ASIA「OMEGA」 | pseudology

ASIA「OMEGA」

こんにちは。yas-noです。lml

ASIA「OMEGA」(2010)

pseudology-asia_omegaイギリスの大御所プログレハードの、オリジナルメンバー再結成後の第2作。前作もASIAの名に恥じぬ傑作でしたが、本作もまた、どこをどう聴いてもASIAでしかあり得ない、キャッチーさと威厳が同居する楽曲の連続。前作に比べると、若干プログレ臭が減り、ポップ寄りの作風になった印象でしょうか。やはりASIAに駄盤無し!

これぞASIA!と喝采を上げたくなるキャッチーなアップテンポ#1は、初期作のオープニングをモロに彷彿させる素晴らしい仕上がり。淡々とした哀愁メロを叙情的に綴るスローチューン#2に続き、本作のハイライトの一つでもある、ポジティヴさと勇壮さをキャッチーなメロディに含んだ#3#4は、宗教的な荘厳さも感じさせるバラード。瑞々しいKeyをフィーチュアした#5は、軽やかなハードポップ。重厚でドラマティックなイントロの#6は、柔和なメロディのミドルですが、中盤にイントロ同様のドラマティックなブレイクが挿入されます。

少しプログレっぽいトリッキーなフックを持った#7も、やはり歌メロはキャッチー。#8は、ELOっぽい雰囲気も感じさせるライトなポップ・チューン。吟遊詩人が切々と歌い上げるような雰囲気の#9は、そこはかとない寂寥感を持った郷愁バラード。ファンキーでブルージーなグルーヴの#10は、本作中最も異色なテイストのボートラ。ASIAのブルーズってのも違和感がありますが、これはこれで良い出来です。#11は、ポジティヴなドライヴ感が心地良いキャッチーなアップテンポ。ファンに捧げられたというラストの#12は、そのコンセプトがダイレクトに伝わるようなハートウォーミングでマイルドなメロウ・チューン。ラストに相応しいこの曲の後にボートラを入れなかった判断は妥当だと思います。

1.FINGER ON THE TRIGGER
2.THROUGH MY VEINS
3.HOLY WAR
4.EVER YOURS
5.LISTEN, CHILDREN
6.END OF THE WORLD
7.LIGHT THE WAY
8.I'M STILL THE SAME
9.THERE WAS A TIME
10.DROP A STONE
11.I BELIEVE
12.DON'T WANNA LOSE YOU NOW


"Finger on the trigger" - Asia in Rome, April 24th 2010


Asia Holy war