■Rescue Dawn レスキュー・ドーン | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY

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■原題:Rescue Dawn レスキュー・ドーン

●1966年、アメリカからヴェトナムに派兵されたディーター・デングラー。彼は最初の任務中、ラオスで撃たれて捕虜になった、という。ベトコンの執拗な拷問、飢えの中でデングラーはどうやって死の淵から脱出し、アメリカに生還することができたのか。
デングラーは18歳の時に、第2次世界大戦後の荒廃したドイツからアメリカ、サンフランシスコに移住。しかし、まともな職に就くこともなくやがて海軍に入隊。パイロットの訓練を受けていた最中にヴェトナム出撃。そこから彼の過酷な生死をわける日々が繰り広げられる。この実話をヴェルナー・ヘルツォークは1997年に監督、自らも出演し、ドキュメンタリー映画として世に送り出した。









ヴェルナー・ヘルツォークは、ゴールデン・グローブ賞後のLA批評家協会賞カクテル・レセプションに姿を見せた。「ブローバック・マウンテン」脚本(脚色ではなかったっけ?)賞を受賞したラリー・マクマートリーと一緒に写真に収まった姿は柔和な面持ち…ほほーと思いきや、スピーチも行い、フィリップ・シーモア・ホフマンやジェイク・ギレンホール等の注目を集めていた模様。ま、ヘルツォークとマクマートリーが並べば、パッと見はマクマートリーの方が相当に怪しい、いや強面だもの。時期なのでしょうか、ね。NY、LAと共にドキュメンタリー部門での賞を受賞したヘルツォークの新作を少しアップ。













映画「レスキュー・ドーン」は、1997年に彼が手がけたドキュメンタリー「Little Dieter Needs to Fly」の実話に基づいた脚本を自ら仕上げ、ドラマとして再度取り組んだという新作。
キャストは、バットマン等の箇所のどこか(苦笑:もう、忘れました)でも触れていたように、クリスチャン・ベイル。その相方に「サハラ」のステーヴ・ザーン。ザーンにはますますいい風!という昨今。昨年の8月中旬からタイで撮影が開始された映画「レスキュー・ドーン」。捕虜生活の中から、同様に捕らえられた捕虜仲間との脱出逃亡を試みる主人公デングラー役をベイル。見るからに凹みっ放しの捕虜ドゥエン・マーティン役にザーン、なのか。ここでの2人組みはザーンが経験したことのない枠組みでの逃避行。さて、表情も悪くない。いや、ヘルツォークの前でやりがいあったのではないか。他にも「マンダレイ」(orマンダレー)「ドッグヴィル」等のジェレミー・デイヴィスや、「カポーティ」「アイデンティティー」「スターシップ・トゥルーパーズ」「ブレイブ」等のマーシャル・ベル等。後は?内容は見るまではわかりません、が、過酷です。見ればわかります。







で、何故、ここにきてこの再度の試みなのか。ヴェルナー・ヘルツォークにとって見れば、しばしドキュメンタリーを進み…振り返ると2001年の「神に選ばれし無敵の男」(INVINCIBLE/原題:UNBESIEGBAR [独])以来の長編ドラマ、となる。
アメリカ映画には、ヴェトナムを描いた作品は多い。捕虜となって過酷な収容の実態を見せた映画の筆頭は「ディア・ハンター」におけるクリストファー・ウォーケンを思い浮かべる。自らのアジア、へのイマジネーションを拡大させていったコッポラの「地獄の黙示録」の場面も思い出されるか…。そういう意味合いもある、かもしれない。そーゆー意味合いとは、そこでは足りなかった何か、であるのか。何にせよ、見ないことにはわからないのが映画ではあるが、ヘルツォークが昨年に撮影したにはわけがあるのだ。何かに対して決着をつけたいのか、ヴェルナー・ヘルツォーク…と、我は勝手に想像(妄想?)を膨らませ始めているのサ。そーゆー監督さぁ~ね。(2006年/製作国アメリカ/アメリカ公開2006年/日本公開未定)




▲Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


▲上は1997年のドキュメンタリー
Little Dieter Needs to Fly

●Directer&Screenwriter:Werner Herzog ヴェルナー・ヘルツォーク
●Cast:Christian Bale クリスチャン・ベイル Steve Zahn, スティーヴ・ザーン Marshall Bell マーシャル・ベル François Chau フランシス・ショウ Jeremy Davies ジェレミー・デイヴィス Craig Gellis クレイグ・ゲリス GQ Zach Grenier ザック・グルニエ Pat Healy パット・ハーリー Toby Huss トビー・ハス Bonnie Z. Hutchinson Evan Jones Abhijati 'Meuk' Jusakul Mr. Tony B. King Mr. Richard Manning Mr. Garrett D. Melich Mr. Kriangsak Ming-olo Mr. Yuttana Muenwaja Teerawat Mulvilai Somkuan 'Kuan' Siroon Mr. Chorn Solyda Mr. Saichia Wongwiroj