ハロプロ楽曲大賞2010 - アイドル楽曲部門 | わすなつ日記

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~The summer we don't want to forget~

今回初めて作られた部門・・・「アイドル楽曲部門」。
ハロプロ以外のアイドルから曲を選ぼうというものです。

僕は前まではSPEEDとか鈴木あみから始まってdream、folder5、ZONEあたり。
そういうアイドルポップスをよく聞いてたんですが
最近はそんなに多く聞かなくなったなぁ・・・
あんまりアルバムをポンポン出すようなアイドルもいなくなったし。

そんな中でも今年気に入ったアイドルポップスは数曲あったのでそれに順位をつけてみました。


まず第5位。
「きっと 忘れない、、、/東京女子流」



来ました女子流ちゃん。
女子流は日曜日によくやってるUSTREM放送をちょくちょく見ていて
曲もよく聞いてるんですがこの曲が良かったです。

東京女子流の4thシングル「ヒマワリと星屑」
という曲と両A面になっているのが、この「きっと 忘れない、、、」です。
「ヒマワリと星屑」も好きなんですけど
僕はこっちの「きっと 忘れない、、、」の方が好きです。

前に女子流の90年代風の音楽が良いと書きましたが
女子流の中ではこの「きっと 忘れない、、、」が
一番90年代っぽさが出ていると思います。

この曲の4分5秒あたりに入っている
トゥルトゥルトゥルトゥワーンって感じの音・・・わかりますか?
女子流の他の曲でもちょくちょく使われてる音なんですけど
この音がなんかツボに入ってついつい聞きたくなります。



続いて第4位。
「ポニーテールとシュシュ/AKB48」



アイドルポップスといえば今はやっぱりここは避けては通れない部分なのかなと。
やたら握手のことばかり取り上げられてはいますが
曲のクオリティという意味でも今はここがかなり先頭を走っているように思います。

何が良いって歌詞が良い。
僕は秋○康という人の人間性は大嫌いですけどねw
ただ、作詞家としての○元康は認めざるをえない。
よくこんな表現が思い付くなぁと感心するような歌詞をポンポン出してくる。
片想いをしている男子の心情を描かせたらおそらく彼の右に出る者はいないでしょう。

「カレンダーより先に
 腕の袖口まくって
 太陽が近づく気配
 僕の腕から衣がえ」

上手いこと書くなぁ・・・
僕はAKBの中ではRIVERやBeginnerのような
かっこつけた変化球の曲には全く食指が動かないんですが
こういうアイドルの王道曲を堂々と作り上げられると脱帽です。

AKBの楽曲は歌の最初から最後までほぼユニゾンっていうのが多いんでしょうか。
なのであまりメンバーの個性を感じることが出来なくて、その点は残念です。
でもこのユニゾンの声の綺麗さっていうのは僕が曲を聞いてて惹かれる部分ではあります。

僕の予想では投票結果で1位になるのはこの曲なんじゃないかと思います。
これじゃなければ、ヘビーローテーション。
2択ですね。




続いて第3位。
「頑張って いつだって 信じてる/東京女子流」

また来ました女子流ちゃん。
東京女子流の3rdシングル「頑張って いつだって 信じてる」です。
元々は横浜ベイスターズの内川の応援歌でした。
それをアレンジして作られた曲らしいです。



とにかく爽やかで元気の出る名曲です。
応援歌ってのはこうやって作るもんなんです。
関西弁を混ぜた応援歌を作るようなどっかのプロデューサーにこの曲を聞かせてやりたいね。

特にPVが良いんです。
ダンスに上手く野球の要素を取り入れていて
それを広大なグランドの上で青空をバックに歌う。
これほど爽やかなPVは無いです。
もしアイドルPV部門があるのなら、このPVを1位に挙げたいです。



続いて第2位。
「ピンキージョーンズ/ももいろクローバー」



この曲を初めて聞いたのは3日くらい前だったかな。
もうそれまでにアイドル楽曲部門の順位は大体決まってたんですが
そこに急遽割って入ったのがこの曲です。

ももクロの曲っていうのは聞いてて脳を揺さぶられるような、
何回も聞いてたら洗脳されそうなw
基本的には爽やかではありますが、どこが怪しい空気をまとった曲が多いような印象です。

ガンガン訴えかけてくるパワーがあるんです。
私達はこういうグループなの!
さぁみんな、私達のファンになって!
と訴えかけてくるような。
アイドル戦国時代を勝ち抜くのは私達だと。
そういう確固たる意思が曲を聞いてて伝わってくる。

僕がこの「ピンキージョーンズ」という曲を聞いてて
驚かされたあるパートがあります。
それがここ↓

「アカリ 照らせ どこまでも
 レィニー 雨が 降ったって
 いつか いつか 届くのカナ,コの想いは
 シオリ はさむ 夢の頁
 シャイニー くもも,かがやくよ
 がんばる タフな 仲間たち
 アヤカって いざ!」

これは何かっていうと
メンバーの名前が歌詞の中に入っているんです。
あかり、れに、かなこ、しおり、ももか、あやか。

メンバーの名前を歌詞に入れるという発想はそんなに奇抜ではありません。
割と簡単に思いつく案です。
ただどのアイドルグループも実行に移さずに二の足を踏んでしまっているんです。

それはなぜかというと、リスクがあるから。
もしメンバーの卒業加入があった場合、対応に追われることになる。

ハロプロの曲を見まわして見ると娘の「女子かしまし物語」が割とそれに近い曲なのかな。
でもあれは一人一人の特徴が書かれた歌詞を
ひたすら同じように繰り返す歌ですから、いくらでも変え歌は作れるし
最初からメンバーが変わった時の逃げ道が用意されている歌なんです。

ただ、この「ピンキージョーンズ」には逃げ道が無い。
もしメンバーの入れ替えがあったら歌詞を変更せざるをえなくなるでしょう。
でも、それはかなり無理のある行為なんです。

「アカリ照らせ~」のパートは完全に曲の中に同化しているために
一ヶ所歌詞を変えれば曲全体の空気が崩れてしまう。
そして歌詞を削ることもできない、増やすこともできない。

もしピンキージョーンズがアルバム曲やカップリング曲なら
二度と歌わずに封印することはできる。
しかしこれはシングル曲です。
メジャーデビュー後の2枚目のシングル曲。
グループにおいて重要な位置づけとなるこのタイミングで替えのきかない歌詞を書いてきた。
なぜここまで冒険するのか。


もしかしたらこういう理由なのかもしれない。
スラムダンクで例えるならあれです。
「オヤジの栄光時代はいつだよ…
 全日本のときか?
 オレは……
 オレは今なんだよ !!」的な考えです。

今後メンバーが入れ替わるとかそんなことはどうでもいい。
私達にとっては今、ここにいる6人が全てなんだと。
この6人で天下をとりにいくぜという意味が込められている。
そんな強い意志を持っている曲でした。




最後に、いよいよ第1位!








「Seventeen/AKB48」

本当は諸事情があってあんまりAKBを1位にしたくはなかったんですけどw
純粋に曲だけを評価するとなると、この曲を1位に選ばざるをえなかった。

この曲はシングル曲じゃないです。
「SET LIST ~グレイテストソングス~完全盤」
というアルバムに新しく収録されていたアルバム曲。
この曲が素晴らしかったです。



この曲もやっぱり詞ですよね。
詞がとにかく良い。

AKBの歌は割と高校生くらいの子を主役にして歌詞が書かれていることが多いと思うんですけど
この曲はそれよりもう一回り上。
20代後半あたりの男性が主人公なのでしょう。

この歌詞の世界観です。
全文はこちら↓
Seventeen AKB48 歌詞情報 - goo 音楽

久しぶりに地元に帰ってきた男性が、昔好きだった子の家を訪ねる歌です。
その子はもう結婚して子供もできていた。
スタイリストになるという彼女の夢は叶わなかったけれど幸せそう。
彼は話しかけずに、そのまま青春に別れを告げる。

この曲の良さっていうのはまだピンチケの人達は完全には理解できないでしょうね。
高校を卒業して、一度実家を離れて暮らしてみて、20代半ばを迎えて
ようやく理解できるようになるはず。

「時はいつでも魔法の杖で 街の景色を変えるけど
 波の音と潮の香り あの頃のままだよ」

こういう綺麗な表現の仕方にはただただ感心するばかりです。

そしてもう1つ好きなフレーズが。
「話しかけずにさらば青春」

青春ですよ青春。
僕は「青春」という言葉になにか特別な空気を感じて引き寄せられてしまいます。
秋○康の歌詞はやたらと青春を描いたものが多いです。
でも秋○康が描く青春というのはどこか哀愁が漂っています。

「たった一度のセブンティーンさ
 蝉の声が降り注ぐ夏
 ピースしながら みんなで撮った
 写真は タイムカプセル」
      ~涙サプライズ!~より

「広い世界の片隅で
 同じ時代を生きてる
 今がきっと青春かも
 遠い先で いつの日か
 思い出すだろう」
      ~涙サプライズ!~より


「束ねた長い髪 水玉のシュシュ
 恋の尻尾は 捕まえられない
 触れたら消えてく 幻」
      ~ポニーテールとシュシュより

「人は誰も一生のうち
 何回愛せるのだろう
 たった一度忘れられない
 恋ができたら満足さ」
      ~ヘビーローテーションより

「今でも君が一番だ
 卒業アルバムの右の端
 やっぱり君が一番だ
 何度めくって確かめただろう」
      ~seventeenより


寂しげで憂いをおびたものとして「青春」を描いています。
青春というのはあまりに短く脆い。
触れたら消えてしまいそうなものが青春。

でも、だからこそかけがえのない大切な物になるんです。
その一瞬の輝く時間を切り取って歌詞にすることで
聞く人の心を揺さぶることができる。
作詞家秋元康の真髄をこの「seventeen」という曲に見たような気がします。



まとめますと・・・
1位:(3.0pts)「Seventeen/AKB48」
2位:(2.5pts)「ピンキージョーンズ/ももいろクローバー」
3位:(2.0pts)「頑張って いつだって 信じてる/東京女子流」
4位:(1.5pts)「ポニーテールとシュシュ/AKB48」
5位:(1.0pts)「きっと 忘れない、、、/東京女子流」

こうして見てみるとAKB、ももクロ、女子流・・・浅いですねw
アイドル界は広いですが、上の方の一部の曲しか聞けていません。
僕にはこの辺までが限界ですw

そんなアイドル楽曲部門のランキングでした。