- 海の底 (角川文庫)/有川 浩
- ¥740
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4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦「きりしお」の隊員が見た時、喧騒は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている」!自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。
一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく。
ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンターテインメント!!
「空の中」よりここちらの方が、よりスリリングな感じですね。私はこっちのほうが好みかな。
自衛隊の3部作小説なのだらしい。この本はそのうちの1冊です。
読み出して最初らへん、こわっ!!って思った(笑) 結構唐突な出だしじゃありませんこと?
怪獣だし。ザリガニの怪獣。大群で襲い掛かってきて、人食べちゃうんですよ
最後の解説でも似たことが書いてあったけど、有川さんのお話って一つだけ「とんでもない嘘」が入ってるの。
それが、この場合ザリガニ怪獣(って書くと怖くもなんともなくなるが。)なのでしょうけど、それ以外の設定はものすごいリアルなのですよ。ぜったいありえないお話なのに、ありそうな気がしちゃうのはそういう部分。妙に説得力があるので、読んでいて続きもすごく気になっちゃうし、どんどん読み進めちゃう感じでした。
キャラクターもいいですね。夏木さんと冬原さんとか。望ちゃんとか。
圭介もむかつくガキだが、こういうのがおってこそ話が面白くなるんだな。
ストーリの最後のまとめ方も、後味悪い感じじゃ全然ないのがいいのだ。すっきり終わるのだー。
面白かったです。ハナマル~(笑)
有川さん、かなり好きな作家さんになってきたぞ~。