WUTHERING HEIGHTS「THE SHADOW CABINET」 | pseudology

WUTHERING HEIGHTS「THE SHADOW CABINET」

こんにちは。yas-noです。lml

WUTHERING HEIGHTS「THE SHADOW CABINET」(2006)

pseudology-wuthering_shadowデンマークのメロディック・パワーメタル06年作。VoがNILS PATRICK JOHANSSONに変わって大化けした前作同様、アイリッシュ・トラッド風味をふんだんに取り入れたメロディが、目まぐるしい場面展開を繰り返しつつ駆け抜けて行くドラマティックでファンタジックな一大パワーメタル絵巻。特に今作では、疾走感と突進力が際立つ作風になっており、暑苦しいまでに重厚で堂々とした歌唱パートから、一気に疾走を開始してクライマックスを迎える展開の煽情力は超強力!前作同様メチャクチャ格好良い傑作に仕上がっています。

本作の疾走感を物語るように、#1のイントロからいきなりド派手で突進力満点。威風堂々とした様式美に溢れたミドルテンポのヴァースと、スピーディな疾走感溢れるパートとのコントラストが強烈なカタルシスを生じさせる#2#4といった楽曲は正にキラーチューン。これでもかと言うばかりに様々なフレーズを詰め込みつつも、整合感を保って格好良く聴かせる構成力は見事で、#3のオーオーというコーラスからGtソロで疾走を開始するパート、#5の途中でいきなりスラッシーに突進するパート、#6での演歌的な泣きのGtソロ等、強力なフックが各曲に仕込まれています。今作では、HELLOWEEN的なポジティヴなメロディの導入も印象的で、#7#10では、どちらかというと陰りを帯びた曲調から、一気にポジティヴなムードに場面展開してクライマックスを迎えます。また、#8の畳み掛けるような力強い歌唱は、MANOWARのERIC ADAMSを彷彿させます。全曲捨て曲無しで、終始アドレナリン出まくりの強力盤です。

1.DEMON DESIRE
2.BEAUTIFOOL
3.THE RAVEN
4.FAITH - APATHY DIVINE PART I
5.ENVY
6.SNOW - APATHY DIVINE PART II
7.SLEEP
8.I SHALL NOT YIELD
9.REASON...?
10.CARPE NOCTEM - SEIZE THE NIGHT
11.SHADOW OF A GIPSY