AXEL RUDI PELL「OCEANS OF TIME」 | pseudology

AXEL RUDI PELL「OCEANS OF TIME」

こんにちは。yas-noです。lml

AXEL RUDI PELL「OCEANS OF TIME」(1998)

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ドイツのGtのソロ98年7th。今作からVoが、元HARDLINEのJOHNNY GIOELIに代わっています。JEFF SCOTT SOTO脱退後に、インターネット経由で直接アプローチしたそうですが、当時、この人選には流石!と唸らされました。僕のようなHARDLINE好きのメロハー・ファンは、JOHNNY GIOELIの一線復帰させただけでも、このアルバムの価値があると思ったんじゃないでしょうか。JOHNNY GIOELIの歌唱は見事にハマっており、JEFF SCOTT SOTOの穴を完璧に埋めています。楽曲スタイル的には、前作に非常に近い雰囲気ですが、疾走曲一辺倒ではなく、少し速度を落としたアップテンポの楽曲がアルバムに起伏を設け、より良好なバランスとなっています。また、AXEL RUDI PELLのGtソロも、速弾きよりも叙情的なメロディを紡ぐ事に注力しだしたようで、Gtソロにも聴き所が生まれ、長尺曲の多い構成ですが、割と飽きずに聴く事が出来ます。個人的には、「BEYOND THE WALLS」に次ぐ好盤だと思っています。

中世的なムードを漂わせる陰りを帯びたイントロ#1から、アグレッシヴでスピーディーなパワーメタル・チューン#2への流れは、前作と全く同様。「オーオオオー」というシンガロングをフィーチュアしたサビメロの印象も似ています。哀愁メロハー的な#3は、AXEL RUDI PELLと、JOHNNY GIOELI両者の持ち味が見事に融合した秀曲です。しかし、コンパクトにまとまりそうなこの曲を、8分近くの長尺曲に仕上げるセンスはいかがなものかと・・・。JOHNNY GIOELIのエモーショナルな歌唱が映える長尺叙情バラード#4は、中盤でテンポアップしてメロディアスなGtソロが挿入されます。#5は、哀愁を帯びたオブリが随所に挿入される、コンパクトにまとまった哀愁アップテンポの佳曲。

アルバムに必ず1曲は収録される、定番の様式美ヘヴィ・チューン#6ですが、JOHNNY GIOELIの歌唱の影響か、何となく新鮮に聴こえるような気も。#7も、お馴染みのBLACKMORE的メロウ・バラード。チェンバロ風Keyのクラシカルな音色が美しい#8は、物悲しいネオ・クラシカルGtインストですが、もうちょい短くまとめた方が印象が良かったかな。#9もコンパクトにまとまった哀愁アップテンポの佳曲で、サビメロの煽情力がかなり強力。抑えたメロディのヴァースから、一気に爆発力のあるサビメロで疾走を開始するラスト#10は、今までに無かったタイプの佳曲。

1.SLAVES OF THE TWILIGHT (INTRO)
2.PAY THE PRICE
3.CARROUSEL
4.ASHES FROM THE OATH
5.RIDE THE RAINBOW
6.THE GATES OF THE SEVEN SEALS
7.OCEANS OF TIME
8.PRELUDE TO THE MOON (OPUS #3 MENUETTO PRELUGIO)
9.LIVING ON THE WILDSIDE
10.HOLY CREATURES


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