■マッチ・ポイント Match Point | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY

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■Match Point マッチ・ポイント

●やはり、ネ、こうなるといういやな予感がした…ピーター・セラーズをアップすれば、次はそりゃもう逃げられない(苦笑)…ウディ・アレンだ。

既にご存知の通り、今年のカンヌ映画祭でフォトコール辺りをアップしておりました「マッチ・ポイント」のアメリカ公開が間近。別にいいんです、これは。いいというのはどうでもいい。巧いかもしれない。はい、かなり違った様子で描かれている、という新作。これがウディの挑戦だとしたら、も、いいんです(苦笑)。どうでもいい…。「さよなら、さよならハリウッド」なんて妙な邦題のありましたが、むむむ…イカンな~と昔の取り残されたファンは、そぼ降る雨に濡れたよな気分で家路を辿った…いや、仕事に行ったぞ。





 

映画「マッチ・ポイント」の主人公は、ジョナサン・リース・マイヤーズ扮するプロのテニスプレイヤーだったクリス・ウィルトン。
彼は、テニスの他になにがあるのか…自らの人生に新たな発見など見出せないまま安易な暮らしを続けていたか。そんな彼が、トムという男と知り合うことから、その姉クロエと結婚するに至る(姉でいいのか、グッドより上だし…)。目出度いッ!クリスが一度は夢見た富と成功に近づくチャンス到来、なのかもしれない。いかにもリッチな雰囲気を漂わせるトム。ところがクリスは、あろう事か、トムの傍らに立つ官能的(思わせぶりな:苦笑)な婚約者ノラに惹かれてしまうから大変だぁ~。それもジョナサン・リース・マイヤーズが演じるのだから、その表情から彼が陥った泥沼は底なし…。目線がいいやね、成り上がりたい奴のちらっと見せる下卑な目つき。そのクリスの運命はどうなる。ノラと関わったがためにこの先は救いようがないのか?彼が真剣にもがき苦しむ姿はちょいと陰鬱な感じがするが。いやマイヤーズはいいんだ、いい役者としてこれから伸びていけばいいのさ(上…ミッションにも出てるがな)。しっかし、これは最後どーなる。







今回のお話は、野心と強迫観念、富の誘惑と、愛とセクシャルな情熱…それらの両立なんて大抵はうまくいかない、というお話なんだそーです。一石二鳥はありえない、一挙両得なし、二兎追うもの一兎も得ずなんて古くからあるさ。そーゆーの分かってる。わかっているから背中押してくれる物語や、じんわり慰めていただく物語に惹かれるのさ。今更、そんな激しく罵る若い女の演技なんぞ見たかないやいッ、などと言うと石が飛んできそうだ。

昔、結婚後間もないY氏に会った時に、全く持って失礼旋盤な話なのだが、「どーしてTさんと結婚するかな~」などとホザイテしまった。要らぬどころか随分と不届きな野郎だ、我は。傍で失礼な奴、と嫌な顔するプロモーターを制して、大人なY氏は笑いながら「ほら、絶対そういう風に言うんだ、君たちは。もぉ、しょうがないなぁ~」と返した。そうなんだナ。昔からのファンだったりすると、ついつい思い入れが強すぎて、彼等の進もうとする新しい方向に対して、我等は狭い了見で異議申し立てなんぞ掲げた挙句に、足を引っ張ってたりするのかもしれん。ご当人にとってはいつまでも旧作を引き摺っている失礼で困ったファンだったか、我は。






アッチもこっちも新しいのもやりたいと好奇心が湧き上がっているのかもしれないウディ・アレンの映画が今や次々に公開されるのだから、黙って見りゃいいのだ、きっと。しかし、黙って見てれば…ブツブツブツ。いったいいつになったら「インテリア」の雪辱戦をやってくれるんだい。あんなにいい映画。酷評されっぱなしだ。ベルイマンやりたかったはずだ。もしや、それって、後に取って置いてるんだろうか…と思いきや「ヴァニティ・フェア」辺りの雑誌でウディ・アレンは「年を取ったから賢くなるなんてのは嘘だね」などと言うておる。マクガヴァンに対抗する発言や。マクガヴァンの方が一回りは上なんだが。

で、ウディ・アレン自身の過去の作品群に関して「B」評価、だと。自ら「B」なんだと!凄い監督におなりデス。参りましたよ、ツボヤキは。全部「B」だと。この「B」評価ってぇのの基準とゆーのは、なにかい、俗にアチャラの批評家がよくつける「ABC+-」だよね、アメリカ流評価。ぐはッ。
さらに、フェデリコ・フェリーニ監督の映画「81/2」、イングマール・ベルイマン監督作の「第七の封印」といったよーな素晴らしく偉大な作品を作る事が自分には出来なかったのだと、語っている。んな~こと言うんじゃないッ。でもブツクサ言いながら見るんだろーな、コレ。しかしな~んでこんなの(映画は良く出来ているんじゃないですかね)撮りたかったんだろ…



ウディ・アレンの「マッチ・ポイント」。彼にしてみれば、初のロンドン撮影の映画。この後もまたロンドン舞台にヒュー・ジャックマンとスカーレットのキャスティングでコメディだと。嗚呼~もう、好きにすればいいんだ。Trailerで驚いかされたのは吉と出るか!しっかし我はピンポンもテニスもまったくわからん。ジュース?飲むデスよ。(2005年/製作国/アメリカ公開2005年12月25日NY&LA:ワイド2006年/日本公開2006年)


▲Trailer


▲Clip1


▲Clip2


▲Clip3


▲Clip4


▲Clip5


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


●Directer&Screenwriter:Woody Allen ウディ・アレン
●Cast:Jonathan Rhys-Meyers ジョナサン・リース・メイヤーズ Scarlett Johansson スカーレット・ヨハンソン Emily Mortimer エミリー・モーテマー Matthew Goode マシュー・グッド Brian Cox ブライアン・コックス Penelope Wilton ペネロペ・ウィルトン