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2009-08-24 21:32:06

■扉をたたく人

テーマ:映画

■The Visitor 扉をたたく人

●アメリカのサンダンス映画祭で上映されて二年半。。。やっと見ることができた秀作「扉をたたく人」(原題:The Visitor)。
様々な映画で脇を演じるリチャード・ジェンキンス主演作としてアカデミー賞にもノミネートされた作品で既にご承知置きかと思う。これがやはり待ち続けながらスクリーンで見ることが出来て本当に良かった、と。

コネチカットに引き込んだ初老の大学教授が、長らく放っておいた感のあるニューヨークのアパートに仕事の都合で戻ったことから物語りは始まる。
公式サイトを見れば説明も詳しいがそういうのは後回しでご覧いただけると嬉しい。先入観は良い映画の邪魔をする場合が多々あるので、またブログで詳細を書くのもおこがましい。
さて、 では何を語ろうか。
脚本、監督を務めたトーマス・マッカーシー(トム・マッカーシー)の素晴らしい仕事振りに今更ながら頭を垂れる、我は映画ファンという気分だった。
巧いね、やっぱりこの人の映画…物語のまとめ具合の優れた面がここに、と。
この物語に小賢しい説明や解説めいた台詞はない。しかし、あのスカイクレーバー、摩天楼の姿が引きで仕込まれる場面が大きく二箇所。そこで、もしや・・・ああ、そうなのかと気付かされる。それが二年前の撮影。



この夏、アメリカから戻った知人がメキシコからの毎日の不法入国者の数が半端でない、と言っていた。数年前にアメリカのラティーノ人口は2050年には日本の人口を超えるなんて言ったものの、その日は加速をたてて近まっている。
この物語ではラティーノではないアメリカの人種事情が背景にある、がそれも勿体ぶった言い回しなどない。不法入国者の時間の経過。。。そこで扱いが大きく変わった理不尽な事情。

伏線に持ってきたピアノ、今そこにいない妻の存在などが見る側に想像させる仕組みを丁寧にしかし簡潔に組み込んでいる。
見る側によって想像は膨らみながらも物語りは進行する。
主人公の立ち位置を思いながら、そこに出会う者達への想像が重なって、この物語は大人のやるせなさを滲み出し、この世界の無慈悲な行いを見せる。しかし・・・だ。
それからは見るものがどう結末をつけていくかを諭すかのようにエンディングに導かれるのだから偉い。この監督の偉さに感服デス。

で、この脚本を書いた監督、「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~」「父親たちの星条旗」「オール・ザ・キングスメン」「グッドナイト&グッドラック」「ラスト・ショット」・・・等、俳優として脇を固めたトーマス・マッカーシー。
どうして公開にならなかったのか未だ腑に落ちない
「The Station Agent:ステーション・エージェント」 の監督でもありましたデスね。プンプンッ!

さ、俳優の巧さ、です。
最近ある邦画の予告を見て、そりゃないだろうてな気分でした。主人公を演じる若い青年が自らの病を告知されて叫ぶという場面に遭遇したわけなのだが、そういう時にどこの誰がそんな風に叫ぶか!と、憤りさえ感じたのであります。我が身内なれば一発見舞って勘当ものやもしれん。



俳優は物語の筋を、監督の思いの先を読み、主人公の日常とその背景、世界を垣間見ながら台詞を噛み締めるのだろうと思うデスね。
リチャード・ジェンキンスという俳優は穏やかな紳士ではない、デス。斧持ってジョン・マルコヴィッチに歯向かう奴であります。
故ハンター・トンプソンの「The Rum Diary」撮影にはプエルトリコへ馳せ参じる、そーゆー御仁であります。
その俳優がここで演じた主人公の抑制の利かせ方、感無量であります。

少ない俳優で無駄のない台詞、そぎ落とされた場面で構成された「The Visitor」、久し振りに邦題も「扉をたたく人」、ま、よろしいのでは、と思うたデス。 (2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年/日本公開2009年6月27日)


▲Official site


▲Official site:Japan
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer&Screenwriter:Thomas McCarthy トーマス・マッカーシー
●Cast:Richard Jenkins リチャード・ジェンキンス Haaz Sleiman ハーズ・スレイマン Danai Jekesai Gurira ダナイ・グリラ  Hiam Abbass ヒアム・アッバス
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2009-07-02 00:32:38

■バルセロナの恋人たち

テーマ:映画

■Barcelona

●バルセロナ繋がりで旧作を、といっても「バルセロナ」の題名の作品は多い。これは1994年のアメリカ映画。日本では1996年に一部地域のみで上映され、あっという間に終わったのではないだろうか。目立たない、スターなし・・・とは、監督であるホイット・スティルマンのデビュー作「メトロポリタン」同様の扱いだったのではないか。

むむむ、残念至極。後になって当方はビデオで見たのだが、なかなかどうして!こうして!こうなって!そうなるのよね~と「メトロポリタン」以来、感激も新たでありました。





こちらの「バルセロナ」は、バルセロナで働くアメリカ企業の営業マンとその従兄弟で海軍勤務(中尉だっけ・・・中尉を目指してたんだっけ)というアメリカ人男子(ま、どっか少年気質も見え隠れ)二人によって転がる物語。

冷戦も終わりを迎えようとしている時期のバルセロナ。
アメリカ系企業で働くアメリカ青年テッドは、失恋の痛手を癒しつつ孤独ながらも静かな生活を楽しんでいた。
突然従兄弟のフレッドが居候を決め込んできた。
静かな生活だったテッドを囲む周辺も動き始める・・・
幼なじみで従兄弟。兄弟同然の間柄に見える二人の対照的な行動はさておき、恋する相手はバルセロナの女性。





テッドが恋したモンセラート。
彼女の中に不安が芽生える。アメリカ人との恋愛で導かれるやもしれん結婚=アメリカ移住。アメリカへの不信感が漂い始める。何故に・・・身勝手な恋人の入れ知恵。エキセントリックな反米主義者たち。フレッドは奔放に付き合いながらも、どうもテッド同様にモンセラートに気持ちが移っていく・・・。

堅実で実直・・・生真面目でしかし少しねじれたハートを持ったテッド。
私見ではありますが、まるで若き日のウディ・アレンをキュートにしたテッドの聖書を片手のダンスやら、セールスマンのバイブル・・・カーネギー等の本への心酔・・・その口からでる言葉の実にテンポ良く洒落たセンスで構成されたアレン調の会話。。。そこにお調子者で身勝手なフレッドの行動が起こした事件。バルセロナの女はしたたかでもあったデス。

事は思わぬ方向に進みながらも、これがホント、いいんだなぁ~。
「Metropolitan」「Last Days of Disco」、二つとも好きなスティルマンの作品だが、三部作ともいえる(男優二人は三本共に出演)・・・こんなニヤニヤしながら(音楽も愉しくってね)見れた作品に出会えてホント、ぼかぁ~幸せだったデス。




ある人たちにとってはなんちゃない、他愛もない話なんだろうが、当時のバルセロナでアメリカ人がどう見られていたのか、それでいてどこまでも生粋のアメリカ人を演じたフレッドのユニークな面も手伝って、これはエンディングまで目が離せなかった。最後まで楽しんだのだよ。
髭剃りは歯をどちら向けで剃るのか、なんてサ、フレッドの言い方も可笑しかった。
テッド役にテイラー・ニコルズ。フレッドにクリス・アイグマン。何れもTV等で現在も俳優稼業。メトロポリタン一期生、いや、スティルマン組の俳優としちゃ、また出てきて欲しいんだがね。

クレジットにはないが、フレッドの様子を最後に見にくる(ほんのチョイとね)医師の役、あれはホイット・スティルマンって気がしているんだが・・・。本人に聞いてみたいんだがな。。。

で、噂ではスティルマン、今年久し振りに映画撮るらしいのだが・・・リトル・グリーンメン、あれまっ、ホントかい!?(1994年/製作国アメリカ/アメリカ公開1994年7月29日/日本公開1996年1月)



▲Barcelona: the original movie


●Directer&Screenwriter:Whit Stillman ホイット・スティルマン
●Cast:Taylor Nichols テイラー・ニコルズ Chris Eigeman クリス・アイグマン Tushka Bergen タシュカ・バーゲン Mira Sorvino ミラ・ソルヴィノ Pep Munné ペップ・ムンネ Hellena Schmied ヘレナ・シュミッド Núria Badia ヌリア・バデア Thomas Gibson トーマス・ギブソン

2009-07-01 22:30:58

■それでも恋するバルセロナ

テーマ:映画

■VICKY CRISTINA BARCELONA

●今頃になって・・・感想なんざおかしな具合なんでありますが、じっと堪えてたのでありまして、ごめんなさいですよ。
いえね、ウディ・アレンの映画にはちょいと前に、もーさよならしたよな気分でおりやして、それがまた欲がでてきたってことで7月は1日に見にいったんであります。ど、どうしようか、なんて思いつつも、今度はちょいと違うのか、とね。

舞台はバルセロナ、です。主役は・・・女子二人、だった。
バカンスでスペインを訪れたアメリカ人女子二人。原題を見て、あ、そうかそうか・・・「ヴィッキーとクリスティーナのバカンス・・・バルセロナ」なんですね。そういう設定の物語だったですか。






確かに、絡んでくる地元バルセロナの色男演じるハビエルもその元妻演じるペネロペ・クルスもいい。今回の設定も面白い場面が用意されながらも、この二人ならばそりゃこの程度の主役二人だったら食っちゃうでしょの存在感。ペネロペは特に。
それが狙いであれば、ま、もーいいんですが、いったいウディ・アレンは何しているのか・・・ロマンチック・コメディとはよくいったもので、観客の対象は若い女子。テーマはアメリカ女子の若さと馬鹿ンス(うはッ)ってことであれば巧く納まった脚本の一本か。
しかしね、この程度の映画を何本撮って貰っても、ちっとも嬉しかないって世代とは疾うの昔に袂を分かつ、そーゆことかと今更ながらに思う。



マリア・エレーナ、フアン・アントニオなんて名前なんかに目が行ったりしますが、ま、折角救いだったかもしれん役どころのパトリシア・クラークソンが、も少し立ち回る場面があれば違った色合いになった気がするのは、やっぱり歳なんでしょか。ちなみにペネロペが色濃く美しいのは矢張りアルモドバルの元。あそこでが真骨頂。可笑しく切なくキリキリ痛くもの悲しい。・・・ウディ・アレンの物語には情がない。それが今の世だと思い知らされる方を取ったのならそれでいいと。

映画「バルセロナ」(バルセロナの恋人たち)があった。
・・・疾の昔にウディ・アレン調を彷彿とさせながら、小品ながらも印象深い洒落た趣きを見せてくれた。・・・「メトロポリタン」のホイット・スティルマンが撮った作品。あれがあれば、「バルセロナ」舞台の映画はいい。
あれ二人のアメリカ男子が主役の物語だった。あれがあればアタシャ、もー良いと改めて思うた次第。暴言吐くか・・・「セックス・アンド・ザ・シティ」調には興味ないですけん・・・。(2008年/製作国アメリカ・スペイン/アメリカ公開2008年/日本公開2009年6月27日)



▲Official site


▲Official site:Japan(ソレ-コイ、ってサイト名ですかぁ)
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer&Screenwriter:Woody Allen ウディ・アレン
●Cast:Rebecca Hall レベッカ・ホール Scarlett Johansson スカーレット・ヨハンソン Patricia Clarkson パトリシア・クラークソン Penelope Cruz ペネロペ・クルス Javier Bardem ハビエル・バルデム Kevin Dunn ケビン・ダン
2009-06-15 00:00:28

■セントアンナの奇跡

テーマ:映画

■Miracle at St.Anna ▲2008年6月21日へ

●ずっと待っていた。。。7月25日公開だという。ずっと見たかったんだ。

2009-06-10 21:44:00

■アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

テーマ:映画

■I COME WITH THE RAIN アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

●ご縁があってみたデスよ。
「青いパパイヤの香り」「シクロ」「夏至」のトラン・アン・ユン監督の新作は、現段階ではフランスと日本で公開の作品。今回は見終わっていろいろ考えちまいました。
何を思ったのかといえば、韓流なるものにはなかなかご縁がなかった。そこで今回まじまじとイ・ビョンホンをスクリーンで見れば、おお、そうくるのかと巧い人やった。

物語は既にご承知の方も多いか。。。な。
刑事時代のトラウマを抱え、今は私立探偵という男が富豪から依頼された息子探し。ミンダナオ島にいくが、死んだという・・・しかし実は香港で生きているらしい、と。
探偵は香港に飛ぶ。
刑事時代の友を訪ねた先は香港警察署。そこから話が転がりだすのだが・・・。





主役はジョシュ・ハートネット。トラウマの原因は刑事時代に追い詰めることになった猟奇的殺人犯と相対することになった事件。この殺人犯とのやり取りの比重が重く(といっても犯人役イライアス・コティーズも勿体無い役どころに甘んじるしかなかった・・・)、息子探しのバランスとうまく噛み合わない。噛み合わないのは探す相手の富豪の息子シタオに光が見えないことか。
観念的なミステリー。。。アジア系独特の解釈なのか・・・我には今ひとつもふたつもピンと来なかった。トラウマフラッシュバックとも巧く繋がっていない。

で、どうせならイ・ビョンホンが二役していていたら面白かったかも、とツボヤクです。
スクリーンで見たヤクザな男の中にはそれなりの過去、暴力と許しの交錯する思いがあるかと見せてくれた。時折見せる目線の煌きや移ろい、鋭利な眼光に結構見惚れたもんです。

物語の依頼人は香港(中国)系アメリカ人かな。その息子はアメリカ生まれのアメリカ育ち、なのか。だから英語しか話せないんだろう。といっても台詞は極めて少なく、うー、とか、うわーっとか唸ったり叫んだりなんだが。

で、シタオという名にも少し困惑。
なんだかシタオという名前の「オ」が、日本的な響きを持った不思議なネーミングと思いきや、アジアの中にはシタ・オ、という名などあるですね。そういう辺りからも来たのか。いや、もしや富豪の妻は日本人、いや日系だったかも、といろいろ想像させていただきました。




中国のしきたりや慣習は知らないが、昔の日本や欧州などでは双子が生まれると一人を残して里子に出したりすることもあったはず。また、キリストの受難をモチーフに入れたのであれば、設定は違っていてもカインとアベルといったよな仕掛けで、今やヤクザな男と人を救おうとする男。。。双子の兄弟にしても面白かっただろうにな、などと勝手なことをゆーてます。
そうであれば、探偵は、刑事時代に殺人犯に自己を投影しながら、自分であればどういう犯行、どういう経路、どういう生活をしたかと想像、追い詰めていったか。結果は犯人の居所を導き出すと同時に犯人の心理のまんまを自分の中に取り込んだまま、暗示の解けない迷路に入り込んでしまったか。
他人と自分の境目が曖昧になったままに放置されたトラウマを抱える男。




同様に同じ顔、身体つきを持つ双子の兄弟の片方が貧困の中で育ちヤクザな生き方をし、片方は知らないままに富豪の一人息子として育った。その二人が今回の設定のままに香港を舞台に偶然出会い、驚きながらもヤクザな男の方が同じ顔のシタオを・・・、という方がバランスはとれるし、辻褄合わせも面白い気がするがな~。双子の兄弟が抱き合ったら、いったいどういう結果を描いたことになっただろう。シタオが探偵に触れたらどんな状態になったかも面白かったかも。嗚呼、監督に聞いてみたかったデス。。。コレ、素人考えね、と即刻却下かな(苦笑)



さて、演じたイ・ビョンホンの実年齢が39歳と聞いてビックリ。
年齢より見た目の方が若いかな。次の楽しみは「GIジョー」のコブラ側やるんだもん、いいッスね、参ります(頑張れや~拍手ですワ)
この俳優ならば、一人二役でもジョシュ・ハートネットとのバランス、負けないぞ、とほざいてみるのでありました。

木村拓也という人は、やっぱりテレビでカッコいいのがいいんじゃないか(見ていないんだが人気者なんですね)。だから、今回は監督のキャスティングに首を傾げるさ。キリストの受難を重ねたという話を聞いて、余計にそう思える。
そういう話なら、シタオ像にはもっとどこか一部であっても、一瞬であっても澄んだ輝きが欲しいと思う。で、イ君なら演れそうな気がしたんだがなッ、という結末でありました。



ジョシュ・ハートネットは、「ラッキーナンバー7」「シン・シティ」とか巧く演っていると思って、好きです。そんなんがあるデスからね、トラウマ場面、病棟の場面などでも彼のフラッシュバックする風景ではなく、観客に説明するために撮られた場面という伝わり方に終始したのではないか、と。ここではもっと主役を活かす脚本でなければイカンと思うたです。
わかろうと無理すればわからんでもないんだが、なんで、五つ星クラスのホテルを出るのか・・・探偵の心の有り様もぼやけて・・・意味が感じられなかったがな。
音楽も王家衛のチョイスに似通っていたものの、演出同様に物足りなかった、と記しておこう。(2009年/製作国フランス/フランス公開2009年/日本公開2009年6月6日)


▲Official site:Japan
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer & Screenwriter:Anh Hung Tranトラン・アン・ユン
●Cast:Josh Hartnett ジョシュ・ハートネット Byung-hun Lee イ・ビョンホン Elias Koteas イライアス・コティーズ Takuya Kimura 木村拓哉 Tran Nu Yên-Khê トラン・ヌー・イェン・ケー Shawn Yue ショーン・ユー Eusebio Poncela ユウセビオ・ポンセラ
2009-06-08 23:45:00

■レイチェルの結婚

テーマ:映画

■RACHEL GETTING MARRIED レイチェルの結婚

●家族の一人一人の有り様、心の浮き沈み、向かい合いながらの表裏、意識下の素顔が・・・頭をもたげてくる・・・想いの後先。。。矢張りジョナサン・デミは人間を見ている人だと、映画を見終わってもしばらく思いは途切れない。感慨深い一作に出会うことができた嬉しさと共に、秀作を作る人のラフな感覚をもって、尚深く迫る物作りに我は頭を垂れるかな。



「レイチェルの結婚」という映画は、レイチェルが主人公だと思いきや、姉レイチェルの結婚式に出席する妹キムを主軸に語られる、家族の中における自分の身の置き所。。。自己の存在の喪失感と願いが交差する物語だった。
簡単な説明を記せば、心理学を学んだバックマン家の長女レイチェルの友達との手作りの結婚式が舞台。レイチェルの夫となるのはアフリカン系アメリカン人のミュージシャンであるシドニー。
二日後に式を控え、徐々に準備が始まっている。そこに集う人々。







コネチカットにあるバックマン家で両家の両親、伴侶を伴った実母や親しい仲間たちとのリハーサル・ディナー、そしてガーデン・ウエディング。そこにはユダヤ、アフリカン・アメリカ、アジア、アイリッシュ・・・とも思える様々な国をバックボーンに持つ知人・友人達が集い、音楽に溢れた愉しげな宴が続く。

が、そこでの合間合間に走る亀裂を作るのは、施設から式への参加のために出向いた妹のキム。
彼女の言動、態度にその場の雰囲気が壊されていく。。。姉の神経も逆撫でされて口をつく言葉、キムを庇いながら取り繕う父親、ため息混じりに見守る妻、癒せない傷を顕わにする実母、遠巻きながら見守る知人たち、静かに新妻を見つめる夫。。。同情と哀れみ、悔恨とジレンマ・・・やること、口にすることが裏目裏目に出てしまう壊れかけたキムのやるせなさ、切なさ、あるいは同情の余地のない一人よがり。。。
けれども肩には消さないがための贖罪の刺青か・・・。
そうであっても賑やかな父親と新郎の皿洗い機の収納競争の場面(巧い、面白い場面であります、日本ではいや身近では見られない光景デスな)でまたしても・・・それは辛いサね。いろんなことがあるのサ。






レイチェル役を演じたローズマリー・デウィット、巧かった。キャスティングが優れている証をアン・ハサウェイ同様に見せてくれた。
父親には、「レディ・イン・ザ・ウォーター」「クライシス・オブ・アメリカ」(デミ監督作)等のビル・アーウィン。その妻に「ホワイトハウス」の鉄の女、ナンシー・マクナリー国家安全保障問題担当補佐官役が印象深いアンナ・ディーヴァー・スミス。別れた妻に、はいな~デブラ・ウィンガー(巧いッ)であります!

知人キーランにはTV畑で活躍中のマーサー・ジッケル。
アジア系知人に中国系アメリカ人、オハイオ出身のポエトリー・スラマー(で、いいのかな)ボー・シア(Beaufort Benjamin Sia)。
新郎シドニー役のトゥンデ・アデビンペは、シンガーでもあり、この作品では俳優(出演作6作目)として参加。ニール・ヤングの「Unknown Legend」を歌う。その後に神父が添える言葉がまたまたいいな。これって脚本にはなかったんではないかい。。。デミの演出ではと思うデスがね。本当に良いキャスティングです。で、デミの息子ブルックリン・デミ(「ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~」のステージアシスタント)がギタリストとして出演、音楽も担当している。

あ、脚本家ジェニー・ルメットの父親の名を新郎役に見ますね。そ、パパはシドニー・ルメット。
彼女の脚本の初の映画化だが、デミが監督したことでそれは秀作に仕上がったのだと思える。
ちなみにジェニーは、シドニー・ルメットの三番目の妻ゲイル・ルメット・バックリーとの娘になるが、祖母はジャズシンガーで女優、ブロードウェイでも活躍したアフリカン・アメリカンのリナ・ホーン。
で、母のゲイルはジャーナリストであり、本も出版されている作家でもあり、ジェニーが11歳の時にシドニーと離婚。つまり、今回のジェニーの脚本には、彼女自身の生い立ちが巧く生かされているかな。





エンド・ロールに「サンキュー」とあり、
●ロバート・アルトマン(デミが尊敬する映画監督であり、「ウェディング」という作品がある)
●ロジャー・コーマン(デミとは75年の「クレイジー・ママ」の製作者でクレジット。「羊たちの沈黙」「フィラデルフィア」、本作にも出演/我も忘れませんゾ、出会いはスクリーン。アメリカから4年遅れで公開された監督・製作「ワイルド・エンジェル」見てますがな~)
●シドニー・ルメット(アルトマン同様に尊敬している監督では。。。さらに脚本ジェニーの父:昨年も素晴らしい映画「その土曜日、7時58分」を送り出した)
●エリオット・ロバート(ニール・ヤングと70年代を共にした人物の模様。。。ミュージシャンなのか・・・どういう方でしょ、教えてください)
●ニール・ヤング(ご存知、愛すべき人。デミのドキュメンタリー「Neil Young: Heart of Gold ニール・ヤング/ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~」があり、現在「Neil Young Trunk Show」制作中か。劇中の「Unknown Legend」印象深い)・・・
等がクレジットされていることに嬉しくなってしまう。

映画「レイチェルの結婚」、そうだな・・・最後の場面では確かにレイチェルの視線、彼女の結婚式後の風景で締められるのでなるほど、と。
元は男女の結びつき、一組の夫婦が作ろうとした愛の巣がどのように崩壊していったのか。崩壊が言いすぎならば、壊れた家族の一人一人の修復の旅立ちの機会はどこにあるか。

今回はバックマン家、その次女キムに焦点を当てて描かれた物語がホームビデオで撮ったかのように親近感に溢れ、それが余計に様々な要素を見る側に伝えてくれた気がする。
祝いの席に集ったバックマン家の父、妻、実母、姉妹がここで修復された物語ではない。抱き合って一時の終息、そしてさらに物語は各々に課せられていくのだね。
レイチェルは、ハワイでのシドニーとの新しい家庭を築く。
父とその妻はコネチカットの家で愉しげなひとときを暮らす。
実母は訴えようのない過去の傷を癒せないまま、忙しく生きていくか。
キム、彼女はリハビリの囲いの中に戻るが、いつ、誰と時を分かち合う日がくるか。



コネチカットの雨上がりの朝。
穏やかな日差しの中でレイチェルの視線の先には夫とその仲間が奏でる音楽がある。
ゆるやかな時間を求めて止まなかった長女の気持ちも少し静まるかな。
未来を宿した彼女の新たな巣作りが始まるか・・・

人との巡り合いとは不思議なものだ。
相手を思いやる人との出会いはどんなに素晴らしいものだろう。
それでも壊れる関係に至るには、互いのすれ違いだけか。
偶然は必然といいながらも、誰かが犠牲にならねばならぬか、この世の無常も感じてしまうではないか。
生きているのは結構難しいことに出会うのだが、それでもひとときの己の気持ちが安らぐ時、また生きていける一歩の踏み出しが出来るような気がするね。

この映画、気持ちが潤んだよ。
家族、というか・・・愛する人への愛しい気持ち同様に、どうしたら相手が幸せな気持ちになれるのかと思うのは大変な試みだな。嗚呼、出来てない奴だなー我。

She used to work in a diner
Never saw a woman look finer
I used to order just to watch her float across the floor
She grew up in a small town
Never put her roots down
Daddy always kept movin', so she did too.

Somewhere on a desert highway
She rides a Harley-Davidson
Her long blonde hair flyin' in the wind
She's been runnin' half her life
The chrome and steel she rides
Collidin' with the very air she breathes
The air she breathes.
・・・・



コネチカットといえば、サム・メンデス監督作「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」という名作が今年公開されたが、あの物語は丁度あの辺りで暮らした60年前位の夫婦の物語(イェーツ原作「家族の終わりに」)だった。壊れていく人間関係の凄まじくも切ない出来事があそこにもあった。

風が吹いている初夏にこんないい物語を見せてくれて・・・なんだか、抱き寄せられた気がしてくるのサ、ジョナサン・デミ、サンキュ!

※ところでユダヤ系と思われる(弟の名がイーサン)バックマン家のレイチェルの結婚式。新郎新婦、介添え役などインドの装いで、ケーキカットも青いマジパン仕立てのインド風ウェディングケーキ、なのだがこれは単にファッションなんでしょか。ご教授くださいな。(2008年/製作国アメリカ/アメリカ公開2008年/日本公開2009年4月18日)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Jonathan Demmeジョナサン・デミ
●Screenwriter:Jenny Lumetジェニー・ルメット
●Cast:Anne Hathaway アン・ハサウェイ Rosemarie DeWitt ローズマリー・デウィット Bill Irwin ビル・アーウィン ポール Debra Winger デブラ・ウィンガー Tunde Adebimpe トゥンデ・アデビンペ Mather Zickel マーサー・ジッケル Anna Deavere Smith アンナ・ディーヴァー・スミス Anisa George アニサ・ジョージ Robyn Hitchcock ロビン・ヒッチコック 'Sister' Carol East シスター・キャロル・イースト Beau Sia ボー・シア Brooklyn Demme ブルックリン・デミ Roger Corman ロジャー・コーマン Paul Lazar ポール・レイザー Roslyn Ruff ロズリン・ラフ

2009-06-07 19:28:43

■The spirit スピリット

テーマ:更新

■The spirit ▲2008年4月へ

●やっぱりフランク・ミラーは好ッきゃな~。「シン・シティ」でロドリゲスと組んで初体験のグラフィックの映画化に自信を持ったんですな。今回は俺が一人でやったるわ、と。ま、そこに「300」や「シン・シティ」組の仕事人が集まってきよったわけです。

モノトーンの街並みを飛びまくる「スピリット」は不死身の輩。警察署長の肝いりで蠢くオクトパスに挑むんでありますが、こっちも不死身に迫る強さであります。爆発してもね、煙がね、オクトパス~なんですワ。笑うでしょ、いいんです、そこは笑っていいんです。







もとはコミック!であるから、難いこと言わずに、ヘラヘラ~っと笑い(時に苦笑い、これがええんですがね)やらで見倒しましょ。
これでもかっと殴ります、刺さります、が、死なないから平ちゃらですってば(笑)。
血飛沫もホワイトだったり、レッドであったりグラフィック。






女優の顔もちゃんとペイント仕立てでありますから皆さん、そらも~美しゅーてなりません。
スカーレット嬢は何やらせても、巧いんだけどどっか変ですからこの映画の中でははまっているんでしょね。他に演じようがない役ですから、ま、いっかと適当にお茶を濁しておきます。
エヴァ・メンデスは根性のオネエさんです。署長(この署長がすこぶるいいッ)の娘役にサラ・ポールソンは手堅いキャスティング。






主役はガブリエル・マクト。目ぱっちりでちょっと外し気味の軽さが似合っております。ミラーもちゃんと登場して即行殺されちまいますが、ミラーの首がね。。。スピリットを襲う、って・・・笑いますよ、ホント。 1940年6月2日、コミックを手掛けていたアイズナーは1940年6月からサンディ・ニュースペーパーで「ザ・スピリット」を連載開始したんだから、今から69年前ですぞ。それがこうして映画になるってこと、大したもんです。ミラーをはじめ、ファンの気持ちというのは熱い!

ええな~ミラー。好き勝手やって、それで彼がやりたかったって気分がちゃんと伝わるじゃないか。ま、途中少しばかりの中だるみはありますが、ケチつけたらあかんよ。ええんですって。好きな人を選ぶ映画ではありますが、熱いファンはミラーのスピリットを受け止めまっせ!アディオス、アミーゴ!イエイ~兄弟!てなもんですワ。(2008年/製作国アメリカ/アメリカ公開2008年/日本公開2009年6月6日)


Can't help falling in love(Christina Aguilera)


▲The Spirit Trailer New Music


▲The Spirit- Trailer Movie


▲The Spirit- Trailer


▲The Spirit- Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

2009-06-06 21:47:49

■ターミネーター4

テーマ:映画

■Terminator Salvation

●一応。。。アップなんですが、困った困った。。。頭抱えて困ったデス。
司令部、出るんですがね、そりゃないですってば、という人物。アイアンサイドはまだしも、同席していたオジサンはいったい。。。アジア系もいたんだが・・・そこにいただけ!こういう場面での品疎な描き方が全体を通して一貫しているというのは言い過ぎ、でしょか。いろいろ言ってもはじまらない、ですワ。もー映画公開です。ガックリしながら帰途につくのは辛いもんでした。



「スタートレック」に続いて抜擢か、イェルチン君。頑張ってはいたんだが折角の役柄。。。魅力は伝わってこない。マーカス・ライト役のサム・ワーシントン(なかなかいいんですヨ)にしても、ジョン・コナーのご懐妊中の妻役ブライス・ダラス・ハワードにしても然り。これは彼らの責任じゃないデスね。ダニー・エルフマン使いながらの冒頭も・・・お馴染みのタイトルではじまる。こういう始まり方からして、イカンですよ。ティム・バートンが89年に「バットマン」でやってくれた時の感動を、まだなぞっているのはイカンですってば。関係ないデスが、嗚呼、「スピリット」が遠くのシネコンでしかないゾぉ。。。(2009年/製作国アメリカ/アメリカ公開2009年5月21日/日本公開2009年2009年6月13日・先行6月5日~7日)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:McG マックG(ジョセフ・マクギンティ・ニコルズ)
●Screenwriter:John D. Brancato ジョン・ブランカトー
Michael Ferris マイケル・フェリス
●Cast:Christian Bale クリスチャン・ベイル Sam Worthington サム・ワーシントン Helena Bonham ヘレナ・ボナム Anton Yelchin アントン・イェルチン Moon Bloodgood ムーン・ブラッドグッド Bryce Dallas Howard ブライス・ダラス・ハワード
2009-05-30 23:42:48

■Milk ミルク

テーマ:映画

▲Milk 2008-10-28へ

●いいです!情けない位に初日の観客の少なさ。。。悔しいじゃないですか。是非、ご覧ください。
ガス・ヴァン・サント監督は、当時のフィルムを挟み込みながらもドキュメンタリーに染めずに、物語として仕上げ、あの時代がどうだったか、あの時代にミルクが何を訴えたか、その等身大の姿を端的に描き出している。
ショーン・ペンの良さは言わずもがな。
エミール・ハーシュの健闘も褒めましょ。で、ミルクを殺したホワイト役のジョシュ・ブローリンがやっぱ乗りに乗ってます、巧い巧い!感心させられました。
皆いいんですがね、ほらジェームズ・フランコ。君はこんなにも大人になったデスか、と感涙に咽びそうになったですよ。見事な役どころをショーン・ペン相手に不足なく演じてます。
物語の初めに聞こえてきたヒューズ・コーポレーションの「Rock the Boat(愛の航海)」やスライ。。。時代がね、巧い具合にそこにあるのサ。

2009-05-29 23:39:43

■STAR TREK スタートレック

テーマ:映画

■STAR TREK

●楽しめる娯楽作として嬉しかったな!
スタートレックのマニアではないが、初期のTV世代(苦笑)のファンにも嬉しいスタートレックのビギンズであります。ビギンズといってもこれ、仕上げたJ・J・エイブラムスの新たな視点による構成で成り立ったお話の模様。それがノッケからずずっと引き込んでくれます。ほほ~そうくるかぁ~と話の展開に身が入る。






スポックの生い立ち、成長の過程も見せてくれる。やんちゃ(暴走。。。)なカークの幼い頃もあるデスよ。で、すーっと青年に育っちまったカークも訓練生になるや、あっという間に3年後、です。ここんとこのスピーディさがJJ・エブラハムの小気味良いとこなんでしょね。
端折るとこはすっ飛ばせ!と見せ場を重ねて、娯楽の王道をまっしぐらってことであります。見るものは次元を超え、バルカンのサインにう~っと喜びます。
なんだかこういう事の始まりを見せていただくと、映画っていいよな~とツボヤキます。
見る側の事の始まりは既に終了してしまって、再起動も再構築さえできやしないデスもん。う~そこが悔しい也と映画に嫉妬してどーするよ(苦笑)
ま、そーゆー愉しさに溢れた一作でありました。

見た日は金曜日初日でありますが我の席の横全部、後ろ全部、後方・・・観客の1/3位は英語圏の方々。。。アメリカのお兄さん、お姉さん方だったですかね。
笑いどころは一緒だったデスが、ひときわ甲高い雄たけびよーな笑いは、何人か・・・お兄さんのお連れの日本人のお姉さんだったですが、あんたら外国人になった気分でいたデスか?それも妙な具合でありますな。愉しい映画鑑賞の中、そこだけちょっと興ざめでありました。









さて、主役の二人、カーク&スポックのスチールは随分前から目にしていたので、子どもの頃も含め巧いキャスティングだと思っていたが、レナード・マッコイ役カール・アーバンの登場で一気に嬉しくなってきやしませんか(おお~雰囲気出ておる)。
ジョン・チョーなどは今のこの時期であれば適役でしょ。アントン・イェルチンなんぞ、まぁ~「アトランティスのこころ」から一気に大人びて、驚き、嬉しゅうなったデス。君の活躍の場があって良かったね。
ブルース・グリーンウッド クリストファー・パイク役を演じる「アイム・ノット・ゼア」「カポーティ」等のブルース・グリーンウッドなどいい味ではないですか。(その昔、デニス・ウィルソン役やってましたがな)









話は、ま、ご覧いただくとして敵役ネロの顔が誰だっけ。。。見たことがあるんだが。。。と、クレジットで「おお~」と、ウィノラ・ライダーは冒頭のカークママに付き添ったドクター(看護士?)かと思いきや(目がデカイんだもん・・・苦笑)。。。スポックママがあれ~美しい人だが。。。誰だっけ。。。クレジットで「おお~~」と。ただ、見ている間は誰だっけなんてことぁどうでもよくなってしまうんでありますがね。はい、面白いデスから。情報も過多にならんで見るのは結構愉しいもんがあるデスね。(2009年/製作国アメリカ/アメリカ公開2009年4月6日/日本公開2009年5月29日)


▲Official site:Japan


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:J.J. AbramsJ・J・エイブラムス
●Screenwriter:Roberto Orci ロベルト・オーチー
 Alex Kurtzman アレックス・カーツマン
●Cast:Chris Pine クリス・パイン Zachary Quinto ザカリー・クイント Leonard Nimoy レナード・ニモイ Eric Bana エリック・バナ Bruce Greenwood ブルース・グリーンウッド Karl Urban カール・アーバン Zoe Saldana ゾーイ・サルダナ Simon Pegg サイモン・ペッグ John Cho ジョン・チョー Anton Yelchin アントン・イェルチン Ben Cross ベン・クロス Winona Ryder ウィノナ・ライダー Chris Hemsworth クリス ヘムズワース Jennifer Morrison ジェニファー・モリソン Deep Roy ディープ・ロイ
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