AXIA「S.T」 | pseudology

AXIA「S.T」

こんにちは。yas-noです。lml

AXIA「S.T」(1988)
【★★★★】


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後にLEVITICUSに加入するPEO PETTERSONが在籍した、スウェーデンのメロディアスハード88年作。僕の持っているのは、04年に再発された、「S.T」の85年のEP「CHARGE IT UP,BLAST IT OUT」のカップリング盤。「S.T」の方は、北欧色溢れるメロもあれば、タテノリのリフと明朗なコーラスがアメリカンな雰囲気を感じさせる楽曲が混在した、ややヌルいメロハー。こちらは★3~4くらい。「CHARGE IT~」は、一転して切れ味鋭いリフが疾走する哀愁ファストチューンから始まり、正に北欧メタルなリリカルな叙情メロが繰り出される素晴らしい内容。こちらは★5つ。

まずは「S.T」の感想。ムーディな哀感を漂わせるKeyイントロ#1に続き、LAメタル的なビッグなコーラスをフィチュアしたキャッチーなHRチューン#2へ。少しブルージーな泣きを帯びたスローチューンの#3や、軽快な哀愁シャッフル#4は、北欧メタルのフォーミュラの一つ。#5は、泣きまくりのGtと悲哀に満ちたしなやかな歌メロが絡む、絶品の北欧哀愁バラード。この曲が「S.T」のクライマックス。

後半は、爽快でキャッチーなメロディが弾けるハードポップ#6で始まり、柔和でハートウォーミングなパワーバラード#7、タテノリの快活なGtリフの#8と、アメリカンな雰囲気の楽曲が続きます。陰りを帯びた重厚なミドル#9を挿み、ラストも、パーティR&R的なロック・チューン#10で終了。

ここからが「CHARGE IT~」なんですが、ソリッドでスピーディーなGtリフにハイトーンの哀愁メロを乗せて疾走する極上の北欧メタル・チューン#11が、いきなりのキラーチューン。粘り気の効いた重厚でダークなミドル#12、軽快なシャッフル・リフに哀愁メロを乗せた#13、仄かな憂いを帯びた大らかなGtフレーズが楽曲をリードする感動的な北欧ミドル#14と、以降の楽曲も非常に充実しています。

1.INTRO
2.IT AIN'T LOVE
3.LOSER
4.IN FOR ROCK 'N ROLL
5.FALLING APART
6.ON MY WAY
7.ANGELA
8.GET DOWN
9.CONFESSION OF LOVE
10.FIRE
11.INCREASING ACTION
12.FORCED INTO DARKNESS
13.NEVER ENDING LOVE
14.THE SAVAGE RAMBLERS