最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM/山田悠史 | つばみのBlog

 

 

高齢者の2割には病気がないことを知っていますか?今から備えればまだ間に合うかもしれません。
日本人の平均寿命は男性が81歳、女性は86歳。でも、元気に自立した生活を送ることができる期間である「健康寿命」は、男性なら約72歳、女性なら約75歳と報告されています。日本人は最後の約10年を、支援や介護を受けて生きているのです。
最後の10年を人の助けを借りず健康に暮らすためにはどうしたらよいのか、その答えとなるのが「5つのM」。カナダおよび米国老年医学会が提唱し、「老年医学」の世界最高峰の病院が、高齢者診療の絶対的指針としているものです。
ニューヨーク在住の専門医が、この「5つのM」を、質の高い科学的エビデンスにのみ基づいて徹底解説。病気がなく歩ける「最高の老後」を送るために、若いうちからできることすべてを考えていきます。(Amazonより)

 

 

 

 

日本人女性の平均寿命の半分を超えているのだから、間違いなく私はもう人生の折り返し地点を過ぎています。

現実問題まだ老後は先ですが、「最高の老後」というワードは、とても興味をそそられます。

 

読んで良かったと思ったのは、日頃から考えていたこと…運動習慣や睡眠・食事の大切さ、ある程度の年齢になったら残された家族を困らせないために「事前指示書」を作成して自分の最後を自分で決めておくこと、等のことが、やはり大事だと再確認できたことです。

 

加齢とともにアレルギーが減少することや、先進国での認知症の発症率が減少していることは嬉しい情報でした。また、サプリメントでの栄養補充は不要であることは、高齢者向けの様々な広告で効果が謳われているだけに、今から知れて本当に良かったです。

 

健やかに毎日を過ごし、健康寿命を延ばせればいいな、と思います。

そして、どのような死が自分にとっての《よい死》なのか改めて考えたいです。

 

以下はMEMOですので、ご興味のある方はどうぞ☆☆☆

 

☆30代をピークに、アレルギーや偏頭痛は年齢とともに減少する【42.43頁】

☆女性は閉経を迎えると骨量の低下が加速する→たった1度の転倒、骨折が人生を狂わせる【69.70頁】

☆座っている時間が長いほど、がんのリスクが増加する【82頁】

☆運動は病気のリスクを下げるだけでなく、身体機能、認知機能、生活の質、睡眠の質を改善する→運動は何にも勝る「良薬」【83頁】

☆どのくらい運動をすればいいのかの答えは「0より1」。【84頁】

☆歩数と死亡率の関連は、歩数が増えるにつれて(1万歩ぐらいまでは)死亡率が低下【85頁】

☆過剰な運動は健康リスクを高める、バランスが大事【88頁】

☆認知症の予防は科学的根拠のある介入方法がないのが現状だが、複数の先進国から認知症の発症率が年々減少しているのと報告がある【142.143頁】

☆運動習慣と7時間以上の睡眠は、認知症リスク低下に関連している可能性がある【144~149頁】

☆日本人の場合、必要なビタミンの多くが足りていて、サプリメントでの補充は不要。逆にビタミンには過剰摂取による副作用(ビタミンAの過剰摂取は骨量減少、ビタミンCは肝臓結石症、ビタミンEは死亡リスク)がある。漢方薬やハーブにも副作用がある【222~226頁】

☆アルコールは適量なら問題ないが、乳がんの場合1日にビールコップ1杯を下回るような「時々飲む」程度の飲酒でも、まったく飲まない場合より発がんリスクが高まる【306頁】

☆コーヒーにはパーキンソン病、アルツアイマー病、2型糖尿病、うつ病のリスク減少や、1日3~4杯のコーヒーが死亡リスクの低下に関連するとの報告がある一方、4杯を超えるとカフェインの過剰摂取による副作用もあるため、副作用の出ない範囲で適量を楽しむのがよい【308~310頁】

☆どのような死が《よい死》か(患者及び患者を亡くした家族へ質問し分析した研究結果)
①痛みやその他の症状での苦しみがないこと
②明確な治療方針が決まっていること
③死の直前や死後への準備ができていること
④大切な人と過ごし、人生の振り返りを完了できること
⑤最後まで他者に貢献できること
⑥「患者」ではなく全人的な肯定感を持てること

☆人生の最期の時間の過ごし方や治療方針について記す「事前指示書」は、残された家族の心の支えになる【354~356頁】