プレミアムフライデー。

明日からゴールデンウィークに突入します。来週はGT富士が週央にありますので、お休みを有効に使うべく計画を練ってくださいね。

 

さて、先週のSF鈴鹿ですが、テストどおりの結果を出せた一貴が難なく優勝を果たした一方、アンドレの方は走り出し1発目から最後まで月並みなタイムでした。別に遅いという事ではないのですが、アンドレらしくない精彩を欠いたレースウィークとなってしまいました。クルマのベースとしては36も37も同じところにありますので、2台のセッティングの違いと言えばごく僅か。それぞれのドライビングに合わせた微調整程度しかないのですが、そこをキリリと合わせきれなかったことが敗因と思いますし、アンドレの方もポルシェとのハンドリングの違いを修正しきれていないように見受けられました。SFに限っては一切のハイテク装置が装着されていない割にはとんでもなく速いタイムで走っているわけで、ここまで性能が上がって来ているとその極極わずかな出来事がグリッドの順位差を大きくしているようです。 

 

本番のレースで言えばワンメイクフォーミュラの性というべきなのか、よほどのタイム差がない限りにおいては”前を走っている方が速い”法則がありまして、今回も例外なくそのような展開になってしまいました。(これのメカニズムについてはいつかお話ししなければなりませんね) 運営側もそのことをわかっていらっしゃるので、燃費ギリギリのレース距離設定にしてみたり、1本以上のタイヤ交換義務をつけたりしてレースに変化を出そうとしているのですが、それがお客様の欲求を満たすものなのかというとどうしても疑問が残ってしまいます。

 

最初の数ラップで大半がピットストップ義務を消化。交換しなくともよいタイヤを交換し、僅か3L余りを給油する。つい2分前にスタートしたばかりなのに何やってるの?と思うのが普通だと思けれど、ルールとポジションを考えるとそうせざるを得ないのが実情なのです。レース後の取材においても度々そのような事をダラダラとお話ししてしまい、それじゃあどうすんのよ!というような自己嫌悪感というか葛藤のようなものが湧いてきてしまいます。

"中では非常に高度な事をやっている" 確かにその通りかもしれません。"それがお客様に伝わりません" その通りです。

 

鈴鹿は晴天に恵まれ、SFにしてはたくさんのお客様にご来場いただきました。本当にありがとうございました。

次は来ていただけるのでしょうか?誰かを誘ってくださるのでしょうか?私たちにはもっともっと現実と未来に向き合う努力が必要です。