そらにくも・きみにぼく | わすなつ日記

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~The summer we don't want to forget~

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先日発売された「ともだちソング~そらにくも・きみにぼく~」
という子供向けのアルバムがあるんですが、これに楽曲提供をしているのが
元RYTHEMのユカです。

ユカのオリジナル曲は「そらにくも・きみにぼく」。
そして坂本九のカバー「心の瞳」
ちびまるこちゃんのテーマ曲のカバー「ゆめいっぱい」
槙原敬之のカバー「僕が一番欲しかったもの」
矢野顕子のカバー「ひとりぼっちはやめた」の計5曲をユカが歌っています。

もう全部ダウンロードしてきたんですがどれも良い曲です。
「そらにくも・きみにぼく」は辛い事、悲しい事があったら
二人で手をつないで雲を食べにゆこうと歌うメルヘンチックな曲で
RYTHEM時代を思い出すような世界感にユカの声が重なり
子供向けのアルバムにピッタリな曲として仕上がっています。

懐かしいですね。
ソロとして活動を始めたユカはこういう方向性で音楽活動をしているようです。



・・・なんて言い切る事が出来るなら楽なんですが、なかなかそうもいかない。
いかないから心苦しい。

ここからちょっと深刻な話になっていくんですが
ユカは加藤有加利名義以外にもう一つの名前でも活動していて、それが「yucat」です。





yucatの「505」。
先ほどのメルヘンな曲とはうってかわって
「♪踊りだす冷蔵庫 お相手は電子レンジ」なんていう曲で
子供が見たらまず間違いなく泣き出してしまうMVになっています。
「505」と「そらにくも・きみにぼく」を同じ人が作っているんだから驚かされる。

505を初めて聞いた時はそりゃ驚きましたよ。
僕は前にも書いたんですけど
初期RYTHEMのファンタジー路線こそがユカのやりたい音楽だと思っていたし
ソロ活動を始めたらそういう曲を作っていくものだと思っていました。

でもそうじゃなかった。
ユカが望む音楽はyucatだったんです。
なぜこういう道に進むようになったのかという話は本人から聞く事が出来るんですが
yucatはツイッターに毎晩のように現れ、過去に何があったのか、
今何を思っているのかを包み隠さずに話していきます。

思わず目を覆いたくなるような赤裸々な告白で
詳しくは書きませんが、とにかく辛い出来事が多かったと。
昔の曲は闇の中にいたユカが作ったもので
光溢れる曲を作れば闇を忘れる事が出来たと。

僕はRYTHEMの頃を知っているから信じられなかったんですよ。
あの頃のユカは闇の部分なんて全く見えなかったし
いつもユイと楽しそうにしている姿しか思い出せません。
yucatとユカが同じ人だとは思えませんでした。

ただ、昔の曲を聞いていて1つ思うのは
歌詞に出てくる「闇」という言葉。
RYTHEMの曲には「光」という言葉が多く使われていますが
「闇」という言葉も何度か出てきています。

ハルモニアの「光が生まれ闇が生まれた 2つは1つ」
名を持つ人への「抱えた闇につぶされそうな時にはひと休み」など。
あの頃は聞き流していましたが、ユカが使っていた「闇」という言葉には
深い意味が込められていたのかなと今になって思います。

過去があって今があって、これからのユカはどういう道に進むんだろう。
yucatの音楽と加藤有加利の音楽の2種類があります。
僕は本当言うと加藤有加利の音楽の方が好きです。
きっとRYTHEMが好きだった人はそういう意見の方が多いはずなんです。

まぁ難しいですよね。
だからってyucatをやめてくれと言うわけにもいかないじゃないですか。
もうソロでやっているんですから本人のやりたいようにやるのが一番だし
それに口出しするのもどうかと思うし・・・

ただ、話を聞いて曲を聞くたびに心配になるので。