックス的には落ち着いていて、かつセクシーな人だったが、
どことなく情緒不安定で、表情が朝の番組にしてはいつも重苦しく、私と
しては徳永をあまり良いアナだとは思わなかった。それだけに、赤江が登場した

ときは「徳永よりは断然さわやかで良い!」と感動したもの。


渡辺・鳥越とは年齢差がかなりあるが、赤江はその年齢差を感じさせない
「オトナ」な人で、鳥越らのほうがかえって子供のように見えることもあるほど。
彼女の起用はおおむね、世間には好評だったようで同番組を3年近く務め、
1年間のブランク、さらに朝日放送を退社の後、2007年4月からは彼女を
名実ともにメイン司会に据えた新生スパモニが誕生した。


赤江のよさは、彼女自身は質実剛健、常識的なキャラクターでありながら、
浮世離れしたゲストやボケキャラの持ち主にも理解を示し、場を綺麗にマトメて
しまうところにある。そのマトメ方も、下品なツッコミに走らず、またバラエティ番組

によく見られるような予定調和的なオチをつけるようなものではない、あくまで番組

の品位を落とさないラインを意識したもので、彼女の手腕はテレビ局としても

非常に頼りがいがあるものだと思う。原稿読みなどアナウンス面に関しては

スーパースターの器には至らないと思うが、進行役としてはこれ以上の逸材は

なかなかいないのではないか。まさに彼女は「進行役の達人」といえると思う。


ただ去年までの1年間、担当した「サンデープロジェクト」での仕事に

限っては赤江のよさは発揮されなかった。原因は「サンプロ」という番組が

日本最高のエンターティナーである田原総一朗のキャラクターがあまりに色濃く

反映された番組だからである。基本的にこの番組は田原が

「待って!」「(ビッと指差し)財部さんどう?」「それくだらない、僕が聞きたいのは」

と全てが田原の指示で進行される仕組みになっているため、誰があの司会席

に座ろうと一緒。田原の作る空気を崩せるテレビ人は、おそらく日本にはいない

だろう。


余談だが、私は数年前までは、「大阪・女子アナ四天王」として
赤江珠緒、武田和歌子、八木早希、藤本景子の4人を指名していた。
八木が11月に30歳になれば全員が30代ということになるが、このなかで

一番の年長者である赤江だけがどうやら未婚のようである。前回、馬場典子

ついて述べたが、赤江も案外、隙がないところがあって、なかなか赤江に

見合う完璧な旦那候補が現れないのではないかと(勝手ながら)推察する。

ただ、赤江には丸岡いずみのような自由な気質も感じられるしこのままカッコいい

働く独身30代女性として世の中の模範になってもらいたい気もする。