AXEL RUDI PELL「THE MASQUERADE BALL」 | pseudology

AXEL RUDI PELL「THE MASQUERADE BALL」

こんにちは。yas-noです。lml

AXEL RUDI PELL「THE MASQUERADE BALL」(2000)

ドイツのGtのソロ00年8th。本作からDrがMIKE TERRANAに代わりました。前作は、JOHNNY GIOELIが加入する前に全ての曲が出来ていたそうで、今作では彼のVoに合わせた曲作りを行ったらしく、色々と新しい要素を取り入れた作風になっています。前作が、完成されたAXEL RUDI PELLの楽曲の世界観を、JOHNNY GIOELIが見事に歌い上げたアルバムとすると、本作は、二人の世界観がコラボレーションされた、新しいスタイルでの第一作と呼べるアルバムです。まあ、その新味は非常に微妙な違いなんですが・・・。

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オープニング・インスト#1は、いつもの妖しげな雰囲気モノのSEではなく、重厚で厳かなムードを掻き立てるGtによる序曲。当然、続く#2は疾走チューンなんですが、ここでもいつもと一味違って、超SONATA ARCTICAタイプの悲哀に満ちたメロディが疾駆する、北欧的な陰りを帯びたメロディック・パワーメタル。これが実に格好良い出来で新鮮な印象です。タイトなGtリフにキャッチーな哀愁メロが絡むメロハー的なミドル#3は、前作でも見られたアメリカンHRっぽいテイストが上手く溶け込んだ佳曲。ブルージーなテイストが感じられる#4は、以前のようなジミヘン風の雰囲気ではなく、渋い叙情味をメロディアスに聴かせる、正にJOHNNY GIOELIに歌わせるべく書かれた楽曲。#5は、いつも通りの長尺様式美ヘヴィ・チューン。

ザクザクとタイトに刻まれるGtリフにキャッチーな哀愁メロを乗せた#6は、これぞAXEL RUDI PELLの様式美チューンという感じの秀曲。穏やかで美しいヴァースから力強く盛り上がるパワーバラード#7は、GtのトーンはBLACKMORE的ですが、楽曲全体の雰囲気はあまりRAINBOW色は感じません。バイクのSEから始まる#8は、#3以上にアメリカンな雰囲気を感じさせるドライヴ感のあるHRチューン。曲名からして"THE TEMPLE OF THE KING"を露骨に彷彿させる#9は、やはりBLACKMORE色たっぷりのメロウなピアノ・バラード。何を思ったか、ラストの#10は、オルガン・サウンドが印象的なURIAH HEEPの名曲のカヴァー。

1.THE ARRIVAL (INTRO)
2.EARLS OF BLACK
3.VOODOO NIGHTS
4.NIGHT AND RAIN
5.THE MASQUERADE BALL
6.TEAR DOWN THE WALLS
7.THE LINE
8.HOT WHEELS
9.THE TEMPLE OF THE HOLY
10.JULY MORNING


Axel Rudi Pell - Masquerade Ball (Live)


Axel Rudi Pell - Tear Down The Walls (Live Over Europe)